【side:H&N】 決勝戦は思い切り
『さてEGE後半初っ端から決勝戦だ!チーム『H&N』対チーム『ハッケ』。さて、どちらが栄光を掴むのか!』
EGEイベント2日目夜の部。
ノックアウトノウズ決勝戦の舞台となるココは、より一層の歓声が上がっていた。
そこに立つのは4人。
「いっやあ楽しみすぎじゃないかお主ら」
「でもワタシチャンたちがボコボコにいてやるでゴザルよ!」
李凛花やステラがスポットライトにあたり、会場が一層湧き立つ。
ソレもそのはずで、彼女たちにしか成せない芸当の数々で観客たちは、今宵も興味津々なのだ。
「アラアラあなた方に買収されて思い切り羽が伸ばせます故、買収したことを後悔するくらい勝たせて貰いますよ」
「姐さんここでその言葉は勘違いされかねませんて」
対するチーム『ハッケ』も、負けずの歓声を浴びている。
ヤオ・ランとトンファー。
凛花たち程ではないと紹介されれば憤るかもしれないが、彼女と比較される殺し屋という時点で、かなりの強者である事には変わりない。
そしてその腕をゲーム内で発揮して、同様に注目の的となっている。
「まあ実際アレは買収と言えば買収じゃからな〜」
「とは言えこの戦いとは無縁の事。全力でかかって玉砕するでゴザルよ!」
「ハハッ、威勢のいい子鳥ちゃんだなぁ」
「何言っているでゴザルかこのコーディネート死滅オジ様は」
「そこ指摘してんじゃねえぞチキ「「うるさい」」………ハイ」
とりあえず、挨拶半分の罵倒合戦は止まったようだ。
『ハイ落ち着きましたね?ではまず1回戦、クノイチ選手対トンファー選手!』
呼ばれた選手2人は、先ほどとは打って変わって何も言わずにVR接続装置に座る。
そして意識が飛ぶと同時に、会場のモニターに2人のアバターが映る。
『さてさて実況解説のレッジさん。この決勝戦、プレイヤーたちはどのような戦法を取ると思いますか?』
『そうですね。正直とても魅力的なプレイングをしていましたからね。おそらくは彼らがもっとも得意とするファイターを使用するかと』
『というと?』
『彼らはおそらくリアルで戦える実力者です。なので決勝戦は小細工なしに自分たちのスタイルに合ったファイターを使うと考えましたね』
正解だなと凛花は思った。
今まで、あえてそういうファイターは避けてきた。
どうせだからこの日のためにと。
『決まりました!クノイチ選手はマスターラビットを、トンファー選手はダークレッドだ!!!』
予想通り、というより相手をある程度知っていれば、むしろこうするべきだと互いに意識している。
正直、ステータスが均等に設定されてしまっている以上ステラ(クノイチ)が勝てるのか五分五分だが、さてどうなることやら。
お相手のトンファーさんの服装
ラフな夏服(暗器とかは仕込んでいる)に仮面舞踏会とかで付けてくるタイプの仮面




