星艦長への道
「フォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」
発狂しちゃった。
「落ち着けサッサと星艦長とやらの詳細を頼む」
「私は…風を感じているぞーーー!!!」
落ち着けオッサン。
「すまなかったなあまりの興奮に。…ふう、ここまで苦味が美味いと感じる茶は初めてだ。心が洗われる気分になったぞ」
「なら良い。本題に入ろうか」
「ウム。まずはこの巻物をご覧になっていただきたい」
そう渡されたのは、とある文言と、設計図が書き込まれたものだ。
内容は
『最も熱き炎に最も優れた鋼を焚べよ』
『焚べた鋼が変わらぬならば、十字の針に姿を変えよ』
『十字の針を星に掲げ、導きを照らせ』
これ以上は内容を読めない。
「この3つの文言の先に何かがあるって感じか。でこの設計図だが」
明らかなんか書き足されているなぁ。 いや書き直したって部分もあるんだろうけど、なんか明らか派手になってる。
「ああ、この設計図だが我輩が書き直したものだ。なかなか良くできているだろう?」
「いやアンタが書き直したんかい」
まあ上手いっちゃ上手いんだが。
その羅針盤のようなモノの設計図を見れば、コレが十字の針の正体だろうか。
「お主コレが本当に十字の針の正体かと疑ったな?」
「いやもう羅針盤じゃね?って」
「ははは!我輩の前にも書き直した者が居たのかもしれんが、メインで必要としているのは真ん中の針の部分で、ソレ以外は持ちやすくするための装飾品部分だ」
ホーン。
まあどういうモノかは理解できた。
「兎も角、読み解く限り必要なものというと」
「強力な熱というか炎だな。ソレと炎に対抗できるほどに強い鋼。あとはその鋼を加工できる者と星の光をよく得られるスポットだな」
ということで必要なのは4つ。
「炎とかは置いといて、鋼が目下の課題だな」
「他は良いのか?」
他はアテがあるからねー。
「フム。ならば鋼だが…お主、龍光鋼というモノを知っているか?」
フレムラの龍たちの衝突やら何やらで生じる天然鋼とでもいうべきモノだな。
「持ってる」
「持っているのか…で、ではソレの更に強い龍光魂鋼は知っているか?」
そこで更に上げてくるかー。
「でまかせじゃないよな?」
「いやいや…今回のためにちゃんと使えそうな情報は取り入れていたのだよ」
曰く、龍光魂鋼は龍光鋼により龍の力を加えることで、生まれるらしい。
「まあ要するに、単純に強くしただけだ。だがまだまだ強くなれるという保証を確定するだけでも有意義であろう」
確かに。
先が見えないよりかは、見えている方が断然精神的に救いになる。
だが
「正直言えば、既にそう言ったことはウチのセンジュが似たようなことは言っていたんだが………どうすれば良いのか検討が付かないらしい」
「はっ!そこに気づいておきながら行き詰まるとは、若いな。その娘もお主も」
ん?どういうことだ?
「そこまで行けていれば、あとは単純な実力不足。或いは設備不足というだけだ。少々傲慢気味になっているのではないかね?」
ああなるほど。
確かに、結構初歩的な部分を見誤っていたようだ。
傲慢かは置いといて。
「なら、一度提案してみるか」
「我輩もついて行こう。何が必要か見定められるしな」
ソレはありがたい。
炎と加工は良いの?って思うけど加工はセンジュに任せるとして、炎は別で良さげなスポットを見つけている。




