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現代の武人は仮想世界を無双する  作者: カンナトウジ
4章:EGE護衛ミッション
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空の上での仮想世界


「お、ハバキリじゃん」


久しぶりに、センジュに会った気がする。

「ようセンジュ。ちょっと情報収集してくるんだけどお前も来るか?」

「おお良いね!どこに行くの?」


まずは、イプトラル。

というか、情報がそういうやつ出たよってだけなのマジでふざけんな。


いやまあ運営が、1プレイヤーに贔屓するのはダメか。

そんで、屋根を飛び越えながら周囲の話し声を聞く。


「…龍種ってどう倒すってんだよ!」

違う。


「アイス美味s…」

違う。


「破産した」

違う。


「あの船団に乗りたいんだが」

コイツか?


あの木陰の公園っぽいところ。

ローブに身を包みフードを目深に被っているが、軍服みたいな衣装が見え隠れしている。


「アイツを探してたの?」

「いや姿は知らんが可能性として見ていた」

とりあえず、一度コンタクトはとる。




「ハアーあれほどの機体であれば、()()()()でさえ飛べようものを」

「俺の船になんかようか?」


正体は掴めないので、不意打ちされにくい距離感をとり、刀に手を置く。

まあそんなことしなくても、ローブ越しにメイン戦闘はそこまで得意ではない体型であることは窺えているが。


「おお、まさかお主がかの龍艦の持ち主か?であれば売っていただきたい!幾らでも出そう」

「悪いがアレは金程度じゃ動かない」


今龍艦とか言ったか? 確かに龍を改造して生み出された船艦だから、間違ってはいないだろうが。

「や、やはり技術無くしては動かせるものも動かせんか」

「それ以前に半生物で意思があるからな。戦闘能力を認められねえとダメだ」

「そ、そこからなのか」

コイツそこら辺は、何も知らねえのか。


「申し遅れた。我が名はゴルディオン・ゴールドハート。さる海洋で船を難破させてしまい格好はつかんが()()をやっておる」

艦長なのは確かなのだろうが、いろんな意味で怪しすぎる。


だって目つきが、ちょくちょく(ヴァル・フロイア)に向いていやらしいんだもん。

絶対拗らせてるやつじゃん。


「俺はハバキリ。艦長ではないがあの船の持ち主だ」

「そうか…では運転できなくても良いが、あの場所に行かせてはくれぬか?せめて風を感じたい」


あーまあそれくらいなら良いだろう。

別にコイツにあの船を乗っ取るくらいの能力はねえし。


「良いよ。だが交換条件だ」

「ほう、何が欲しい?金か?」

いやどんだけ金が良いんだよ。


「欲しいのは艦長になる方法だ」

「いやあそれでは割に合わんだろう。せめて我の願いをもう少しは…そうだ」

何かを思い出したように、ポケットを探る。


そして、その中から紙の巻物と星型の小さいクリスタルを出す。

「お主艦長とは言わず、星艦長を目指して見てはどうか?」

「星艦長?」

「専用の船を持っていれば星すら越えられる能力を持つ者のことだ」


ほう。

確かに、ウサギは艦長系職業になれるクエストを出してくれるNPCと言っていた。


あの時はスルーしていたが、もしやあいつコレになって欲しかったのか?

「なら良いが、それはあんたの願いに関係があるのか?」

「ある。まだ見ぬ星の果てに到達するための職業だが、()()()()()()しか持っていないのだ。故に我のためにもコレを完成させて欲しい」


〈クエスト:星の果てに夢見る者へが発生しました。クエストを受注しますか?はい/いいえ〉

フフッ上等じゃねえか!


ハーイ(現実の)お空の上で(仮想の)宇宙へ飛べる方法を得るための旅を開始


因みにゴルディオンさんはイルユラ大陸に流れ着いてからは、エンジニアとして生計を立てていた模様

でもいちいち金で解決できるほどの金を持ってないぞ


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