#25 急成長と新スキルと新装備
7月27日(土)
今週の放課後は、ロックウルフゴーレムと戦いまくった。
1日最低でも9回、ロックウルフゴーレムを討伐、多い時には19回も討伐した。
その甲斐あって、全員のレベルが飛躍的に上がった。
今の俺達は、全員がレベル17になっている。
更に俺は、サーチ、剣術がレベルアップ、ダンジョン関係ないけど、ウォーキングでアイテム融合というスキルを覚え、家での日課の成果でリペアもレベルアップした。雛も剣術と忍術がレベルアップし、唯佳は誘爆というスキルを覚えた。
「今日はまず、今週俺が取得したアイテム融合と、唯佳が昨日取得した誘爆を試してみようと思うんだけどいいか?」
「いいよ~」
「試したーい!」
「ふふっ唯佳さん待望の攻撃スキルですもんね」
「うん!」
「まずは、ここでアイテム融合を試してみるな」
「ここでやんの?」
「ああ、一応ドアの鍵閉めといて」
今俺達がいるのは、支部内にある俺達の個室だ。
「まあ、鍵を閉めておけば誰かに見られる事はないですしね」
「そうだねー」
「唯佳、ゴーレムコアⅡを出して」
「はーい」
「あ~こうやって使うから昨日売らなかったのか〜」
「あれ?俺、言わなかったっけ?」
「使いたいってのは言ってたけど、何に使うんかな~?って思ってた」
「ごめん、用途も伝えてるつもりだった」
「いいよいいよ~気にしないで」
「ありがとう。じゃあ、やるぞ?」
2つのゴーレムコアⅡを手に持ちくっつける。
「アイテム融合」
口に出さなくてもいいのだが、見学者がいるので分かりやすくする為に口に出してみた。
決しって厨二病ではない。きっと。
2つのコアが淡く光りながら、1つのアイテムへと変わって行った。
残ったアイテムを鑑定してみると、ゴーレムコアⅡ★☆☆となっていた。
「鑑定で見てみたんだけど、こうなってる」
紙に書いてみんなに見せた。
「星が付いたねー」
「1つだけ黒いのは何でー?」
「恐らく融合の回数ではないでしょうか?」
「手持ちのコアⅡはもうないから試せないけど、恐らくそういう事だろうと思う」
「じゃあ、取りに行こうよ!」
「さんせーい」
「気になりますもんね」
「じゃあ今日は、コアⅡ狙いで行くか!」
「「おー!」」
「はい」
俺達は、20階層に移動してきた。
「コアⅡ集めの前に、唯佳の誘爆を試しておこう」
「そうですね。ボスで使う前に、そこら辺の魔物で試しましょう」
「はーい」
結果は足止め程度にしかならなかった。
「ゆ、唯佳っち?元気出して!まだ、レベル1なんだししょうがないって、ね?」
「ううー、レベル上げ頑張るー」
「うん。頑張ろ!」
「でも、使い方次第では強い魔物が相手でも、足止め出来るいいスキルだと思いますよ」
「ああ、顔の前でいきなり爆発が起これば、びっくりするだろうからな」
「そうそう!そうだよ!何もない所でいきなり爆発させれるとか凄いって!」
「みんなありがとうー」
唯佳の誘爆は、MPを消費して離れた場所でも爆発を起こせるスキルだった。
消費MPは、10m単位で1ずつ増える。
因みに、誘爆にレベルはない。雛はそれを忘れて慰めようと口にしてしまい、唯佳もレベルがない事を忘れてその気になってしまった。
あとで気付いた時が恐いので、訂正しておいた。
唯佳はレベルがない事を思い出し、ショックを受けていたが、頭を撫でて励ましていたら、気持ちを切り替えられた様だ。
「じゃあ、ボス戦と行きますか。唯佳、ボスにも誘爆を使ってくれ、少し近づけてから相手の顔の前で頼む」
「うん。分かったー」
「雛とほのかも、いつもより少しタイミングを遅らせてくれ」
「オッケ~」
「ふふっ分かりました」
いつも通りだと、唯佳の消費MPが多くなっちゃうからな。みんなに少し協力してもらおう。
「よし、行くぞ!」
「「おー」」
「はい」
それから、午前中で17回のボス戦を行い、無事ゴーレムコアⅡを2つ手に入れる事に成功した。
因みに、唯佳の誘爆はボス相手にも効果があり、唯佳はご機嫌である。
「さて、一気にやろうという雛の提案を受け、取っておいたコアⅡと合わせて2つのコアⅡがあります。一気に行くよ?」
「お〜行っけ〜」
「アイテム融合」
3つのコアが淡く光りながら、1つに融合して行く。
そこに残ったのは、ゴーレムコアⅢが1つだった。
「無事にゴーレムコアⅢになった」
「おー!」
「やった〜!」
「凄いです凄いです凄いです春斗くん!」
「これどうしようか?」
「アタシ達じゃ持ってても使い道なくない?」
「そうですね。錬金術師でなければ扱えませんからね」
「アイテム融合で何かと合わせられないのー?」
「合わせるとしたら武器か防具だけど、武器が意思を持って勝手に動かれるのはちょっとなぁ」
「そうなると防具ですね。防具なら、リビングアーマーの様な、独立した戦力になってくれるかもしれませんね」
「お〜何か格好良さそう!」
「うんうん!いいねいいねー」
「いや、防具一式っていうと1つのアイテムみたいだけど、それぞれ独立したアイテムを纏めてそう言ってるだけだからな?」
「そ、そうでした」
「篭手だけで動く感じ?」
「一気に格好良さがなくなったねー」
「今回は取り敢えず売ってしまおうか」
「そうですね」
「「さんせ〜い」」
「じゃあ、帰ろっか」
「「「は~い」」」
転移陣に乗り協会支部に戻って来た。
「みんなおかえりなさい。やりたい事があるって言ってたけど上手く出来た?」
「はい」
「よかったわね。何をやっていたのかは教えてもらえる事かしら?」
「ええ、いいですよ。どうせ換金予定なので、唯佳出して」
「はーい」
唯佳が今日の成果を出して行く。今週1週間で見慣れた、ロックウルフゴーレムの岩が8個、それと俺が造ったゴーレムコアⅢが1個だ。
「今日もロックウルフゴーレムを狩ってたのね。あら?これは?えっ!?何で!?」
「それ、俺のスキルで造った物です」
「造った!?春斗くんが?えっ?ゴーレムコアが造れるなんて聞いた事がないんだけど...」
「正確には、コアⅡをアイテム融合で4つ合わせると、コアⅢが出来るんです。なので造ったっていうのとは、ちょっと違うかもしれませんけどね」
「それでも凄い事よ?これ、買取に出してもいいの?」
「ええ、持っていても使い道がないので」
「そうなの?春斗くんなら、面白い事しそうだけど」
「何か思い付いたらまた造りますよ」
「そう?じゃあ、換金するわよ?」
「はい」
「まず、小魔石が18個、ロックウルフゴーレムの岩が8個、ゴーレムコアⅢが1個で、合計3,033,000円ね」
「おーゴーレムコアⅢって3,000,000円もするんだー」
「600,000円4個が3,000,000円になったって事は、えっと〜1個分儲かったって事?」
「そうなりますね」
「この後もコア集めをやるの?」
「いえ、今日はこの後装備を買いに行こうかと思ってます」
「ああ、そうね。20階層台で初心者用装備は危険ね。あなた達なら少し良い装備にしておいてもいいかもしれないわよ」
「そうですね。少し相談してみます」
「一緒に行ってあげようか?」
「可憐ちゃんも行くのー?」
「可憐姉、行こ!一緒に行こ!」
「ふふっでは、お願いします。かれんさん」
付いて来てくれるという可憐さんと一緒に、俺達は駅前にあるお店にやって来た。
「いらっしゃいませお嬢様」
「装備を新しくしに来ました。中級者用の売り場に案内して下さい」
「畏まりました」
「そっか、ほのかちゃんってここの会長令嬢なのよね」
「そだよー」
「格好いいでしょ〜」
「何で雛が自慢気なんだ?」
店員さんの案内で、売り場にやって来た俺達は、可憐さんのアドバイスを聞きながら選んでいった。
俺はサラマンダーの鱗鎧。40階層台に出る魔物の素材だけあって物理耐性に優れているし、炎耐性も付いている。
お値段600,000円也。
唯佳は聖糸のワンピースという、サンクチュアリスパイダーの糸で出来たワンピース。こちらは50階層のボスの素材だけあって、物理耐性に優れ、魔法耐性にも優れている。
お値段800,000円也。
雛は虹色装束。レインボーカメレオンの素材で出来た忍者装束だ。忍者装束と言う割には、レインボーカラーで派手派手ではあるが、周りの風景に合わせて色が変わる迷彩仕様となっていて、40階層台に出て来る魔物の素材なので、物理耐性も申し分ない物となっている。
お値段620,000円也。
ほのかは賢者の腕輪。50階層台に出るフォーエレメンツゴーレムの素材で造られたマジックアイテムで、服の上から薄い膜で覆われる。薄い膜ではあるが、物理耐性にも魔法耐性にも優れていて、温度調節機能まで付いている。
お値段2,400,000円也。
他に防寒着も買った。必要なさそうなほのかも含めてお揃いのブルゾンにした。当然、ダンジョン産の素材製でお値段300,000円也。
「お、お金が〜」
「また稼がないとねー」
「そうですね」
「みんな武器はどうするの?」
そうなんだよな~武器どうしよ~あっ!
「まずは俺だけ買ってみて、それから判断してもいいかも」
「ん?どういう事〜?」
「みんな武器には愛着が湧いてて替えたくないんだろ?」
「「うん」」
「そうですね」
「なら、俺がアイテム融合を試してみて、その結果次第では気持ちよく買う事が出来るかもなって思ってな?どっちにしろ今の武器だとこの先キツいからさ。みんなの武器を鑑定してみたら、名称が変わっていて説明も変わってるんだよ」
「そうなん?」
「ああ」
「何で変わってるんでしょうか?特に何もしてないですけど?」
「ねー不思議だねー」
「取り敢えず、どうなるか試してみるな」
「「うん」」
「春斗くん、ありがとうございます。宜しくお願いします」
「ああ」
俺は紅の鼈甲刀という、亀の魔物の甲羅を使って作られた刀を購入し、会議室を借りてスキルを発動させた。
紅の鼈甲刀と春斗の愛刀というまんまの名前に変わっていた俺の刀を融合した。
鑑定の結果
〘春斗の紅鼈甲刀〙
〘黒木 春斗が使用時、力にプラス補正〙
見た目には紅の鼈甲刀と変化なし。ただ、能力は俺が使用時、力にプラス補正が掛かる様になった。
「おー専用武器だー」
「使用者限定の武器はとても珍しいですね」
「春斗っち、アタシの影丸も強くなる?」
「たぶんな」
「じゃあ、この前のデザートイーグルの刀と合わせたい!あの子も使ってあげたいの!」
どうやら雛は、デザートイーグルの風切り刀の事も気にしていたらしい。
「分かった。唯佳出してくれるか?」
「うん!」
唯佳が出してくれたデザートイーグルの風切り刀と雛の愛刀の影丸、今の正式名称は雛の影丸とを融合した。
「出来たぞ。名前は変わらなかったけど、能力は何か凄い事になったぞ」
「どうなったの?春斗っち」
「銘は〝雛の影丸〟。雛が攻撃時に力と敏捷にプラス補正、影を斬り付ける事で本体にダメージを与えるだってさ」
「お〜すっご〜い!!影丸凄いよ~」
「影を斬って本体にダメージなんて聞いた事ないですね」
「雛ちゃんやったねー影丸くん凄いねー」
「うん!」
「...本人だけじゃなくて武器まで凄い成長をするなんて、あなた達相変わらず出鱈目な事をするわね」
その後、唯佳とほのかの武器も融合した。
唯佳は星樹の枝杖と唯佳が使っていた元は樫の杖だった聖女生誕の樫杖を融合。
「唯佳の杖は、銘が〝聖女の星杖〟。能力は光魔法の効果にプラス補正だって」
「唯佳っちは聖女だった!!」
「拝んでおきましょう」
「ほ、ほのかちゃん恥ずかしいよー」
「唯佳ちゃん、ちょ、ちょっと鑑定させて?」
「うん。いいよー」
「ほ、本当に聖女の称号が付いてるわ...」
「お〜本物の聖女様じゃ〜ん」
「本当に拝みましょう」
「も、もう止めてよー」
ほのかは星樹の枝杖とほのかが使っていた元は樫の杖である創魔の樫杖を融合。
「うっし、ほのかのも出来たぞ。銘は〝吸魔の星杖〟。能力は装備時MP2倍、装備時MP回復速度2倍だって事だけど、ほのかはもう、MP回復速度2倍のスキル持ってるよな?こういう場合どうなるんだ?」
「確かに?どうなるんだしょう?」
「そういう場合は、掛け算されるそうよ。ほのかちゃんの場合は、2×2で4倍になるわ」
「そうなんですね」
「お〜ほのかっち無双が今以上に!?」
「凄いねーほのかちゃんも凄いねー」
「ええ、あなた達みんな凄いわね。適正階層のアドバイスとかもしてあげたいんだけど、ちょっと難しいわ。ごめんね」
「まあ、そういうのは自分達でも調べられるので、気にしないで下さい」
俺達は大満足の買い物を終え、明日出掛ける為に、元々泊まり予定だった3人と、少し凹んでいる可憐さんも連れて俺の家に向かった。
可憐さん、ばあちゃん達と飲んで元気になって下さい。
名前:黒木 春斗 所属:クローバー
年齢:16歳 誕生日:6月26日
歩数:659,618歩
Lv:6⇒17
MP:50/50⇒123/123
力:58⇒165
耐久:45⇒129
敏捷:59⇒150
器用:49⇒127
魔力:30⇒58
運:76/100
スキル:ウォーキング、サーチLv5⇒6、剣術Lv5⇒6、纏雷、リペアLv1⇒2、鑑定、剛力、アイテム融合(New)
※ウォーキング
10万歩毎にスキルを1つ取得又は、既存スキルのスキルレベル1上昇
名前:白坂 唯佳 所属:クローバー
年齢:16歳 誕生日:6月14日
称号:聖女
Lv:6⇒17
MP:70/70(210/210)⇒176/176(528/528)
力:30⇒58
耐久:35⇒70
敏捷:35⇒69
器用:58⇒165
魔力:61(183)⇒167(501)
運:77/100
スキル:女神の祝福、光魔法Lv2、MP回復速度2倍、空間収納、誘爆(New)
※女神の祝福効果
魔力3倍、MP3倍
名前:桃井 雛
年齢:16歳 誕生日:5月5日
Lv:6⇒17
MP:53/53⇒133/133
力:57⇒161
耐久:44⇒142
敏捷:61⇒169
器用:48⇒126
魔力:37⇒84
運:93/100
スキル:レア率固定、剣術Lv5⇒6、忍術Lv2⇒3
※レア率固定効果
ドロップアイテムのレア率がパーティーで倒した魔物の数の1割で固定される
名前:青山 ほのか 所属:クローバー
年齢:16歳 誕生日:7月1日
Lv:6⇒17
MP:70/70⇒174/174(348/348)
力:27⇒69
耐久:30⇒76
敏捷:30⇒73
器用:45⇒91
魔力:66⇒172
運:69/100
スキル:創造魔法、MP回復速度2倍、火水土風属性、消費MP半減、演算
※創造魔法
・イメージした魔法を所持属性に限り創る事が出来る。
・最大消費MPは、イメージした時に自動で設定され、それ以上にはMPを込められない。
・最大消費MP以内であれば、自由に調整出来る。




