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コスプレイオブパルクール  作者: 桜崎あかり
第4話『孔明の罠』

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アバン後半+CM(さっくり)

『新人戦、こちら以外でもいくつかが行われていたが、意図的に何かのメッセージを伝えているようなものであるのは間違いない』


『コース取りは自由、飛行手段やテレポートのような物でなければ問題視されない……それがエクストリームパルクールの基本ルールではある』


 アバン後半では、春日部皐月かすかべ・さつきの参戦した新人戦がダイジェストで流れている。


 その中で、ナレーションも流れているのだが、その声の主は諸葛亮孔明しょかつりょうこうめいの男性声の方だった。


『その一方で、彼ら……シグルドリーヴァは転売ヤーを意図的に泳がせているような傾向には見えるだろう』


 このナレーションが流れているシーンでは、冬川ふゆかわハンゾウが偽の転売ヤーハンターと交戦しているシーンが表示されている。


 つまり、孔明はシグルドリーヴァの何かを察した、とも言えるような気配がするのだ。



『ここ最近は、間違いなく転売ヤーが日本を蹂躙していると言わざるを得ない』


『熊の出没情報などに隠れて、暗躍するような存在もいるという情報もある』


『今や闇バイトやジャパニーズマフィアの類でさえ一掃され、フィクションでしか言及されないような中で、転売ヤーだけが可視化できる現実……』


 孔明の最後のセリフの後、場面はシグルドリーヴァのシーンへと戻った。


 ナレーションが慣れているシーンでは新人戦のゴールシーンも流れていたのだが、孔明がそこへ言及することはない。


 新人ランナーに興味がないというわけではなく、この場合は転売ヤーの動向の方に注視していた、というべきか?



 シグルドリーヴァのシーンでは、冬川ふゆかわハンゾウとの通話を終えた秋月穂村あきづき・ほむらがレース映像を見ているシーン。


 そこで勝利した孔明を見て、何かを思い始めている。


「諸葛亮孔明、あの人物は何をしようとしているのか」


 秋月は孔明以外の他の賞金ランカーには見向きもしない。むしろ、孔明に集中すべきというスタンスの模様。


 今や孔明の獲得した転売ヤーを討伐して得た賞金は5000兆円を超える。


 税金関係はどうする気なのか……と思われがちだが、その辺りの税金を差し引いた金額が振り込まれる仕組みなので、確定申告のようなものは不要だ。


 ただし、有名インフルエンサーなどは本の出版とか番組出演のギャラなどで確定申告を行っているため、そっちの申告は必要なのだろう。


 だが、孔明はそこまでの申告をしたのかといわれると……微妙なラインである。間違っても、脱税をしているわけではない。


 一部の手に入れた賞金に関しては、転売ヤー一掃のためのシステム導入資金として寄付をしているという話だ。


 闇バイトなども転売ヤーへ流れ、テレビで取り上げられる犯罪が全て転売ヤーがらみになったと言えば……その辺りはわかるだろうが。



 この後、オープニングが流れる展開になった。特に今回は細かいシーン変更はなかったので、ざっくり割愛する。



 オープニングが終わり、CMが流れたのだが、このようなCMがあった。


『運転手不足でお悩みの運送業の皆様、朗報です』


『無人陸送システム〇〇、順次展開中』


『高価な新規トラックを購入しなくても、装置をトラックに取り付けるだけですぐにAIによる無人運転を体感できます』


 男性ナレーションによるCM……内容としては、無人の陸送や宅配で使われる2tトラックに関するものである。


 トラック自体を売るのではなく、ここではあくまでもCMでアピールされているのはそこに後付けで実装する無人運転システムだ。


 この運転システムを実装すれば、新規でAI自動運転トラックを購入しなくても自動運転で荷物の陸送などを行える、ということだろう。


 トラック運転手問題は、ここにきてAIの発展とともに予想外ともいえるような速度で解消されることとなる。


 確か、本作の時系列は令和10年だったので……そういうことになるだろうが。


 当然だが、無人運転によるリスクなども解消されたうえでの全国区CMで流れているため、その心配はないと思われる……。


 値段の表示はなかったが、それでもテレビCMの効果は高く、検索をする企業は非常に多かったという。


 その際、値段に関しては10台まで対応するシステムで数百万だったとか。それでも無人運転トラック1台を購入するよりはお手軽だ。


 なお、AI運転による電力消費は太陽光を含めた発電システムの電力で何とかしている都合上、現在の所は埼玉県を含めた発電システムが発展しているエリア限定の模様。


 全国区になれば間違いなく……というシステムだが、これには別の意味でも思わぬ罠があったことは、あまり知られていない。


 それは、エクストリームパルクールを含めた実際の道路を使用するレースに関して、強制的に迂回ルートを取るというものだ。


 目的地のコンビニが目の前にあるというのに、エクストリームパルクールのコースに含まれていた場合、時間よりも安全を優先してルートを変えてしまう。


 つまり……。


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