水底の国23 食うか食われるか
「キャアアアアアアア!!!」
「ぐわーーーーーっ!!!」
なんか済まんね他プレイヤーさん方。
てことで、商業区から研究区からデカいヤツを引きつれて逃走中。
途中で他プレイヤー巻き込んでいるけど、それはご愛嬌。
デカいヤツ相手+周り全員敵なんだから仕方ないね☆
「見えました!ツジクライです」
子供社長の宣言通り、貝がまとわりついた塔のようなものが見えた。
その状況に気付いたのか、塔から貝が離れコチラに迫ってくる。
「なるべくハルサグーラをツジクライに近づけてください!」
「OK」
てことで口から大砲を覗かせている貝が、コチラに飛んできているのをなるべく迎撃する。
弾を斬りながら突っ込み、開いている口ごと斬
「いやそれ偽装かよ」
瞬間、大砲の下部分の割れ目、本来の口であろう方が開きコチラに噛みつこうとする。
「めっちゃ歯ぁ付いてるんですけど!!?」
コッワ!
開けるから口とか読んでたけど、本来そこが食べるための口じゃないはずでしょお前ら。
なんでここから更なる初見殺しがあんだよ!
しかも、ガッツリ肉食な歯だったし。
「アレはお従兄さんじゃなきゃそのまま食われているでしょ」
「正直私たちからしてみればそのまま食われて欲しいところなのですが」
「いやあ大砲の下に割れ目なかったらヤバかったかも」
なんかヒビちゃんから闇を感じるけど、とんでもない情報が手に入っているのだから良いだろ。
「で子供社長、どうやって向こうにターゲットを取らせるんだ?」
「そこらの貝を無力化して集めておけばって思うけど………アレ見た後だと上手くいくかな?」
うーんどうだろう。
正直ハルサグーラが興奮していて、貝に注目するかわからない。
だが
「なんか貝に目線が逸れてます」
米軍メンバーの誰かが気付いたように、タコの目の部分が…分かりにくいけど近くの貝に視線が行っている。
やっぱり、貝の方が興味があるようだ。
「ならコイツを喰らいな!!!」
そこに、ちょうど襲ってきた貝を受け流してタコの足が届きそうな範囲に蹴飛ばす。
すると良い感じに貝を捕まえ、口に頬張る。
「良かった。ちゃんと見てくれているようだね」
子供社長が安堵したタイミングで、ハルサグーラの目が完全に貝に向く。
そしてツジクライの方へ飛び込んで行った。
「うっわ勢い凄!」
一心不乱に貝を貪る光景に負けじと貝も砲を放って凌ごうとする。
「見た目が完全に貝とタコだからかシュール過ぎません?」
「やっぱもうちょっとこうメカメカしくなっていたほうが良いと思うんだがねぇ」
分かる。
今んところめちゃくちゃ凶暴なタコが、塔にへばり付いていたりそこら辺にいる貝を、足の届く範囲で捕まえては食べ、食べては捕まえる状況だ。
コイツら生物兵器のはずなんだが。
「まあ少し待ちますか」
「そうだね〜」
てことで1度放置して数分後
「おお!予想通りどっちも瀕死になってる!」
「タコはHP自体は減っているけど、十分疲れているようだな」
「よーしっ!タコは我々が応戦しておきますので、キリ君はさっさと塔を落として下さい!」
「OK!」
その言葉を背に、ツジクライに飛び掛かる。
まだツジクライ自体に付いている砲が生きているので、コチラを狙っているようだが、問題ない。
「サーテと、サッサと終わらせますか」
漁夫の利だ!!!
ツジクライ側のへばりついている貝は「ホウシャガイ」という名です。




