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ある日ダンジョン出現に巻き込まれた  作者: 鹿野
1章 学校ダンジョン
37/129

#37 新たな従魔

 8月10日(土)


 朝起きると、唯佳とほのかに抱き着かれた状態だった。

 状況が飲み込めずに固まっていると


「春斗っちおはよ〜。起きたのに何でその状態のままでいるのかにゃ~?幸せな感触って何かにゃ~?」


 雛!?起きていたのか!?それより幸せな感触って俺、何か寝言を言ったのか?


「お、おはよう雛。何か夢でも見てたのかな?ちょっとよく分からないや」

「ほほ〜う。そうですか~、じゃあ、しょうがないですね~みんなと何の事か予想してみないとですね~」

「ひ、雛!?それは止めとこうか?ね?」

「どうしようかな~」

「今度、美味しい物をご馳走するから、ね?」

「2人っきりで?」

「2人っきりで」

「じゃあ、いいかな~ニシシシシ」

「じゃあ、いいかな~じゃ、ありませんよ?」

「雛ちゃん?抜け駆けはダメだよね?」

「ゲッ!2人共起きてたの?」

「雛さんには後でお話を聞くとして、朝の支度をしてしまいましょう」

「はーい」

「は、は~い」

「じゃあ、俺は朝食の支度をしておくから、唯佳出してくれる?」

「はーい。これを人数分よそっておいてー」

「分かった」


 女子の密談には関わらない。

 さっきの俺と雛のやり取りに関わっていそうだけど、それでも俺は関わらないです。


 寝ている間も唯佳の結界は発動したままだった様で、結界の外で小さな象が突進しては結界に阻まれ、突進しては結界に阻まれてを繰り返している。


 ぶつかられても音も振動もないし、お陰で静かに眠る事が出来た。


 朝食の支度をしながら、取り敢えず鑑定してみた。


 〘ペケーニョエレファンテ〙

 〘小型の象の魔物。風魔法、水魔法、土魔法を使う事が出来、小型ながら突進も強力〙


 3属性も魔法を使えるって優秀だな。

 体高1.6m位の小型の象ってなんか可愛いな~

 試しに


「テイム!」


 冗談でテイムを使ってみると、ペケーニョエレファンテの身体が淡く光り、光が消えると突進をする気配はなくなった。


「えっ?ホントにテイム出来たのか?」


 試しに少しだけ警戒しながら結界の外に出ると、長い鼻で俺の顔や頭を撫でて来た。


「ホントにテイム出来ちゃったよ...」


 テイムって相性が余っ程良くないと、瀕死状態でもなければ成功しないらしいのだが、雪兎といいこの象といい、瀕死になってなくても成功している。


 不思議に思いつつも象とたわむれていると


「は、春斗っち!?何で魔物とじゃれてんの?」

「は、春くん?その子ひょっとして...」

「テイムしたんですか!?」

「ああ、冗談でやったら成功しちゃってさ」

「春くーん!いい子ー」

「唯佳、1回結界を張り直してくれるか?」

「はーい」


 結界を1度解除してもらい、再度張り直してもらった。


「キュッ!キュキュッ!キューッ!」

「パオ!パオパオ!パオーン!」

「何か話してるっぽいけど、通じるのか?いや、俺とも意思の疎通が出来るんだし可能か」

「この子の名前はどうすんの~?」

「また、本人に選んでもらいますか?」

「今度は負けない!」

「いや、悪いけどこいつの名前は決めちゃったんだよ。こいつの名前はエレン。よろしくね」

「どうしてエレン何ですか?」

「ズルいよ春斗っち!」

「春くんこの子女の子なの?」

「いや、違うみたいだぞ?」

「じゃあ、エレンはおかしくない?女の子の名前でしょー?」

「エレンはどちらの性別でもいらっしゃいますね」

「あ〜アニメでもいたね~男の子でエレンって名前の登場人物」

「こいつも気に入ってるみたいだし、こいつの名前はエレンで決まりとします」

「本人が気に入っているなら仕方ないか〜」

「そだねー」

「そうですね。よろしくねエレンくん」

「パオーン!」

「ほのか、こいつ風魔法、水魔法、土魔法が使えるみたいだから、よかったら魔法を教えてやってくれ」

「3属性もですか?では、まずはウィンドアーマーからですね!」


 空飛ぶ象か〜耳大きくないけど平気かな?魔法で飛ぶんだから平気か。


 ほのかと雪兎が一緒にウィンドアーマーを教えている。

 そういえば、雪兎も自前のウィンドアーマーを使ってるんだったな。


「お~い!先に朝食を食べちゃわないか?」

「あっ!すみません。つい」

「雪兎とエレンも魔石を食べちゃえ~」

「キュッ!」

「パオ!」


 人間は朝食を食べ、従魔は魔石を食べている。エレンも雪兎の様に沢山食べている。

 1日1個ってなんだったんだ?


 雪兎と比べ、大きな口でバリバリ食べて行くエレン、すぐに100個食べたらしい、レベルが2になっている。


 雪兎も昨夜レベルアップしていたし、俺達もそろそろレベルアップしてもいい頃だと思うし、パーティーがまた強くなりそうだ。


「じゃあ、今日は40階層目指して進んで行くぞ」

「「「は~い」」」

「キュッ!」

「パオ!」


 ほのかと雪兎の指導の下、無事にエレンもウィンドアーマーを覚えられた様だ。

 取得するの早くない?


 この階層の住人だったエレンが、次階層への階段の場所を知っているらしいので案内してもらった。


「お〜!近かったね~」

「エレンくんが案内してくれたお陰でもありますよ?」

「そだねー エレンちゃんありがとー」

「唯佳?エレンはちゃんなのか?」

「うん!」


 基準は分からないけど、エレンはちゃんらしい。エレンも受け入れてるしまあいいか。


 エレンのお陰もあって、10分程で39階層に降りられた。


「この階層も土の地面が多いねー」

「あのヘビどこに隠れるんだろうね~」

「この階層だと隠れようがなさそうですけどね?」

「33階層の湖みたいに、1箇所に纏まってるのかもしれないぞ?」

「あー ヘビいたよー 木の上ー」

「うわっ!いた~」

「しかも何だか沢山いませんか?」

「サーチでも、魔物の赤点が沢山重なっていて、何体いるのか数えられないな」

「この階層のエノルメピトンは全部あんな感じで固まっているんでしょうか?」

「それは分からないけど、倒しちゃおうかね」

「「「は~い」」」


 俺の声に3人が返事をして、雛とほのかと雪兎、それとエレンが動き出した。


 初撃は、影移動で近付いた3人の雛と瞬歩で近付いた雪兎、ほぼ同時に雛の影丸の斬撃と雪兎の両前脚から放たれた風魔法による斬撃、合わせて5つの斬撃がエノルメピトンの塊を襲う。


 何体かのエノルメピトンが光の粒子へと変わった様だが、はっきりとは数が判らなかった。


 そこに、ほのかとエレンの魔法が炸裂!今回は土魔法を選択したらしい。

 珍しいな、ほのかの土魔法ってあんまり使ってるイメージがない。


 小さく無数の石の杭が、複数のエノルメピトンに突き刺さった。

 この攻撃でも、数体のエノルメピトンが光の粒子へと変わった。


 最後に俺の一太刀で、残っていたエノルメピトンは全滅した。


 落ちていた魔石は10個、どうやらエノルメピトンは10体いたらしい。


 昔の映画に巨大な蛇がいっぱいいる作品があったのを思い出す光景だったな~


 固まっていると楽に狩れるので、今後もこうであって欲しいな。


 その後、階段探しは難航した。


 昼食を挟んで約9時間、このままじゃ今日も泊まりだと焦りだした頃、雪兎が低木の茂みの中に階段を発見してくれた。

 こんなの分からないよ...


「雪兎っち偉い!!」

「ゆきくーん、ありがとー」

「今日も泊まりかとちょっと焦ってしまってました。ゆきとくんありがとうございます」

「キュッ!!」


 因みにこの階層から出て来たのは虎型の魔物。

 鑑定の結果


 〘ブルータルティグレ〙

 〘残忍な虎型の魔物。瞬発力と力強さがあり、身体の模様を活かして風景に溶け込んで奇襲を仕掛ける事が得意〙


 まあ、サーチで発見してこちらが奇襲を掛けまくって討伐しまくったけどね。


 階段を降りた先では、ゴリラが楽しそうに踊っていた。


「ウッホウッホウッホッホ!ウッホウッホウッホッホ!」

「「「「「「.....」」」」」」


 あまりにも楽しそうに踊っているゴリラを、思わず無言で見つめてしまった。


 〘バイラールアレグレメンテゴリラ〙

 〘陽気に踊るゴリラ。ダンスのステップで、半径10m以内の敵にダメージを与える。ドラミングで半径10m以内の敵の脳を揺らし、行動不能にする〙


「範囲は狭いけど範囲攻撃持ちか」

「しかも確殺コンボじゃん!」

「怖いねー」

「魔法や飛び道具がなければ、地面を移動して近付かなければいけませんからね。範囲内に入って、確殺コンボを食らえば逃げる術がありませんね」

「まあ、俺達には関係ないので、さっさとご退場願おう」

「「さんせーい」」

「早くお風呂に入りたいですしね。ヘルフレイム!」

「パオ!」


 ゴリラの足元からヘルフレイムが発動。追撃でエレンの竜巻の様な風魔法が炸裂。

 そこに俺の斬撃が2つ追加され、魔法が解除されたそこには、ゴリラの姿はもうなかった。


「邪魔もいなくなったし帰ろっか?」

「「「は~い」」」

「キュッ!」

「パオ?」


 よく分かっていないエレンを連れて、転移陣で支部に戻った。


「おかえりなさい」

「「「ただいま〜」」」

「ふふっかれんさんただいまです」

「だいぶお疲れみたいね?それで、その象は?」

「ああ、テイムしちゃいました。登録お願いします」

「分かったわ。従魔登録は終わったわよ」

「ありがとうございます」

「あと、雪兎くんの登録も更新しておいたわ」

「あっ!そうか、進化したから登録を更新しなきゃいけなかったんですね。忘れてました。すみません」

「いいのよ。そういうサポートも私の仕事なんだから、それよりも今回はどこまで進んだの?」

「40階層の入り口までですね」

「あなた達を流石と言うべきか、未踏破階層を流石と言うべきか迷うわね。あなた達でも2日で5階層しか進めなかったと考えるか、未踏破階層を2日で5階層も進んだと考えるか、あなた達を知ってるかどうかで答えは変わるわね」


 確かに全然進めないと思っていたけど、普通はあり得ないスピードで攻略しているんだよな。


「明日はどうするの?」

「今日、全員レベルアップしたので、ボス部屋を探して討伐して来ます」

「普通はそんなにさらっと言うことじゃないんだけどね」


 可憐さんが俺の言葉に苦笑いを浮かべている。


「明日はオークションの日だけど、見に行かないの?」

「あっ!そういえば、どうする?」

「見てみたーい」

「アタシも〜」

「確か、15時から新宿にある協会本部内で行われるんですよね?」

「ええ、新宿ダンジョン内のダンジョン協会日本本部内の会場で行われるわ。あなた達は出品者として、席が用意されているから、行くならちゃんと入れるわよ?」

「じゃあ、午前中探索して、午後からはオークションに行こうか?」

「「やった〜」」

「はい」

「じゃあ、私も同行するわね」

「宜しくお願いします」


 明日の予定も決まり、換金してもらった俺達は、それぞれ家に帰ってゆっくり休んだ。


 ゴーレムコアⅤ幾らになるかな~


 名前:黒木くろき 春斗はると 所属:クローバー

 年齢:16歳 誕生日:6月26日

 歩数:889,209歩

 従魔:雪兎ゆきとLv2⇒3(風雪うさぎ)

 エレンLv2(ペケーニョエレファンテ)

 Lv:20⇒21

 MP:140/140⇒147/147

 力:192⇒200

 耐久:149⇒159

 敏捷:177⇒185

 器用:145⇒151

 魔力:74⇒78

 運:76/100

 スキル:ウォーキング、サーチLv7⇒8、剣術Lv8、纏雷、リペアLv3、鑑定、剛力、アイテム融合、テイム

 ※ウォーキング

 10万歩毎にスキルを1つ取得又は、既存スキルのスキルレベル1上昇


 名前:白坂しらさか 唯佳ゆいか 所属:クローバー

 年齢:16歳 誕生日:6月14日

 称号:聖女

 Lv:20⇒21

 MP:205/205(615/615)⇒215/215(645/645)

 力:68⇒71

 耐久:84⇒88

 敏捷:85⇒90

 器用:192⇒200

 魔力:190(570)⇒200(600)

 運:77/100

 スキル:女神の祝福、光魔法Lv2、MP回復速度2倍、空間収納、誘爆

 ※女神の祝福効果

 魔力3倍、MP3倍


 名前:桃井ももい ひな

 年齢:16歳 誕生日:5月5日

 Lv:20⇒21

 MP:151/151⇒157/157

 力:186⇒195

 耐久:163⇒170

 敏捷:198⇒208

 器用:146⇒152

 魔力:98⇒103

 運:93/100

 スキル:レア率固定、剣術Lv7、忍術Lv4

 ※レア率固定効果

 ドロップアイテムのレア率がパーティーで倒した魔物の数の1割で固定される


 名前:青山あおやま ほのか 所属:クローバー

 年齢:16歳 誕生日:7月1日

 Lv:20⇒21

 MP:200/200(400/400)⇒208/208(416/416)

 力:83⇒87

 耐久:90⇒93

 敏捷:87⇒91

 器用:104⇒110

 魔力:200⇒210

 運:69/100

 スキル:創造魔法、MP回復速度2倍、火水土風属性、消費MP半減、演算

 ※創造魔法

 ・イメージした魔法を所持属性に限り創る事が出来る。

 ・最大消費MPは、イメージした時に自動で設定され、それ以上にはMPを込められない。

 ・最大消費MP以内であれば、自由に調整出来る。


 名前:雪兎ゆきと

 種族:風雪うさぎ

 主人:黒木くろき 春斗はると

 Lv:2⇒3

 スキル:突進、氷雪魔法、瞬歩、風魔法


 名前:エレン

 種族:ペケーニョエレファンテ

 主人:黒木くろき 春斗はると

 Lv:2

 スキル:風魔法、水魔法、土魔法、突進

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