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現代の武人は仮想世界を無双する  作者: カンナトウジ
2章:集いし戦士と龍の群
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バナナ その2

ハイここもバナナですよーーー


「分身の術」

「ほう、スキルに頼らず己が身1つで分身を作り出すとは、興味深いですねえ」

分身の方を殴るエルメスを相手取りながらミストハイドが警戒する。


(この人分析能力が高いでゴザル!)


使用している体術は一度使えばその次は簡単に返され、スキルを使えば即対処される。

恐らく今使った分身の術も、すぐに対処される。所詮は時間稼ぎでしか無い。

「《皐月・雷昇(ライショウ)》」

「おっと危ない」


巻物を咥えてゲーム内での忍術を放つがヒラリと跳躍して避けられる。


エルメスは超理論派のNPCだ。この世界で最も知識を蓄えているNPCという面では1、2を争うと言っても過言では無いほどの知識を蓄えている。特にスキルという面であれば、攻撃、支援、なんであろうと熟知しており、完璧と言って良い動きで対処できる。


「《睦月・震刀(シントウ)》、からの冠噛(カムガミ)!」

刃が揺れ、高周波ブレードのようになるスキル。そして頭に斬撃を放つが、


「くっ、流石に初見でも防ぐことは可能でしたが、震刀による刃で少し受けてしまいましたか」

受け流し、接近され

「《闘気・白開》」

回転を入れたトンファーの打撃をお見舞いされる。


流石に後がなくなってきた。

大概の体術もスキルも使ってきた。ソレよりも、クセを見破られてよりキレ良く捌かれている。


ならばそろそろ実行する。

「っ!確かにソレが1番効果的でしょうが」

とった選択はクラウチングスタート!


最早行動を分析して捌かれるなら超単純に最短距離を突っ込めばいい。


とでも思っているのか!相手はバフデバフ系のスキルも魔法も熟知している。

スキルを発動したところでどのタイミングでどう来られるのかを事前に予測できる。


だからこそ、あえて外す。超最短距離を突っ切ったまんま。

その手は

「あ、こんなところにバナナの皮がー(棒)」

コケる(最短距離で)。


そしてそのまま突っ込む。相手は避ける足取りを取っているようだが、反応が遅れた。

スキルを発動した痕跡もない。


ならば

「取った!」

「くっ!しまった!」


両足を掴む。そしてコケた体勢を利用して回転をかけて

「ドラゴンスクリュー!!!」


回転をかけた投げ技で叩き落とした。




どちらも決着となる一撃が入った。

「お、どちらも決着だねコレ」

「キマリましたネー、センジュサンは今回の戦いドウ思いマスカ?」

「イヤー、なんで2人ともコケたの?」

何故か2人ともバナナを踏んでコケて(フリ)相手を追い込んだ。片方は本気にさせるため、もう片方は意表を突くために。


「仙女様を倒す策として1番近づけたやつらしいんだよね」

「ソリャア使うものでショウ」

「ならなんで棒読み」


………………尚、コレをやった2人とも空手チョップで地に埋まった模様。


バナナ…




これ今後またやっていこうかしら


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