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社畜40代、スマート年下男子に「3秒」で救われる。~効率化された時間で、私、愛されてもいいですか?~  作者: 寝不足魔王


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相談4話:現場検証は突然に

相談編、第4話です。

女子会という名の「一之瀬くん研究会」に、研究対象本人が乱入!

もはや隠す気のない一之瀬くんの独占欲に、凛さんの脳内は再起動不能に陥ります。


「……つまり、一之瀬さんの『三秒ルール』を逆に利用して、こっちから三秒間見つめ続けたら落ちるんじゃないかって思うんです!」


 定時後のカフェ。私はマイちゃんたち後輩三人に囲まれ、もはや「一之瀬蓮・攻略セミナー」の講師のような状態になっていた。


(……無理よ。あの男、三秒見つめられたら「僕に何か用ですか?」って冷たく返すか、「三秒以上見つめたら、責任取ってもらいますよ」って甘く返すかの二択だもの。どっちにしろ、あなたたちの心臓が持たないわ!)


 私はアイスティーをすすりながら、脳内で全力のツッコミを入れる。

 早く帰りたい。家で待っている(はずの)彼に、美味しい夕食を作ってあげたいのに。


「凛さん! 上司として、彼が一番『弱い』ところってどこだと思いますか!?」

「えっ、弱いところ……? そ、そうね……。意外と、強引な押しに弱かったり……し、しないわね、あの子は」


(脳内:弱いところなんて、私の「お願い」と「困った顔」くらいよ! そんなこと言えるわけないじゃない! あ、でも、耳を触られると三秒で顔が赤くなるのは秘密よ!)


「あー、凛さん今、彼の恥ずかしい弱点とか思い出してました!? 顔がニヤけてますよ!」

「えっ!? ち、違うわよ、仕事の進捗を……」


 その時だった。

「……お喋りが長いですね。三秒以内に切り上げないと、迎えに来ちゃいますよって言ったはずですけど」


 カフェの入り口から、聞き覚えがありすぎる低音が響いた。

 一服の涼風のような私服姿の一之瀬くんが、迷いなく私たちのテーブルに歩み寄ってくる。


「……えっ、一之瀬さん!? なんでここに!?」

 後輩たちが椅子から転げ落ちんばかりに驚く。


「佐藤課長代理に、緊急の『業務相談』がありまして。……個人的な、ね」


 彼は私の隣に立つと、当然のように私の肩を抱き寄せた。

 至近距離。後輩たちの前で、隠す気ゼロの独占欲。


「一之瀬くん!? ちょっと、みんな見てる……!」

「見られて困ること、してませんから。……凛さん、帰りますよ。僕、三秒以上待たされるの、大嫌いなんです」


(ぎゃあああああ! 現場検証どころか、現行犯逮捕じゃない! 後輩たちの目が「え、ええええええ!?」って点になってるわよ! 明日からどんな顔で出社すればいいのよ!)


 彼は唖然とする後輩たちに「お先に失礼します」とだけ告げると、パニック状態の私を連れて、颯爽とカフェを出て行った。


お読みいただきありがとうございます!

ついに「現場」を押さえられてしまいました。

一之瀬くん、自分を攻略しようとしている女子たちの前で、本命をさらっていく爽快感(?)を楽しんでいる節がありますね。

次回、相談編最終話。翌朝のオフィス、そして二人の「秘密の共有」へ!


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