表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
社畜40代、スマート年下男子に「3秒」で救われる。~効率化された時間で、私、愛されてもいいですか?~  作者: 寝不足魔王


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
14/28

休日4話:銀ぶら(?)大作戦

休日編、第4話です。

一之瀬くんの私服パワー、恐るべし!

「お局」という呪縛から解き放たれ、一人の女性として街を楽しむ凛さんを描きます。


 結局、一之瀬くんに押し切られる形で、私は数年ぶりに引っ張り出したワンピースを着て外出することになった。

 待ち合わせた駅の改札前。私は自分の目を疑った。


(……誰、あのモデル!? 爽やかなネイビーのコートに、緩めのニット。雑誌から飛び出してきたようなイケメンが、待ち合わせ場所をランウェイに変えてるんだけど!?)


 それは、まぎれもなく私服姿の一之瀬くんだった。

 スーツの時の「デキる男」感も凄かったけれど、オフの彼は破壊力が倍増している。


「凛さん、お待たせしました。……その格好、すごく似合ってます」

「……ありがとう。でも、私なんかと並んで歩いたら、あなたまで『お局の買い物に付き合わされてる若手』に見えちゃうんじゃ……」


(脳内:実際そうよね! 私のこの、四十年物のヴィンテージ感が、彼の瑞々しい三十二歳感を損なってる気がしてならないわ!)


 不安で視線を泳がせる私。すると、彼は迷わず私の手を、指を絡める『恋人繋ぎ』で握った。


「誰がそんなこと言いますか。……凛さんは今、世界で一番幸せそうな僕の恋人ですよ」


(ぎゃあああ! 恋人! 公衆の面前でパワーワードを放り投げないで! 私の心臓の効率化はどうなってるの!? 三秒でオーバーヒートよ!)


 辿り着いたのは、華やかな銀座の街。

 一之瀬くんは、慣れた手つきで私をエスコートし、一軒のセレクトショップへ入った。

 そこで彼が手に取ったのは、控えめながらも気品のある、小さなヘアクリップ。


「これ、三秒で決めました。今の凛さんにぴったりです」

「えっ、高そうよ……ダメよ、こんなの」

「ダメじゃありません。僕と一緒にいる時、髪が揺れるのがもっと見たくなったので……強制的に、プレゼントさせてください」


(強制!? プレゼントを強制!? そんなの、全社畜の夢じゃない! もう、この子には一生勝てる気がしないわ……!)


 彼が私の髪に、そのクリップをそっと留めてくれる。

 鏡の中に映る私は、仕事に追われていた時とは別人のように、少しだけ誇らしげに笑っていた。


お読みいただきありがとうございます!

「銀ぶら」なんて言葉、令和の32歳は使わないかもしれませんが(笑)、凛さんの世代にはしっくりくる響きですよね。

一之瀬くんの「強制プレゼント」、愛の重さが伝わります。

次回、休日編最終話。日曜日の夜、二人はどんな時間を過ごすのでしょうか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ