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現代の武人は仮想世界を無双する  作者: カンナトウジ
4章:EGE護衛ミッション
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イベント後の苦労とお楽しみ


王様との謁見後


「いよーし出来たぞ」

「うおー!!!」

「センジュちゃんありがとう!」


周囲に人だかりを作って、武器を作り続けるセンジュの姿がある。

更に、プレイヤーネームを非公開にできる頭装備とローブで顔を隠したランさんがいる。


「流石に山場を終えた後であんなこと(装備製作)はしたくないわね」

「お仕事お疲れ〜。あと俺らの新装備もな」

「ハッハッハアレのお陰でコスプレ衣装の依頼が増えてきたの面倒くさい」

なんかごめん。


いやーホントリアルが、大変な時期に結構めんどくさそうな依頼をしてしまったよな。

………そもそもそれやったの忍者たちだろ?

なんで俺が謝ってんだ?


「まあちょっとした息抜きにはなったよ」

「そうか」

ソレなら良い。


この人、大物の衣装の制作とかもやっているから、プレッシャーがいつもエグいのだとか。

「しっかし、今回のイベントはいつにも増して忙しかったわね」

「そんなにか」

「ええ。今回みたいなイベントは裏でもちょっとした駆け引きがあってね」


いわゆる収集アイテムの取引だ。

各陣営ごとに、欲される宝の違いがある故に、円滑にポイントを得るために取り引きを行うのだが、中には武力行使を行うものもおり、今回はソレが酷かったのだとか。


「十中八九ドクロチャンがいなくなったことが原因だね」

そう。


今のいままで、ドクロチャンが()()()()()()()()()らしい。

現実で何かあったのかは分からないが、その結果無法者が増えているのだとか。


「リアルと同じで、犯罪の秩序にも広告塔(悪のカリスマ)が必要ってことか」

「そっち側の話は知らないけど、まあそういうことだろうね」

社会が成り立つには、いつも顔を出す者が必要だ。


ソレが裏社会であろうとなかろうと。

実際、秩序なき犯罪が横行し過ぎれば、ゴーストタウンが簡単に形成されてしまうのがオチだ。


「ソレに、やっぱり()()()()()()()()()()というだけで喧嘩をふっかけやすくなっているところもあると思うんだよね」

「ソレもリアルと同じかよ」

仙女ババアは、現実で平和の象徴のような存在になってきている。


だが、ソレももう崩れ去ろうとしているのが、コチラにまで影響してきた。

「体は休めても脳は活動し続けているって時点で起きているのと一緒だからなぁ。ああ見えてとっくに御老体だし」

「若作りの技術は朱凛が受け継いでいるけど、アレ自体お婆ちゃん自身の素質もあるでしょ」

「なんだなんだ?ババアの話か?」

そこにジンちゃんも加わってきた。


「ああ現実とコッチでの類似点から仙女ババアの話にシフトしてきていただけだよー」

「あーそうだな。今回のイベントの裏側みたく、数年は犯罪率が何処も増えそうって話か?」

「まあ正解」

てかジンちゃんもそっちの件については知っているようだ。


「まあこの手のやつだとヨーロッパサーバーが1番やばいだろ」

「分かる。ソレが嫌でサーバー移動するヤツとかもいるし」

「どうなってんだヨーロッパサーバー」


ヨーロッパサーバーは、一部からヒーローサーバーとも言われている。

その理由は、ヒーローロールをするヤツが多いからではなく、現実でのマフィアやギャングが、幅を利かせているため、対抗するようにヒーローポジのプレイヤーが多くいるためだとか。

因みに今のは裏での話で、表向きはヒーロープレイヤーとヴィランプレイヤーに分かれているためだと言われている。


「そのうちちょっと行ってみるか」

「知り合いいそうだよなお前」

上手くいけば()()()()()()()も割り出せそうだしな。


「あーハバキリ!コレら受け取って」

「おお!出来たか」

よし新しい武器ができた!


「最近のモンスターたちの素材が結構溜まっていたからな。俺もいっぱい作って貰ってたぜ」

「へー俺にも見せてくれよ」


まず1つ目は、『龍殺刀・万龍惨華』。

幾つかの龍の素材で作られた龍殺しに特化した鬼狩刀の新たな姿だ。


2つ目は、『凍水槍・ドラグリスタ』。

ポセイドラの討伐報酬で作った槍というか方天戟だ。


最後の3つ目が、『磁氷剣・グルジオ』。

2体の龍の力が込められた大剣だ。


「いーやヤッパ大剣良いよねー。俺も作って貰ったし」

「けど意外だな。ハバキリは刀しか使わないと思ってた」

「まあ距離感を鍛えるためだとか、重心を鍛えるためだとかで、様々な武器種を振るっていたからな」

「あソレ俺もあったわ」

仙女ババアの教えって、ただ1つを鍛えるだけじゃダメだってことの重要性が良く分かるよね。


「ヨシコレなら良いか。ジンちゃんも武器は大丈夫そうか?」

「ほう。何を企んでいる?」

フッフッフ。


ジンちゃんも戦いに赴けるなら話は早い。

「龍種をソロ討伐してみたくはないか?」

「聞こうか!」


かつて、仙女ババアはシリーズ系ユニークモンスターの1シリーズを全てソロ討伐したことがある。

ならば、彼女を超えたい俺たちは、龍種をソロ討伐するべきだろう。




そして後日、霊界龍(レイスヴィッツ)という種の龍のうち2体が倒され、大々的に報告されたプレイヤーたち(運営含む)は絶句した。

どちらも、討伐者の名が1つしか上がらなかったことに。


ドクロチャンのポジはゴッサムシティのジョーカーの下位互換くらいの影響はあった。


それはそれとして今回倒された龍種は即席で作ったので設定全く練ってない。

まあ今後拾われたら良いね。

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