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ある日ダンジョン出現に巻き込まれた  作者: 鹿野
1章 学校ダンジョン
32/129

#32 同窓会

 8月5日(月)


 16時50分。俺と唯佳は日野駅に来ている。中学の同窓会に参加する為だ。バスで中学の同級生何人かと一緒になったので、わいわい賑やかに移動して来た。

 他のお客さんご迷惑お掛けしました。


「看板が大きいから分かりやすいねー」

「そうだな。何処に行けばいいんだろうな?」

「ちょっと待ってね。今、梶に連絡するから」


 同級生の1人が、今日の幹事の梶に連絡してくれている。

 仕事が早くて助かる。


「そういえば、この前の模擬戦観たぜ?お前ら凄え強いのな!特に青山さんの魔法!あれなんだよ!?氷属性なんてあったんだな」

「ん?見てたのか?あれは、ほのかのオリジナル魔法だよ。氷属性っていう訳じゃない。詳しい事は秘密だけどな」

「そうなのか?まあ、秘密なのは当たり前だな」

「今、梶が迎えに来るってさ」

「さくらちゃんありがとー」

「いいえ〜唯佳はいつでも癒やされるね~」

「えへへー」

「お待たせ、部屋はいくつか取ってあるから」

「なあ梶?ここってフリータイムの最終受付15時って書いてあるけど?大丈夫なのか?」

「ああ、実は元々10人位で集まろうって言っててな、後から、だったらみんな呼んで同窓会にしようぜってなったんだよ。送ったコミチャにも待てない奴は11時からオーケーって書いておいただろ?俺と何人かは11時に来て人数分の受付しといたからさ」

「おー梶のくせに有能!」

「うっせえわ!三浦!くせにって何だ!?」

「はいはい、イチャついてないで案内して、あと会費は幾ら?」

「イチャついてないわ!会費は2,000円だ。食べ物とか飲み物とか買って来たからその代金とカラオケ代な」


 梶の案内で部屋に移動して来た。


「部屋はここからあそこまでの5部屋だから、好きに移動してくれ、間違って他の人の部屋に入るなよ?」

「分かった。それにしても11時からやってたんだな。1番上の17時ってのしか見てなかったわ」

「私もよ。1番上に11時から19時までだから来れる時間に来ていいって書いとけばいいのに」

「ちょ、ちょっと書き方間違えたんだよ」

「やっぱ有能じゃなかった」

「うっせえ三浦!」

「何歌おっかなー」

「白坂は相変わらずマイペースだな」

「唯佳だからな」


 そんなこんなで歌い始めて30分。部屋のメンバーが入れ替わり立ち替わりしながら楽しんでいる。


 俺も仲のよかった友達のいる部屋に移動して楽しんでいたのだが、唯佳からコミチャが入り、その内容を見て、最初の部屋に戻った。


 付いて来た何人かと部屋のドアを開けるとそこは、異様な空間となっていた。


「おい!白坂!俺とパーティー組もうぜ!なあ?いいだろう?」


 唯佳の結界の外で、同級生の1人が騒いでいる。どうやら唯佳をパーティーに誘っている様だ。


「倉本くん、私はもうパーティー組んでいるから他の人を誘って?」

「いや、俺は白坂と組みたいんだよ!」

「倉本、しつこいわよ!唯佳は嫌だって言ってるでしょ!?」

「うるさい橘!お前には関係ないだろ!?」

「なら、俺だったらいいのか?」

「はっ?黒木か、いくら幼馴染でも口出す権利はない筈だ」

「いや、普通に幼馴染が強引に勧誘されてれば止めに入るだろ?それに唯佳は、俺のパーティーの大事なメンバーだしな?」

「だ、大事な人!?」

「唯佳?黒木は大事なメンバーって言ったんだよ?大事な人じゃないよ?唯佳?お~い唯佳〜?」


 あっちで何か勘違いが生まれている気がするけどまあいい。


「やっぱりお前かよ。いつもいつも邪魔なんだよ!!」

「取り敢えず、唯佳が嫌がってるから諦めてくれ」

「くっ!じゃあ、俺もお前達のパーティーに入れてくれよ!剣術と火魔法が使えるぜ?お前達だって最近探索者になったんならレベルも近いだろうし、なっ!?いいだろ!?」

「悪いが、嫌がっている女子に強引に勧誘を続ける奴を、その女子と同じパーティーに入れられる訳ないだろ?」

「そ、そこを何とか!!白坂も悪かったよ。なっ?いいだろ?」

「倉本、悪いがムリだ。今回の件がなくても今のお前じゃ俺達のパーティーには付いてこれない」

「何でだよ!お前達だって最近探索者になったんじゃないのかよ!」

「確かに、うちのパーティーメンバーは俺も含めて全員、7月2日に探索者活動を始めた」

「だったらおr」

「だがな?俺達のパーティーメンバーは、全員レベル19だ。レベル1のお前じゃ連れて行く事は出来ない」

「はっ?レベル19?活動始めて1ヶ月だろ?嘘つくんじゃねえよ!!」

「倉本、黒木はたぶん嘘ついてないよ?」

「橘?」

「うちの学校に出来たダンジョンは知ってるよね?」

「ああ」

「そのダンジョンに潜ってる人なら、黒木達には喧嘩は売らないわ。この前、30階層に到達したパーティーを黒木達のパーティーメンバーが1人で瞬殺したのよ。あっ!勿論瞬殺って言っても殺してないわよ?」

「はっ?」

「その後でその娘と黒木が模擬戦をやって黒木が勝ったのを見たし、パーティーメンバーの残り1人の娘もえげつない魔法でダンジョンの1階層を揺らしたわ」

「はっ?階層を揺らした?」

「唯佳は、その威力の魔法でも結界で止められるって言うし、だから黒木が言ってる事はホントだと思うよ」

「...じゃ、じゃあ白坂、パーティーは諦める。だから俺と付き合っt」

「ごめんなさい」


 パーティー入りを断られた倉本の唐突な告白を、唯佳が食い気味に断った。

 何を思って告白しようとしたんだ?絶対失敗するって分かるだろうに...


「折角の同窓会だけど、こんな空気だし帰るか?唯佳」

「う、うん」

「じゃあ、私も帰ろうかな。あっ!邪魔だよね?ごめん」

「そんな事はないぞ?なあ、唯佳?」

「う、うん。さくらちゃん一緒に帰ろ?」

「う、うん。ごめんね。唯佳」


 唯佳と橘が何かこそこそやってるけど、女子の密談には関わらない。


 幹事の梶に一言断ってから店を出た。


「黒木、ちょっと唯佳借りるね?」

「ん?ああ、俺は別にいいぞ?唯佳待ってようか?」

「ううん。大丈夫。先に帰っておいて」

「分かった」


 唯佳達と別れて、1人家路に就いた。ああ、飯食ってないや。ハンバーガーでも買ってくればよかった。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「ごめんね~唯佳、引き止めちゃってさ~」

「ううん。大丈夫だよ?さっきはありがとうね」

「いいっていいって。でも、唯佳は相変わらずモテるね~」

「ふぇっ!?そ、そんな事はないよ?」

「私が知ってるだけで、ここ1ヶ月で2回目だよ?」

「三森くんの事も知ってるの?」

「いやいや、噂になってるよ?」

「ふぇっ!?そ、そうなの!?」

「こういう事を防ぐいい方法があるんだけど?」

「いい方法?な、何?教えて!」

「黒木と付き合っちゃえばいいんだよ」

「ふぇっ!?」

「好きなんでしょ?」

「う、うん」

「だったらs」

「でもね、雛ちゃんとほのかちゃんも春くんの事が好きなの。あっ!誰にも言っちゃダメだよ?」

「言わないって、でも、やっぱりあの2人もなんだ〜まあ、最近の黒木って格好いいもんね~」

「ふぇえええ、さ、さくらちゃんも!?」

「いや、違う違う。流石に唯佳達3人と戦う気はないよ。そんな無謀な事しないって!」

「無謀?」

「いや、うん。いいや。で?桃井さんと青山さんも好きだからパーティーの為に告れないって事?」

「ううん。告白する時はみんな一緒にしようねって言ってるの。私達と付き合って下さいって」

「ん?私達と?」

「うん。みんなで春くんの彼女になって、お嫁さんになろうねって」

「いやいやいや、唯佳?日本は一夫一妻制の国だよ?」

「うん。でも、例外があるでしょ?」

「それって...」

「うん。Sランク探索者になれば、一夫多妻も認めてもらえるから、だからみんなで頑張ろうねって話てるの」

「...すごっ」

「私達には、幸運の女神が付いてるから大丈夫ってほのかちゃんが言ってたから、私と雛ちゃんはそれを信じて頑張ってるんだ」

「幸運の女神?青山さんもそういうの信じてるんだね」

「たぶん、雛ちゃんの事だと思うよ?詳しくは言えないけど」

「そうなの?」

「うん」

「そっか〜勝算のある目標なんだね?」

「うん!」

「分かった!じゃあ、私は一生懸命応援するね!」

「うん!さくらちゃんありがとう!」


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「ただいま〜」

「あら?春斗?早いわね。今日は中学の同窓会じゃなかったの?」

「そうなんだけどちょっとね」

「お兄ちゃん、唯佳姉は?」

「唯佳は友達と話してから帰るって」

「そうなんだ。お兄ちゃんは友達いないんだね」

「いや、いるぞ?」

「大丈夫お兄ちゃん、皆まで言うな!」

「いや、ホントにいるからな?」

「フッ、分かってるって」

「お前、分かってないだろ?おい!」


 凛は、俺の肩をポンポンと叩いてリビングに戻って行った。

 いや、ホントにいるんだからな!!


 唯佳はいないし、智佳姉もいないみたいだし、誰も味方がいないじゃん...


 妹の誤解を解けないままお風呂に入ってリビングに行くと、唯佳が帰って来ていて、漸く俺の冤罪が晴れるのだった。


 晴れるってこれでいいのか?


 名前:黒木くろき 春斗はると 所属:クローバー

 年齢:16歳 誕生日:6月26日

 歩数:835,419歩

 従魔:雪兎ゆきとLv5⇒8(雪うさぎ)

 Lv:18⇒19

 MP:129/129⇒134/134

 力:174⇒182

 耐久:136⇒143

 敏捷:159⇒168

 器用:133⇒139

 魔力:64⇒68

 運:76/100

 スキル:ウォーキング、サーチLv6⇒7、剣術Lv6⇒7、纏雷、リペアLv2⇒3、鑑定、剛力、アイテム融合、テイム

 ※ウォーキング

 10万歩毎にスキルを1つ取得又は、既存スキルのスキルレベル1上昇


 名前:白坂しらさか 唯佳ゆいか 所属:クローバー

 年齢:16歳 誕生日:6月14日

 称号:聖女

 Lv:18⇒19

 MP:185/185(555/555)⇒195/195(585/585)

 力:61⇒64

 耐久:74⇒80

 敏捷:74⇒80

 器用:174⇒183

 魔力:175(525)⇒183(549)

 運:77/100

 スキル:女神の祝福、光魔法Lv2、MP回復速度2倍、空間収納、誘爆

 ※女神の祝福効果

 魔力3倍、MP3倍


 名前:桃井ももい ひな

 年齢:16歳 誕生日:5月5日

 Lv:18⇒19

 MP:139/139⇒144/144

 力:170⇒178

 耐久:149⇒156

 敏捷:178⇒188

 器用:133⇒139

 魔力:90⇒94

 運:93/100

 スキル:レア率固定、剣術Lv6⇒7、忍術Lv3⇒4

 ※レア率固定効果

 ドロップアイテムのレア率がパーティーで倒した魔物の数の1割で固定される


 名前:青山あおやま ほのか 所属:クローバー

 年齢:16歳 誕生日:7月1日

 Lv:18⇒19

 MP:182/182(364/364)⇒190/190(380/380)

 力:72⇒78

 耐久:80⇒85

 敏捷:77⇒82

 器用:97⇒100

 魔力:180⇒190

 運:69/100

 スキル:創造魔法、MP回復速度2倍、火水土風属性、消費MP半減、演算

 ※創造魔法

 ・イメージした魔法を所持属性に限り創る事が出来る。

 ・最大消費MPは、イメージした時に自動で設定され、それ以上にはMPを込められない。

 ・最大消費MP以内であれば、自由に調整出来る。


 名前:雪兎ゆきと

 種族:雪うさぎ

 主人:黒木くろき 春斗はると

 Lv:5⇒8

 スキル:突進、氷雪魔法

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