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現代の武人は仮想世界を無双する  作者: カンナトウジ
間章:仙人と少年のお話
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仙人と少年の邂逅


「はあ!?孫が山から帰って来んと!?それがどうしおった?」


仙気術の総本山。

虎炎道場に住む仙人とも呼ばれる存在である李凛花の下に、とある電話が届いたことから始まる。


相手は、羽馬村柳司。

日本で、剣術を教えている元弟子だ。


『ええ。2ヶ月前、息子夫婦が亡くなり葬儀を執り行ったのですが、そこからずっと山に篭りっぱなしでして』

「ならばお主が見つければ良かろう。都内よりは見つけやすかろうて」

『私では気配を探れてもその瞬間に逃げられるんですよ!臭いが完全にバレているようでして』


お主の孫は獣か何かか?と聞きたくなるが、黙っておく。

それよりも気にするべきことがあるからだ。


「その孫ってもう小学生デビューの筈じゃ?」

『葬儀のタイミングが3()()()ですので後はお察しを』

小学生デビューせずに2ヶ月不登校を決めていた。


「うむヤバいな。仕方なし、儂が行こう」

『重ね重ねご迷惑をおかけします』

「良い良い。儂を呼ぶ必要がある時点でそれほどの事態なのじゃろう」


この時点で仙人は気付いていた。

今回の相手は、それなりの手練れであるということを。






だが、

「なるほどこれほどとはのう」


流石に()()していた。

現代の子供相手に負けることはないだろうと。


だが相手は、野生児が過ぎた。

「ダレだキサマ!」

「ああ、柳司の師をしておったものじゃ」

「え、たしかに見た目よりだいぶ年寄りなにおいがs」


「お主、面白いのう」

「くっ!」


思っていた以上に失礼なので、掴み上げようとした途端、いっきに10mほど距離を取られた。

「…今時の小僧とは思えんのう。ホレ童よ、ここで2ヶ月も何をしておる?」

「………………………()()()()()()()()()()()


そこで凛花は、疑問符を上げる。

(柳司に孫娘でもおったか?…いや確か)

そういえば、この子の母方の親戚に、この子より年上の子がいたことを思い出す。


「童よ、お主の姉…というより従姉であれば、ここにはおらんじゃろうて」

「いやミコ姉ちゃんのことじゃ………いやそうだったな」

(ん?今何やら…いや大したことはないか)

とりあえず事態は収まった。


それはそれとして、

「童、どうせじゃから儂がしごいてやろう」

「ハアッ!」


いきなりの直進。

に見えて、1歩目の踏み出しに合わせて小石を蹴飛ばす。

続いて凛花が、体を傾けた方向の逆位置に飛び、持っていたナイフを投擲する。

更に回り込んで、斬り込む。


この間、ほぼ3方向から連続して攻撃が飛んでくるが

「フン!!!」

「ウッワア!」


それらを凛花は、()()()で全てを吹き飛ばした。

「ヨシ面白い!」

「ぐっ」

そして、吹き飛ぶ桐谷を回り込んで捕まえたのだった。


「フム、人の話を聞かずに斬りかかるとは」

「しごいてやるって言った」

そういやそうだなーと思いつつも続ける。


ならば受けるということで良いな童!」

「な、ふざけんな!!!」

直ぐそばにあった滝に、投げ落とした。


そのまま桐谷は滝壺へ落ちていく。

「おい柳司よ」

『ああ、お師匠様。桐谷は見つかりまして?』


そんな状況で、報告半分に柳司に電話をする。

「面白そうじゃったんでな、滝へ落とした」

『え?』

「うらあああああああああああああああああ!!!」

「ハハハ!お主の孫は鮭か?」


ものの数秒で滝を這い上がり、コチラに斬りかかった。

「興味が湧いた。コヤツを借りていくぞ」

『ええー?!!』


驚愕の声が聞こえたが、無視だ無視。

「さて、退屈凌ぎで終わるでないぞ?」

「キッ」


コレが、羽馬村桐谷と李凛花の最初の戦いであった。


ちょっと前にも解説されていたけど、凛花がいなかったら桐谷が本編までに至らなかった原因がこれ。

この後ちょっと実施訓練するかと、紛争地帯に殴り込みに行きましたとさ。


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