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第50話 報告と準備

 ブラック・リザードが「オカルト部」とやらに入部した。


 その報告を聞く、俺…ウルフマン。


「なんか…内容聞いてもあんまり理解が追い付かないな…」


 完全に学生がやる部活の内容ではない。

 それついてはブラックもデスピエロ、俺も同意見だった。


「とんでもないところに入りましたね…ブラックくん…」

「まあ……はい…」


 なんとも言えない顔しているよブラック。


「――とりあえず、潜入任務は大分進んだことはよくやった」


 最悪な状況から協力者を得られたんだから、俺よりまだマシだ。


「そう…ですか…?」


「うん…俺、大人しくしても…協力者得るどころか――」


 潜入した日から今までを思い出しても――


「彼女たちのファンクラブに〆られるところだったからね…」


「そ……そうですか」


 なんとも言えない顔でこちらを見ているブラック。


「本当に大変ですね…ウルフマン…」


 仮面越しだけど、同情してるデスピエロ。


「そう考えたら、お前は俺よりスムーズだ」

「あ……ありがとう…ございま…す?」


 褒めてはいるんだが、さっきの内容で言い辛くなちゃってるよ。


「まあ…とにかくだ――」


 俺は、ブラックに――


「この調子で潜入調査を頼む」


 そう言った。


「了解…」


 無表情だが、コイツは優秀だし、運も良いから大丈夫と思った。


 ブォン――


 その言葉で、ブラックの画面が消える。


「――彼…あなたと似ているところがありますね」

「そうか?」


 デスピエロと二人きりになり、俺と似ていると言った。


「ええ…知らないうちに人を惹きつけるところとか」

「……」


 そう言われたが、あんまりピンと来ていない。

 俺もブラックもやるべきことをしているだけだからな。


「それは良いとして…」


「ブラックは順調そうだから、今のところ問題はなさそうだな」

「そうですね…油断はできませんが…」


 俺とデスピエロは、今後のことを話す。


「まさか…俺と同じ彼女持ちになるとはな…」

「ええ…そうですね」


 まさか、俺と同じ三人とはな。


「レクス・リザード様が聞いたら、大笑いしますね」

「……だな」


 なんでか容易に頭に浮かんだ。


「…それであなたの方は?」


 そう聞かれるが…。


「…恥ずかしい話、全然だな」


 魔法少女の情報は、中々集まらない。

 多くが、テレビのニュースや新聞に取り上げられているということだけ…。

 見たやつも途中から消えてわからなくなるらしい。


「…本当に厄介ですね」

「ああ…心底そう思う」


 魔法少女の隠ぺいする魔法に思った以上にてこずっている。


「そちらでなんとかならないか?」

「今のところ無理ですね。何重に魔法を重ねているせいか解読に大分時間が掛かるそうです」


 お手上げ状態…ってわけか。


「それで…あなたは彼女たちとどうなんですか?」

「いや、どうって…」


 デスピエロにそう言われ、俺は答えに困ってしまう。

 あの三人は愛しているが、組織に貢献できてると言われたら、別なんだよな。


「…今週は三人目とデートだよ」

「私と似た感じの人でしたっけ?」

「ああ…」


(あれ?そういえば…)


「どうしました?」

「いや…」


 今更だけど…。


「俺…あいつとデートするの初めてだな…って…」


 桜とりんはデートはしたが、めぐみとはデートしてなかったな。

 ほぼ三人でいる時にイチャイチャしてたからな。


「そうなんですか?」

「ああ…」


 あいつと二人きりになったことがあるのは、誘拐された時だし…。

 その前は、事件が何件か起こったからなんだけどね。

 魔法少女と戦ったり、幹部が問題起こしたり、大怪我したりと――。


「まぁ…とりあえず、精々仲良くなって魔法少女の情報を取得してください」


 なんか呆れてるな。

 そりゃそうか…こいつは忙しいのに…

 俺、イチャイチャしているだけだもんな。


「す…すまん」


 そんなデスピエロに謝罪をする。


「いいですよ。なんやかんやであなたのことは信用していますから」


(デスピエロ…)


 こいつのためにも何か情報を得なければな。


「では、また」

「ああ」


ブォン――

 画面が消え、今日の会議は終わる。


「――…どうにかしないとな」


 このままじゃ、ブラックに追い越されそうだし――


 イチャイチャしてる場合じゃないのはわかっているけど――


 あいつらの関係を壊すのも得策じゃない――


 なぜなら――


 めぐみに消される可能性があるからだ!!


 そもそも三人と付き合った理由は、あいつの脅迫からだしな。

 魔法少女の情報を得る前に、めぐみとの信頼関係は守っていかなきゃ、まずいんだよ…。



(デスピエロ…当分ちょっと待ってくれや…)


 そうデスピエロに心の中で謝罪し――


 めぐみとのデートに備えるのであった。



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