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ある日ダンジョン出現に巻き込まれた  作者: 鹿野
1章 学校ダンジョン
26/129

#26 遊園地を楽しもう

 7月28日(日)


 朝7時頃から俺達は列に並んでいる。俺達を含め、列に並んでいる全員が楽しそうに開門時間を待っている。


 今日は千葉にある夢の国にパーティーのみんなで遊びに来ている。


 朝5時頃に家を出て来たので、ウォーキングはお休みした。


「人が多いね~」

「ここはしょうがないよ雛ちゃん」

「そうですね。ここはいつもこんな感じですもんね」

「平日は違うんだろうけど、来れないしな」


 ゲート前の人が多かった為か8時35分にパークに入る事が出来た。


「早く入れてラッキ〜」

「取り敢えずレストランは予約してあるから時間までアトラクションに乗っていようか」

「春くん、気が利くー」

「春斗くんありがとうございます。この混雑だと予約なしではお店に入るのにも時間が掛かりそうですしね」

「じゃあ、どう回る?ファストパスってもう無いんだっけ?」

「プライオリティパスって名前に変わっただけで残ってるよ」

「そうなんだ〜何で名前変わったん?」

「さあ、それは分からないけど取り敢えず、3人が乗りたいって言ってた黄色いクマのハチミツ集めは11時からのが取れたよ」

「春くん有能!!」

「ハハッありがとう」

「じゃあ左から見て行こ〜」

「「賛成ー(です)」」


 雛の音頭でなんとなく左回りに進む事になった。


「そう言えばショーとかに興味あるか?」

「ショー見たーい」

「キャラクターが踊るやつ?見た〜い」

「私も見たいです!」

「じゃあ、エントリーっていうのをしてみようか」

「「エントリー?」」


 唯佳と雛の声が揃った。


「お前ら息ぴったりだな。この3つのショーは、エントリーっていうのをアプリからする必要があるみたいだぞ?いつでもエントリー出来るけど、1日1回だけみたいだな」

「春くーん、エントリーしないと見れないの?」

「多分な」

「いつでもエントリー出来るなら、慌ててエントリーしなくても良さそうですね」

「そうだね~」

「あっあの船のキャストの人面白いんだよ!」

「知ってる〜乗ろっか〜」

「船でのんびりもいいですね」

「じゃあ並ぶか」

「「「は~い」」」


 ジャングルの中を行く船の船長は、人を楽しませる天才だと毎回思う。


「「「楽しかった〜(です)」」」


 今度はほのかも声が揃っていた。言葉遣いは違うけど。


 ゴールドラッシュの頃の鉱山を行くジェットコースターは、残念ながらお休み中だったが、すぐに別の所から絶叫が聞こえてきた。


「あっ!私あれ好きなんです。乗りませんか?」


 意外にもほのかが最初に飛びついた。


「イイね~遊園地に来たら絶叫系は必須だよね~」

「私も大好きー」


 満場一致で乗る事になった。ジャングルの船に乗ったとはいえ時間はまだ9時過ぎ、幸い待ち時間は60分許容範囲だ。このアトラクションに限らずだが、待機列の場所もアトラクションに合った世界観にデザインされていてテンション上がるんだよな~


「このアトラクションって、最後が派手だし外から見えるからそこが印象に残るけど、中の世界観もいいんだよねー」

「唯佳っち分かる〜あの狼だかキツネがオモロイよね~」

「でもやっぱり最後の落ちる所が最高でした」


 3人が水飛沫マウンテンの感想をキャッキャッと話している。

 ほのかって意外と激しいの好きなんだな。覚えとこ。


「あっ!ショーエントリーしておいたよ。15時45分からのショーが取れたから、時間を少し気にしながら楽しもうか」

「あっ!忘れてました。春斗くんありがとうございます」

「おー春くんよく覚えてたねー」

「ホントホント、アタシも忘れてたよ~春斗っちありがとね」

「どういたしまして。さあ、楽しもう!」

「「「お〜!」」」


 その後、混み合うパーク内を散策しチュロスを食べたりしながらゆっくりと黄色いクマのハチミツ集めへと向かった。


「これに乗ったら少し早いけどレストランに行こうか?」

「早くても平気なん?」

「向かう途中で、色々見ながら行けばいいんだよー」

「そうですね。ここは、何処を見ても楽しくて思わず足を止めて見てしまいますもんね。」


 プライオリティパスのお陰で待ち時間なくアトラクションに乗る事が出来た俺達は、予定通り予約したレストランへと向かった。唯佳とほのかが言ったようにレストランまでの道中何度も足を止めて楽しみながら。


「ここ前から来たかったレストランだー」

「アトラクションを見ながら食べられると聞いてはいましたが、人が多そうで私いつも敬遠していたんです」

「分かる〜アタシもいつも楽しそうだな〜って思いながら海賊のアトラクション乗ってた~」


 俺が予約したのは、海賊のアトラクションを見ながら食事が出来る有名な人気レストラン。

 皆考える事は同じ様で、混みそうだからと敬遠していて入った事はないらしい。


「喜んで頂けて幸いです」

「うむ。褒めて遣わす」


 恭しく頭を下げると、唯佳がノッてくれた。

 流石幼馴染。


 各々の料理を食べつつ、他の人の料理を少しずつ貰って食べたりしつつ、話に花を咲かせる。


「この後はどうしますか?」

「折角ここにいるんだし、このまま海賊のアトラクションに乗ろうよ~」

「うん。乗ろー」

「今見てみたら、今なら待ち時間10分だって〜」

「今日みたいに混んでいる日でもそんな待ち時間で乗れるんですね」

「多分、タイミングが偶々良かったんじゃないかな?」

「じゃあ混む前に行かなきゃじゃん」

「春くん早く行こー」

「ちょっと待って!まだ残ってる。押さないでってほのかまで!?」

「ふふふ」


 3人に押されながら海賊のアトラクションに並び、アトラクションを楽しんだ。


「あっそうだ。俺の独断で申し訳ないけどお化けのマンションのプライオリティパスを取りました。勝手に選んでごめん」

「春くんお化けのマンション好きだもんねー」

「私達が乗りたいと言っていた、黄色いクマのハチミツ集めを優先してくれたんですから、謝らなくていいですよ」

「そうだよ春斗っち。あれ、凄い嬉しかったよ。だから今度は、春斗っちの乗りたいのに乗ろ?それにアタシもお化けのマンション好きだしね~」

「よかった。時間は17時からだからそれまでどうする?」

「あっアタシ乗りたいのある。美女と魔獣のアトラクション!!」

「あっ私も気になってたー」

「私も出来てから来ていなかったので、乗ったことがないんです。春斗くん美女と魔獣どうですか?」

「今の時間だと120分待ちらしいけど、ショーまでには間に合いそうだし、いいんじゃないかな。その後にお化けのマンションだね」

「「「やった~」」」


 普段お淑やかなほのかまで他の2人と一緒に飛び跳ねて喜んでいる。


「春くーん美女と魔獣はプライオリティパス無いの?」

「プライオリティパスじゃないけど同じ様に並ばずに早く乗れるサービスはあるよ。有料だけど」

「幾ら〜?」

「有料サービスって見えた瞬間、戻るボタンを押しました」

「やっぱり凄い人気のアトラクションだからでしょうね」

「まあ、並べば乗れるんだし早く並んじゃおう」

「「「は~い」」」


 お金はまだそれなりにあるけど、有料って見えた瞬間に戻るボタンを押してたよ。

 装備品にはあんなにお金出せるのにね。


 全員が初めて入る美女と魔獣のアトラクションの空間にテンションが上がり、女子達がキャッキャッ言いながら楽しんでいた。


 美女と魔獣のアトラクションを存分に楽しんだ俺達は、途中で運良く遭遇したパレードも楽しみ、ショーを観てテンションを上げた。


「「「ジャンボーリ、ジャンボーリ、ジャンボーリ、ふんふん!」」」


 美少女3人が、楽しそうに歌って踊っている。

 見ていてほっこりするな〜

 楽しそうな3人を見て周りの人達も、男女問わず笑顔になっている。

 こんな可愛い子3人と夢の国で遊べるなんて、っていうかパーティー組めた事がラッキーだったよな~


 今更な感慨に耽りながら、プライオリティパスを取っておいたお化けのマンションも楽しんだ。

 お化けのマンションはいつ来ても楽しいよな~


「この後はどうする?」

「少し休んで、夜のパレードを見て花火で締めでしょ!!」

「賛成ー」

「そうですね。閉園時間まで楽しんじゃいましょう」


 そうして閉園時間まで楽しんだ俺達は、丸1日遊んだとは思えない軽い足取りで帰路に着いた。

 3人は中央線に乗った途端に夢の世界へ行ってしまい。八王子駅までグッスリだった。

 俺と唯佳は日野が最寄り駅だけど、3人の寝顔が可愛かったから仕方ないだろ?


 因みに、八高線もバスも最終は行った後だったので歩いて帰った。

 ほのかは途中まで一緒に歩いて帰り、別れるタイミングでウィンドアーマーを纏って飛んで行った。


【ウォーキングの効果により、スキル テイムを取得しました】


 雛の家の手前で、ウォーキングの効果でスキル テイムを覚えた。


 また、レアスキルじゃん。


 名前:黒木くろき 春斗はると 所属:クローバー

 年齢:16歳 誕生日:6月26日

 歩数:700,000歩

 Lv:17

 MP:123/123

 力:165

 耐久:129

 敏捷:150

 器用:127

 魔力:58

 運:76/100

 スキル:ウォーキング、サーチLv6、剣術Lv6、纏雷、リペアLv2、鑑定、剛力、アイテム融合、テイム(New)

 ※ウォーキング

 10万歩毎にスキルを1つ取得又は、既存スキルのスキルレベル1上昇

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