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俺の閣下  作者: テディ
本編
59/186

第58話 余熱

 父との打ち合わせ(ジョシュアがしていたが……)を

終えたソフィアは、こんなにやることがあるのかと

驚いていた。


ソフィアは自室に戻ると、ソファにデンッと寝転がった。

「ジョシュ、……疲れた……。寝たい。

いいか、……私があんなに高速で仕事をするから

疲れも早く出るのだ。ジョシュ??聞いてるか??」


ジョシュアは笑いながら、ソフィアを抱き起こした。

横抱きに、自分の腕の中に閉じ込めてしまう。


侍女長が、にこやかに声をかけた。

「ソフィア様、午前中はお疲れ様でございました。

こちらの部屋に昼食を用意させましょう。

他に何かお入りような物はありますか?」

「あぁ、侍女長。聞いてくれ。ジョシュアは

私に最高速で仕事をさせ、父上達に挨拶を済まし、

打ち合わせまで終えたのだ。……疲れた……」

「まあまあ、ソフィア様。そのジョシュア様の

速度、ソフィア様をご信頼だからこそですわ。

ソフィア様には、できてしまうお力がありますものね。

デザートは、ソルベでよろしいですか?」


侍女長にジョシュアのことを言いつけたのに、

何の効果も上がらん……。

でも……、ソルベは食べたい……。


「うん、ソルベで良い」

「では、しばしおくつろぎ下さい」


侍女長は、相変わらず美しいお辞儀をして

部屋を下がった。


「ジョシュ、ご褒美。ご褒美が欲しい。

頑張っただろう?」


ソフィアは、まだふてくされていた。

「そうだな、ソフィ。よく頑張った。

でも今日はショコラを3粒もつけたぞ?」

「足りない。だってジョシュ、過去最高の

速さだったのだろう?足りないと思う」


ソフィアは、ジョシュアの上で腕組みして

断固抗議した。

ジョシュアは笑いながら、ソフィアにキスを落としていった。

いつものように、額、頬、耳元、首すじ……。


「ジョシュ、ダメだぞ。気持ちいいけど

ごまかされんからな……ジョシュ、力が抜けてしまうから

もうやめろ……。ジョシュ……」


そう言いつつもソフィアは、朝起きたてのように

ふにゃふにゃしだしだ。


ジョシュアは笑って言った。

「ほら、ソフィ。緊張がとれただろう?

確かに、午前中は忙しかったからな。

これからは、昼休憩の時間にリラックスしよう」

「……ジョシュ、ご褒美……」

「まだ覚えていたか……。以外に余裕だな」

「何のことだ?」

「いや、何でもない。そうだな、週末に

お前の魔具をいじる時間、俺も一緒にいよう。

その日は来客もあろうから、それ以外の時間を

全てお前に使ってやる」


約束を取り付けたソフィアの顔が、ぱあっと輝き出した。

「本当か?!いいんだな?!」

「ただ、週末までは仕事は急いで終わらせるんだぞ。

それが条件だ」

「分かった!!頑張る、頑張るぞ?いいんだな?」

「いいぞ」


ジョシュアは肘掛に、肘をついて頬杖し、

反対の手で、ソフィアの頬を撫でていた。

「さて、お前にはどんな石の宝石が合うのかな」

「ん?宝石?魔石ならいいぞ」


ジョシュアは思わず大笑いした。

「そう言うな、ソフィ。夜会でつけて欲しいんだ」

「えぇ?!夜会は婚約したから、出ずとも良いだろう?

婚姻の相手が見つかったら、出なくても良いのではないか?」

「ソフィ、それはさすがに陛下に叱られると思うぞ?」

「……父上、ダメだっておっしゃるか?」

「間違いなく」

「……えぇ〜〜??……分かった……でも魔石がいい」

「……しょうがない、……俺の大切な閣下のためだ……。

考えておく」


ジョシュアはこめかみに、もう一度キスを落とし、

元気にソフィアを誘った。


「さあ、侍女長が美味しい昼食を持ってきてくれるぞ。

お前は食べないのか?」


ソフィアは、元気に答えるのだった。


「食べる!!」


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