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1.ムトーとユウナの出会い

ムトー「それでな?僕がそいつを背負い投げしたら泡を吹いて倒れてしまったんだぜ!」




ユウナ「へえ~、それ試合の話でしょ?手加減とかしないわけ?」




ムトー「手加減なんてしない!ちなみに、その選手は肩を複雑骨折していて全治半年になった!


申し訳ないことをしたとは思っているが……正々堂々と戦った結果だ!」




ユウナ「……まあ、見たところ筋肉は凄そうだしね。


間違えて殺さないうちにちょっとは手加減を覚えた方がいいと思うわよ?」




ムトー「……確かに、そういった事故が3人ほど相次いでしまって、僕は大会出場権をはく奪された。」




ユウナ「やばいなこいつ。」




ムトー「早々に対策をしないと、死傷者を出してしまいかねない!」




ユウナ「ださないでよね~。」




今日の酒場はなんだか騒がしかった。


たまたま隣の席になった自称武闘家の武勇伝を聞きながら、酔わない程度にちびちびとお酒を飲む。




風俗嬢として、客を釣るため。そう思えば男との会話も特に嫌じゃない。


むしろこいつは面白い方だ。……かなり話を盛るタイプなんだろうとは思うけど。




まあでも、話が本当なら、力加減ができない客は嫌だしな~。




なんて。




魔王の復活だの、勇者の出陣だの、天下一武道会だの。


聖都は日々、目まぐるしく変わっているのに、私の日常はたいして変わらない、金をもらって寝るだけの日々。

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