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第24話 四天王登場!!

 エル・ノト居城――

 そこでは、‘‘怪物たち‘‘の会議が始まろうとしているた。


 居城の一室、空気が重い。


 この部屋で最高幹部「四天王」の会議が始まる。


 最初に来たのは――


 ダン――!


 ドアを蹴破り、尾を振りながら歩く。

 彼女は鋭い爪、牙、どんな攻撃も弾く鱗を持つ。

 その上――「女王」であり、「狂竜」である。

 彼女は「レクス・リザード」――

 四天王の中で最も狂暴である。

 

 バサッ――


 窓から二つの羽音が聞こえる。

 一つはコウモリである。

 彼は冷静沈着の「参謀」である。

 その羽音は「黒き絶望」である。

 彼は「フォールン・バット」である。

 

 カツン――


 もう一つも入る。

 その男は「古く」――

 だが、空をとぶ羽をもつ。

 古さに見合った貫禄がある。

 そして、組織の「最古参」であり、「父親」ポジションだ。

 ……そして苦労人だ。

 そんな彼は「ドン・ハシビロ」である。


 手を組み、彼女はすでにいた――

 彼女の毛色は赤黒い――それは敵の血で染められているから。

 組織の中で戦闘最強であり、四天王のトップである。

 「最強」「血濡れの獣」「ナンバー2」などの異名が多く。

 若くして四天王のトップに就くという快挙を成し遂げた。

 彼女の名は「ブラッド・ウルフ」である。


 

「以上が潜入している幹部からの報告です」


 バットの報告を聞いている三人は――


「――あんまり進んでねえな」


 リザードはつまらなそうな顔で報告を聞いていた。


「こればかりは仕方ないかと――」


 冷静にバットは言う。


「時間はかかるのはわかっているだろう?リザード」

「わかっているよオジキ――」


 リザードは不満そうではあるが、ドンに諫められる


「魔法少女のことも気がかりですが――」

「――神鳥か」


 神鳥―エル・ノトの最大の敵であり、魔法少女に力を与えた存在である。


「魔法少女と戦闘になり、神鳥が現れたことは重大だな」


 ドンは冷静に大きな嘴を動かす。

 組織の最古参であるが故にその恐ろしさを知っている。


「そんなにやばいの?」


 若い世代であるリザードは、そのことを知らない。


「我らが王は神獣らと戦った――」


 ドンが語る組織の過去。


「敗北し、王と我らの祖先はここに封じられた。」


 それは敗北の歴史であり、エル・ノト誕生の秘話である。


「へえーそんなんだったんだ」


 リザードの反応は軽い。彼女にとっては昔の事なのだ。


「事の重大さがわからぬトカゲは黙っていろ」

「ああ!?――」


 リザードは鋭い爪の生えた足で机を蹴る。

 ブラッドは腕を組みつつ、リザードの威嚇に全く反応しない。

 四天王のトップとリザードの仲は悪い。

 何時でもケンカしようとする。

 もはや――部下からじゃれ合っているのではないかと思われている。


「お主らやめい!」


 ドンは、怪人たちの親代わりのような存在である。

 彼女たちもドンには頭が上がらないのである。


「――すまない」

「悪かったよ。オジキ――」


 彼女たちは謝罪し、会議を続ける。


「こうなってくると――彼の活躍が重要になってきますね」


 そう彼――ウルフマンの活躍が重要になってくる。


「――そうだな」


 全員がそれに同意する。


「あれ?こいつって――なあ、オジキ」


 リザードは、資料に関するある怪人が気になった。


「どうした?」

「こいつって――ブラッドの弟だよな?」


 そう、ウルフマンは――ブラッド・ウルフの弟である。


「そうだが――どうした?」

「どんなやつ?」 


 リザードはウルフマンに興味を持ったらしい。


「――優秀だな」

 そう、ドンは言った。多くの怪人を見て来たドンが――


「優秀?」

「ああ、戦闘面もそうだが、頭も悪くない」


 そう褒めるドンに――リザードは皿の興味を持つ。


「そして――特異なものを引き寄せる力がある」

「特異なもの?」

「ああ。たらしと言われるタイプだ」


 人を惹きつける――


 そう言う星に生まれた。


 ドンの言葉にリザードは頭を傾げる。


「でも、潜入はあんまりうまくいってねーな?――弟」


 リザードの爆弾発言に周りは静まり返る。


「なんなら私が行ってやろうか?」


 その言葉にブラッドは怒りを露わにする。


「――黙れ、トカゲ」

「――ああ?なんだと?犬コロ?」


 彼女たちはまた一触即発の雰囲気を出す。


「お二人ともおやめに――!」


 二人を止めようとするバットだが――彼女たちの闘争本能は臨界点まで来ていた。


 カッ――


「よさぬか!バカ者ども!」


 ドンが持っていた杖を鳴らし、彼女たちを諫める。


「っち!」

「……」

「バッドよ。ウルフマンの活躍は期待するということでよいな?」

「え?…あ…はい」


 そのドンの迫力にバットはたじろきながら、了承する。





「……ブラッドよ」

「なんだ?ドン?」

「久方ぶりに弟と話してみてはどうだ?」

「――どういうことだ?」

 

 ドンの親切心もあるが――


「――お前ならば弟に発破をかけやすいだろう」


 もちろん、組織のためである。


「わかった」


 それを了承し、会議は終了する。

 リザードは、またドアを蹴り飛ばし、その場を去る。

 バットは窓から翼を広げ、自分の拠点に帰る。

 ブラッドとドンは二人会議室に残る。


「――ドン。ありがとう」


 冷酷な怪人と言われる彼女だが――


「弟と話す時間を作ってくれて――」


 実際は、家族思いな優しい姉である。


「構わんさ。このくらいお安い御用だ」


 仕事であまり会えない家族に対しての親切――

 そして、それは父親代わりの自分の役目だと思う――ドンである。


「いまでも――あいつが潜入については反対か?」


 そう聞くドンに、ブラッドは――


「…はい」


 その言葉に肯定を見せる。


「――やはりな」


 この答えをドンは予想していた。

 彼女の性格を考えれば、当然のことだ。


「だが、組織のためだ」

「わかっていますドン」


 彼女の立場から組織のために何でも使うのは、当然――

 しかし、身内のことになると――そうはいかない。

 ドンはそれをわかっている。

 わかっているが、だからこそ――組織のために鬼にならなければ。


「辛いことをさせてすまない」


 しかし、謝罪はしようと思った。


(私がトップであれば、彼女の恨みを一心に取れるのに――)


「――ありがとう。ドン」


 ブラッドは、ドンに感謝をする。

 彼女はわかっている。彼の優しさが――



~レクス・リザード~

(――っち!面白くねえ!)


 彼女の不満――

 それはブラッドのこともあるが――

 自分に魔法少女を討伐に行かせてくれないことであった。


(組織のためなら殺した方が早いだろうが!)


 そう考えること自体は、組織の最高幹部として当然である。


(あと!スカした顔で受け答えするのも気に食わない!)


 ――私怨も含む。


 考えている内にあることが思いつく。


(――そうだ!私が先に潰せばいいんだ!魔法少女を!)


 無論、組織の規則違反&命令違反である。


 しかし、彼女は――


「――よし!もうブラッドなんて知るか!」


 彼女は、一度決めたら止まらない。


 彼女は己の強き身体を使い、向かう――

 彼女は「門」に向かう。地上へ行く「門」へ。


「行くか!」


(あと、ついでにブラッドの弟もつまみ食いするか!)


 そんな考えを浮かべながら――


 彼女は勝手に地上へ向かうのであった。


 「暴君女王」と呼ばれる彼女が――。


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