空港での出会い
さて、何事もなく中国の空港に着いた。
「さーて荷物とかをサッサと回収して、他の連中を探すぞ」
「あの、もうコレ狙われてたりする?」
「まあな。流石にゲートを抜けるまでは安全だろうけど」
ゲートの外でなければかなり危険というのは、向こうも分かっているはずだ。
俺たちの物心つくより前から、犯罪者側の法整備が厳密となり、下手な公共交通機関での殺人はやり辛くなっているらしい。
飛行機で言えば、機内やゲート内では殺人がほぼ不可能なのだ。
偶に暗殺とかを仕掛ける者や、関係なしにテロを起こす者はいるが、そういうのは組織立っていない個人かただのバカだ。
「今回は組織立っているはずだからゲートを抜けるまでは安全ってわけ」
「でも、組織が1人に依頼していたら?」
「それ依頼主も刺客も裏社会にマークされるのがオチだぞ」
うわあと子供社長が目を丸くしている。
そして今、ゲートを抜けて待ち合わせ場所まで歩いて
「兄弟子様ーーーーーーーーー!!!」
「のわっ!危ねえぞ流星院」
先に到着していた流星院芽衣が、飛びかかってきた。
「だってー兄弟子様に24時間お守りしてもらえると思ったら知らないSPさんばっかりだったんですよ〜」
知るかよそんなもん。
それよりリスク分散のために、護衛対象を分散して中国に送っているとはいえ、いっぺんに空港に来られると護り難いために、空港の到着時間もずらしているのだが、
「何故まだここに居る」
「兄弟子様に会いたかったんですよ〜」
後ろで、彼女たちについた護衛や同行者の一部が頭を抱えているところを見るに、こいつの独断なのは明らかだ。
まあ、護衛対象の都合で予定が狂うのは当たり前なのだが、
「失礼、君が桐谷くんかな?」
「アンタは…VRCの社長だな」
「一応ね。君には聞きたいことがあってね」
「すまないが後にしてくれ」
突如、金属音と共に流星院の足下に弾丸が埋め込まれる。
「サッサと行くぞ。車を出せ!!!」
明らかに走っている重装備の足音が、10以上もある。
「せn…」
「うわあっ!」
あーもうあの人寝起きの勢いで、武装集団を一掃しに行っちゃったよ。
「仕方ない。クノ、荷物の方はよろしく」
「了解でゴザルオダイカンサマ!」
ステラと別れ、ザッと並ぶ車に乗り込む。
「すまんがココから俺は流星院たちの方を護衛しないとなんで」
「ええ、コチラもガタイの良い人がボディーガードですから、心配しないでね弟君」
更に、ミコ姉たちとも別々に乗り込む。
「イエーイ!兄弟子様とドライブですよー!!!」
「他にもいるけどな」
8人乗りの車に、運転手の仙女ババアの弟子である黒。
助手席に俺 真ん中の席に流星院、ライトマン親子。
後部座席にゼノとウサギが座っている。
「ゼノ、後ろの両窓開けられるからそこから迎撃頼むな」
「OK、フォックス」
「フォックス?」
「ああ、仕事だからね」
コードネームで読んどいた方が良いのさ。
てことで本格的な護衛開始
因みに桐谷たちに同行している運転手の黒さんはリアル寡黙だけどネット上では結構喋るタイプだよ




