天空の豊穣
園豊獣パルバル・ケレス。
雲の上に存在する理想郷とも、空を見守る美しき獣とも呼ばれる、ちょっとしたダンジョンくらいの大きさを持つレアボスモンスターである。
てかマージでお目にかかれないレアボスだ。
まずはるか上空にいるという時点で、お目にかかれても倒しにいけない。
ウェズロスのようなところでなら届くかもと考えたプレイヤーもいるが、まあまず通常プレイヤーがいるところは避けて飛んでいる。
だからこそ、飛行手段を以て飛び乗るのがセオリーだ。
「とはいえ、コイツめっちゃ速くね?」
「確か我輩が知る限りでも、並のモンスターでは近付く前に引き離されるほどには速いのだとか」
「我々の持つデータベースにもケレスの名を持つモンスターはどれでも音速は超えると記載されております」
フラウの言葉の通り、コイツ相当速い。
ジェスもマッハを超えるスピードで飛び続けられるが、着陸までに時間をかけた。
「こりゃあリアルでも訓練しておくべきかな?」
「寒!寒すぎる!」
そりゃあ高度数千メートルをマッハで飛び続けているモンスターに、なんの対策も無しに乗り込めば、クソ寒いってなるわ。
俺自身は、直前に近い寒さを受けていたのでまあ慣れてはいるが、システムは関係ない。
「なになに?極低音状態?」
どうやら時間経過で凍りつく状態異常のようだ。
ならば、
「耐えられそうにないやつはジェスの中に引っ込んでおいて、俺とフラウとミニオンはコイツを狩るぞ」
「そ、そうしてくれ。この寒さは我輩にもキツい」
「じゃあ頑張ってねハバキリ」
てことで、センジュとゴルディオンは置いて、攻略開始だ。
ではパルバル・ケレスの倒し方だが、生体器官の一部が露出している部分があるので、そこを幾つか破壊するというものだ。
「主人様、あそこに」
「うーん見やすい」
木のそばに、琥珀では説明がつかないような結晶が生えている。
更に、
「おっと」
コチラに斬撃を飛ばしてくるヤツが現れる。
ケレスを倒させないための守護者にあたるやつであろう。
「いや外からやってきた敵を撃退するんだから白血球か?」
「確かケレスファージという警備兵です」
マクロファージだったか。
まあ敵なのは変わんねえ。
「ぶっ飛ばす!!!」
パルバル・ケレス
サーバーを跨いで生息しているモンスター
一体しかいないと言われるとユニークモンスターとも思われそうだが、ちゃんと復活するのでユニークではない




