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現代の武人は仮想世界を無双する  作者: カンナトウジ
3章:海より深き縁
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水底の国26 設計図と勧誘


「うっわふっかあ」

「コレ降りるとか正気の沙汰とは思えないね」

「言い出しっぺが言うんじゃゃねえよ」


そんなわけで、俺たちは今ハルサグーラが出現した穴のところまで来ている。

因みに当の本人?本蛸?は、討伐可能と分かったプレイヤーたちが喧嘩をふっかけて、そっちを相手している。


「じゃあとりあえず降りるから、捕まってろ」

「ホイ」

「ちょっと待って心の準備が」

「そんな時間はない」

サッサとカブラヤを担ぎ、センジュは小さくなって捕まってもらい飛び降りる。


「キャアアアアァァァッ………」










ほーらやっぱり深くない。

実際の深さは300メートル。


バンジージャンプのギネス記録にも届いていない深さなのだから慌てる必要はない。

しかも、ボスモンスターが壊して突き進んだお陰で骨組み部分が露出しているので、ある程度伝って降りられた。


「うぅ………さ、流石はウィズさんの縁者の中で1番先頭に長けている人と噂の………まさかスキルも使わずに安全に降りられるとは」


「サッサといくぞ〜」

「おー」

「ま、待ってぇ」

とまあそんなこんなで、メインで探索しきれていない国の地下施設の一角を歩んでいる。


「まあこっちにもゾンビいるよねえ」

「今更だけど海の底だって言うのに国の闇しか見せないようなモンスターなのはなーぜ?」

「それやったのがたった1人の魔術士というのが驚きですよねえ」


ギュルギラスだったか。

あいつも連戦可能なのだが、なんか()()()()が取れるようになってきているらしい。


ほんとなんなんだろうな。

『おお、ここに来るとはお目が高いですねえハバキリさん』

「お前は………………………誰だっけ?」

『ヒドイですよハバキリさん!私はアルカ・メティスです』

「いやお前の名前って聞いてなくてさ」

『あーそれは私が悪いですね』


いきなりの登場だが、1日目にいきなり登場しておいて、全く姿を現さなかった幽霊だ。

名前アルカって言うんだね。

「てか前はちょっと固っ苦しい言い方してたと思うんだけど」

『まあ国のお話だったしね今はもういいかなぁって思って』

まあ良い。


てかカブラヤとセンジュはどうした。

なんかそっち振り返ったら、片方は固まって片方は興味なさげにしている。


「あ、ああすみません今サラッと名称不明の幽霊の名前が判明したのでちょっとびっくりしたと言いますか」

カブラヤは、驚きのあまり固まっているのか。


対してセンジュはサッサと行きたそうにしている。

「早く設計図を見つけようよ。上手く行けばツジクライの方も見つけられるだろうし」

『おお!やはりそういう情報を求めていましたか。良いでしょう私が案内いたしますとも』

「前にも言ってたけど、国が滅んでいるからってフットワーク軽くないか?」

『形あるものはいつか消えますから。せめて何か遺り、伝わってくれればとも思いまして。そちらの子は鍛治師か技士でしょう。あの子ならば設計図を基により良いものを作ってくれれば無問題ですよ』

「そういうものか」


割と国が滅んだことを()()()()()()()

幽霊として、涙は出ないにせよ陰鬱な表情をするくらいには国を想う身であったなかでかなりの判断を下したのだろう。


『さささこちらを。中継地点でしたら両方の設計書を纏めた書類の1つや2つ、簡単に見つかるでしょう』

「随分詳しいのですね」

『設計図造りには私も携わりましたから。まあ機械そのものの扱いがてんでダメなので、すぐに外されましたけどね』

「「「えぇっ」」」


そう言いつつも、近づくゾンビを魔法で薙ぎ倒していく腕は本物だ。

『さあ目的地に着きましたぞ』


そこは、字が掠れていて読めなかったが、資料室と呼ぶに相応しい部屋だった。

「うっわ本が生きてる!」

「え?本って生きてるとか死んでるとかあるの?」

「まあ分かるよ。本って保存環境クソだと光の影響で色が悪くなるし風化して触っただけでボロボロと崩れ落ちるからね。ここまで白さを保っている丈夫な本が遺跡に遺っていること自体奇跡だよ」

流石はウィズダム・サイトのメンバーなだけはある。


ここまでに、研究室などにある資料は完全に朽ち果てていた。

それに比べれば、使い込まれた形跡はあれど、新品と見紛うような紙が見つかるのは本当に驚きである。


『まあ私の国で紙って高級品でしたので、地上地下関係なく厳重な保存が為されていたのですよ。まあその反応からして上はダメみたいでしたけどね』

なんかすまんね。


「コレであれば写しを作る必要はありませんね。コレごと持っていっちゃいましょう」

『…そうですか。では私はこの辺で』

「ちょっと待って」


ココで、どこかへ行こうとしたアルカをセンジュが止める。

『えーっと………何か他にも?』

「あなたも来て。情報持ちが手元にいてくれた方が良い」

「そうですね。あなたも来てください」

いやそれアリなの?


確かに情報源がコッチに来てくれるのは賛成だけど、普通幽霊とかって未練のある場所くらいじゃないと、活動できないはずだろ。

いやそれリアル(現実)の話か。


『えぇまあ行けますけど、あまり若者との交流をし過ぎるのもと配慮してまして』

「なら別に来れるってことだろう。なら来い」

「コレやって良いんだ」

「良いんですけどね。コレやるとメチャクチャ狙われるんですよね〜。まだイベント半分切ったぐらいですけど」


この後が1番大変と。


Q.ハバキリ達名乗ってなくない?

A.最初の方で聞いてはいないけど名前覚える機会があったのでハバキリだけは覚えている


てことでハバキリの仲間にアルカが参戦します

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