やっぱオンラインゲームはみんなで協力プレイでしょ!
「いよーっしみんな集まったか!」
「せんせーハバキリ君と数名ほど来てませーん」
「よしおいて行こ」
「いや彼含めてワイルズメンバーがほぼ来てないんだけど」
イベント終了して数日後、後始末含めて落ち着いたタイミングで、ワイルズとクラウン・ドロップ合同のユニーク討伐作戦が、開始されようとしていた。
だが、主催者の片割れであるハバキリが来ていない。
「あ、メールが届いた。うん?ちょっとログアウトしていたけど直ぐ来るって」
「うん?なんか不穏なんだけど、アイツどうした?」
直ぐそばにいるウィズが送られたメールを読んでいるが、何故か不穏な空気を放っている。
「まあ一応待ちますか」
「そうだな。仲間はずれにするとよりめんどくさそうだし」
ということで少しばかり待つ事になった。
「ハ、ハバキリ………お前っ」
「ハハッ」
そこに来たのは、女体化させられたハバキリとワイルズメンバー(主に軍人連中)…そして、悪霊だ。
「え?ソイツまた来たの?」
「コイツ運営のスパイなんだけど、こんなことしてて良いの?」
「良いの良いの〜☆私は私で調べたいことのために運営と取引しているだけだから☆」
なんか気になることを言っているが、それよりもハバキリが不機嫌になりすぎている。
「はあ…さっさと行こうぜ」
「いや一応打ち合わせしないとダメだから」
属性龍。
今回相手にするユニークモンスターのシリーズ名だ。
名前の通り、特定の属性を用いて戦うのが特徴となる龍種で、個体数が他のシリーズ系ユニークモンスターの中でトップクラスに多く、別サーバーを通して存在している。
そんなユニークモンスターが、多くいるとされているエリアが
「フレムラ孤島。もういく事になるとはな」
「別名『近接殺しの孤島』。通常モンスターのレベルが高く、ワイバーン系のモンスターで飛行能力を得ているのが基本敵なので、接近戦があまり通用しないんですよね」
「まあ今いるメンバーの大半はどうにかできる面々だからそっちは良いんだよ」
「おお。アレが氷嵐龍の足跡でゴザルね!」
ミストハイドの見る先、地面を凍った足跡があった。
「ナイスだよミストちゃん。ここのユニークはランダムエンカウントのやつばかりだから直ぐにお目にかかれるのは幸先が良い」
「お従姉さんの言う通り、『氷嵐龍ディオ・グレイア』は1番対策が進められているモンスターですからね。コイツに出会えるのは幸先が良いでしょう」
「………っ!!!いえ、幸先は悪いかもしれません」
キョウカの言う通り、足跡の先、龍の進行方向から2種類の咆哮が飛んで来た。
更に、肌を突き刺すような冷気にバチバチと走る金属片も、飛んで来た。
「オイオイマジか!グレイアだけじゃねえ。あの野郎ディオ・レプルスにぶつかりやがった!」
「うっわやっばあ」
見える先で、2体の龍が争っている。
1体は空気を凍らせたブレードを飛ばし、1体はくり抜かれたような黒い岩石の弾丸を飛ばしている。
「おいヤロウども!引くか進むか選ばせてやる」
「どうするマジンさん」
互いのリーダー枠が、提案する。
戦うか逃げるか。
だがここは、ゲームの中。 現実でただの人間でも、英雄に成れる世界だ。
「行くに決まってんだろ!アンタの提案で心強い味方もいるんだ!」
クラウン・ドロップのメンバーは、血気盛んなように声を上げる。
「我々は不測の事態でも迅速に行動できるようにと赴いたので…」
「一応想定通りと…ヨシ!」
対して、ワイルズ側は何処からか「イヤこれは流石に………」と聞こえた気がしたが、問題ない。
「さて…気持ちを切り替えて」
「行くか」
その日、多くのプレイヤー達が〈龍殺し〉の称号を得た。
その時現実側では、
『ヤッホー仙女様。二つほど依頼をしに来ましたよ〜』
「ほう。お主からの依頼とは、久しいのう流星院」
現実にて、夜間のランニングをしていた凛花の元へ流星院芽衣からの通話が来たのだ。
本章は一応ここで終わりとなります。
年越し前に終わらせられたのはマジで良かった。
フレムラ孤島:
要するにリ〇レウスみたいなやつが基本的とかいうクソステージ。
氷嵐龍ディオ・グレイア:
磁食龍ディオ・レプルス:
ぶっちゃけ戦闘カットされた二体。
グレイアは回転する形で発生する冷気を操り、地面や空気を凍らせて飛び道具やトラップを生み出せる。
レプルスは磁力を操り、砂鉄を用いた斬撃や岩盤に纏わせて投げつけるなどして戦う。




