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現代の武人は仮想世界を無双する  作者: カンナトウジ
4章:EGE護衛ミッション
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【side:H&N】 拳をぶつけ合う世界にて、仙人に訪れた試練

てことで今回から二つの視点を別々に投稿するよの仙人と忍者のパート


「フム…プレイヤーアバターが適当な被り物やアイコンのような物なのは作者の趣味かえ?」

肉まんの被り物をして往来のような場所を歩いている。


『ちょーっとコールさん!私の話聞いてました!?』

そこに、コールの行く手を阻む者が現れる。


彼女は、このゲームのナビゲーターである『サイバー・フェアリー』のシルフだ。

「聞いておったぞ。ようは強いやつと戦えばいいのじゃな?ならば生身の人間と戦った方が良い」

『いやコールさんみたいな人とはすぐには会えないよ』

「………………そうか」

表情が見えるわけではないのに、項垂れていると分かるが、すぐに持ち直す。


「ならば強そうなのはドイツじゃ?」

『それならアッチに強そうなファイターの記憶体があるよ』


このゲーム『ノックアウトノウズデバイス』は、ノックアウトノウズという格闘ゲームの最新シリーズである。

格闘ゲームとして近年の代表となっているため、VRMMOとしての展開を開始したのだという。


だが、この作品はストーリー性のあるゲームとしても有名であるため、プレイヤー参加型のゲームとして展開するには相性が悪い。

そのため、プレイヤー自身が作中のキャラクターに変身して相手と戦うというシステムで展開することになった。

そして、プレイヤー同士だけでなく、プレイアブルキャラクターのCPUと戦うこともできる。


どうやら、まず練習用にCPUと戦わないと他のプレイヤーとは戦えないらしいのだが、凛花は使い方だけ聞いて戦おうとしていたようで軽く迷子になっていた。

「ほう、こやつは確か主役のガイアじゃったか」

『そうそう。物語で言うところの巻き込まれ系だね。ストリート育ちの腕っぷしが強い程度の少年だったけど、敵組織である『無薔薇教団』の抗争で家が破壊されたことをきっかけに戦果の渦中に飛び込んでいくんだよね』


相手にとって不足なしと、凛花は右腕のデバイスを向ける。

「たしか、コレで戦闘準備に入るんじゃったな」


瞬間デバイスが光り、画面が出る。

『CPU:ガイアの記憶体(難易度Lv.50)との戦闘を開始します/エントリー』


その画面のエントリーを押して、キャラクター選択画面に入る。

「フム…まだ誰も使っておらんし、一通り試すとしようかのう。まずは被るがガイアから」

『あ、あのコールさん…この記憶体の難易度初心で相手するやつじゃ』

「いや儂じゃったらコレくらいからやった方がええじゃろうて」


そう言い、ササッとキャラクターを選択すると、周囲と自身が光り輝く。

そして、目の前に鏡が出て、その向こうに先ほど選択したガイアの姿をした自身が現れる。

「フム…軽い動作チェックのようじゃが、まあ十全に動くか」


問題なさそうなので、最終確認のボタンを押し、戦闘開始する。

鏡が割れるエフェクトと共に、フィールドが形成され、その向こうからガイアが現れる。


「オイオイ、お相手さんも俺って…誰の差金かは知らんがブッ飛ばす!!!」

「ウム、それほどシンプルの方が良いな」


カウントダウンが、始まり………

『レディ・ファイト!』


「シッ!」

ガイアの戦法は、とにかく詰めるスタイル。

相手の懐に入り込み、ガードすら破壊する一撃と蓮撃を繋げていく。

離れようものなら、遠距離技の『ファストストーム』で近づくだけの隙作りや、ダッシュ技の『ジェットブロウ』で瞬時に接近することで拳を叩き込むことが、彼の戦法だ。


接近しすぎるため、投げ技やカウンターなどに弱いが、DPSがトップクラスなため、簡単なコンボを覚えておけば中堅までは問題なく相手できるくらいには、初心者向けのファイターである。


だが、それはあくまでコンピューター越しでコントローラーを操作するゲームの話。

「ふっ」

「なっ」


凛花は、瞬時の接近で飛び込んできた拳を即座に脇の下に滑り込ませ、カウンターの膝蹴りを食らわせる。

ここは決められた動きしかできない従来のゲームとは違い、可動域を分かっていればどんな動きもできるフルダイブ型VRゲームだ。

今までに出来なかったカウンターや戦法など、誰でも自由にできる。


だが、凛花は少し違う。

「動きが鈍い…否、コレは」


そう。

このゲームは、決められたキャラクターに変身する都合上、ステータスは選択したキャラクター依存となる。

通常のプレイヤー相手では、ほとんど強くなれる要素でしかなく、慣れれば楽しいくらいなのだが、凛花にとっては鈍くなり膂力も大して出ない。


弱過ぎるくせに、重りとかつけたわけじゃない鈍い感じなのに一瞬困惑したのだ。

「フム…儂自身が弱くなるのは初めてじゃな。面白い!!!どこまで行けようか楽しませて貰おう」








「あのーもう既に仙女様と会えるようになっているハズでゴザルけど………もう2時間以上待っているけど音沙汰ないでゴザル〜」


一方そのころ。

狼の覆面を被った忍者娘は、待ち人を待って広場のベンチにスタンバって2時間以上経っていた。


世界最強なんでどのキャラ使っても基本的に弱体します

そして面白がった結果時間を忘れて遊びまくっている模様

お陰で現状使えるキャラクターほぼ使いこなせちゃってるよ

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