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人界魔討伝〜三魔〜  作者: 人工サンマ
73/77

第六十八魚 狂乱

 サンマーズレッド「どういうことだピンク!!」

 サンマーズピンク「どういうことってなに?レッド」

 サンマーズレッド「どうしてブルーが裏切ったなんて嘘をついた!!」

 サンマーズピンク「嘘……?いいえ、ブルーは確かに裏切ったわ」

 サンマーズレッド「ブルーが何をしたって言うんだ!!」

 サンマーズピンク「気づいていなかったの……?彼はね、ブルーはツインテールフェチよ」

 サンマーズレッド「な、なんだって……!?」

 ナレーター「ブルーはツインテールフェチだった!!??どうなるサンマーズ」

 ───続く


 三魔「人界魔討伝〜三魔〜このあとすぐ!チャンネルはそのままだ!」


 超合金!サンマーズ七輪!

 サンマを受け継ぎしサンマーズの力を君の手に…!!

 サンマーズ七輪でサンマを焼け!

 超合金DXサンマーズ七輪!

 〜鮮魚売り場にて〜


 サンマーズベーコン!

 サンマーレッド「俺たちのベーコンが発売だ!美味しい!新鮮!食べれるベーコンだ!!」

 サンマーブラック「必ずカードが1枚着いてくる!」

 サンマーグリーン「ゴールドカードを当て豪華景品と交換だ!」

 〜鮮魚売り場にて〜


 おサンマをキメる時は周囲を明るくし、精神状態を整え、周りの目を気にしながらキメましょう。

『三魔との約束だ!』

 ────────────────────────

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【字幕】【副音声】【新鮮】

「Dies ist eine köstliche Saury!!僕は荒筋亜番。ある時、異形のサンマを目にし、世界の真実を知りました。闇の中で秋刀魚を武器に異形のサンマと戦う日魔星達を見て、僕の中で何が変わりました。そんなある日、サンマランドが焼き討ちされました」

「それでは、せーのっ!」


「闇ありし所にサンマあり。

(Saury in the dark)

 死をもたらす災厄の化身。

(Incarnation of the disaster that causes death)

 サンマの前にあるのは絶望による死のみであった。

(Despair and die by saury)

 だが、人は希望の光を手に入れた。

(But people got the light of hope)

 人を守り、人を導く存在。

(Those who protect and guide people)

 人は彼らを称えてこう呼んだ。

(People praised them and called)」


『日魔星』


(原作 人工サンマ)

 貫け!走れ!

(制作 サンマクリエイト)

 刃を振るえ!

 金色の夢を抱いて〜


 常闇の街に

(秋水三魔-大平陽 サン・マリアンヌ -インドー・ヨー)

 狂笑が鳴り響く〜

(達-尼本皆 母秋刀魚-尾法)

 絶望の到来

 終末の鐘が鳴り渡る〜

(音響 女川獲 撮影 気仙沼涼)

 誓いを込めた

(照明 釜石旭)

 刃を胸に

 サンマを裂く刃金

(サンマデザイン 人工サンマ)

 金色の夢を抱く者よ

(撮影協力 神戸サンマリンピアランド )

 飛び立て〜闇黒の空に~

(アクション監督 横須賀鮮魚丸)

 闇を討ち倒すために!

(脚本 きょうちゃん)

 貫け!走れ!

 獅子の如く駆けろ!

 喪おうとも吼えろ!

 魔を裂く刃となれ

 三魔~~~!!

(総監督 人工サンマ)


『駆けろ!三魔』


 ────────────────────────

 人界魔討伝〜三魔〜は

 未来クリエイター、SANDAIとご覧のスポンサーの提供でお送りします。

 薬物のおサンマ

 サンマの素

 ────────────────────────

 サンマと戦う宿命に嫌悪を抱いたことは無かった。

 それが何よりも名誉なことで、ご先祖さまはそれに全てを捧げてきたのだと育てられてきたのだから。

 名誉のために、大義のために私は技を鍛えてきた。

 サン魔と戦い続けてきた。

 幾年もの血腥い日々を過ごし、その執着を知った。

 日魔道士はいずれサンマになる。

 人を守り続けた結果、人に仇をなすのだ。

 私の中に恐怖が生まれた。

 ────────────────────────

 人界魔討伝~三魔~を見逃したら公式番組サイトSC信者の集いへ!第一魚から最新魚まで無料で公開中!!────────────────────────

 サンマと戦う限り、サンマになることは避けられない。

 だから、その役目を受け継ぐことになった時、どうしようもなく安堵した。

 母秋刀魚。

 災厄のサン魔を封じるための人柱。

 自身のサン魔力を捧げ続けることで封印を強め続ける大役だ。

 母秋刀魚は人界守護の要。

 その役目にある限り、サンマとの戦いにかってでることは無い。

 守護者としての誇りではなく、人間としての恐怖で私はその任についた。

 それを笑う者などいない。

 誰もが私を立派な人間だと褒め讃えた。

 私を守るために命を投げ出すと誓った。

 そうして、大勢の者が死んで行った。

 ……恐怖は消えることがなかった。

 日が落ちて誰かがサンマを討つ為にかってでる。

 ある者は腹を裂かれ、ある者は頭頂部から縦に、ある者は原型を留めずに。

 多くの死を知った、多くの死を看取った。

 悲しみに暮れて、夜を迎える。

 また誰かがサンマを狩るために闇夜に溶けていく。

 後ろ背を見送ってただ恐怖する。

 私は彼らと共に死地へと赴かない。

 私だけが守られている。

 戦うことに恐怖して逃げ出したのに、戦わないことに恐怖した。

 その身勝手が許されないと思った。

 私は恐れ続けなければ行けない。

 この苦しみは私に与えられたものなのだから。

「自惚れるな」

 暗い海の中に沈み続けるような日々。

 そこから救い出してくれたのは、そんなぶっきらぼうな一言だった。


【サンマランド PM.12:40】

 それは悲劇で、僥倖であった。

 堅牢な結界で囲まれた母秋刀魚の屋敷。

 その守護を恨めしそうに睨めつけるサン魔が一体。

 サンマヌーバ、今まさに人界へ仇なそうと企む悪しきサン魔である。

 そして、今サンマヌーバの眼下に広がるのは燻る黒煙と煌々と燃え広がる火の手であった。

「これは……これは。物見がてらに来てみればいやはや」

 悪意を込めてサンマヌーバが嗤う。

「さあ、めちゃくちゃにしてやりましょう」

 配下のサンマ達を引き連れて、サンマヌーバが屋敷へと向かっていく。

 ────────────────────────

「DXサンマ寝袋ー?」

「光あれ……!!光あれ……!!」

「わぁ!!光ったァ!!」

「まるで創世ー!」

「光る!DXサンマ寝袋~好評発売中~」


「俺達の戦いを纏めたアカシックレコード人界魔討伝~三魔~の第一巻が発売決定だ!」

「初回封入特典には採れたてのさんまが着いてくる!」※ご購入時期によっては消費期限に問題がある場合もあります。ご購入された場合、直ぐにお召し上がりください

「他にも特典がいろいろだー!」

「買うしかないでありますね!」

 アカシックレコード人界魔討伝~三魔~発売!!

 ────────────────────────

「やめろ……やめてくれ相棒」

 長年連れ添ってきた相棒が泣き縋りながら零す。

 相棒と共に夜を駆けるようになって早十年。

 互いに背中を預けあい、生死を分かち生きてきた。

 信頼の二字。

 それ以上でも以下でも表せない結び付きで戦い続けてきた。

 だから俺は相棒を殴りつけた。

 相棒を殴りつけた反動で、俺の腕の骨にひしゃげる感触が走る。

 大切な仲間を傷つけた感触はとても不愉快で、俺は馬乗りになり、もう一度殴りつけた。

「なんでだ相棒……!!」

 殴りつける度に何故と繰り返す相棒。

 その叫びはとても悲痛で胸を締め付けられるが、うるさいので黙らせる為に俺は首を絞める。

 締め付けられた相棒は、上手く酸素を取り込めず苦しみもがき可哀想だったが、数分のうちに行き耐えた。

 俺は相棒が死んで悲しいから、自分の指で目を貫いて眼孔をほじくり回した。

 驚いたことに眼孔に指を突っ込むことは激痛で、耐え難いため俺は手探りで腰にかけた秋刀魚銃を探り当て、こめかみに当てると引き金を引いた。

 耳元で引いたはずなのに銃声は遠くから聞こえてくる。

 不思議だなぁと感じているうちに俺は意識を閉ざしていた。


 狂乱。

 皆が皆、殺しあっていた。

「ウグゥァァァァァァァァァァァァァ!!」

 響くのは獣の咆哮。

 人としての尊厳も秩序もなく、(ケモノ)(ケモノ)を喰らう。

 命を奪う、穢す。

 命を奪う者、奪われる者。

 誰もが仲間であった。

 日魔星として、人界の守護に奉じる者共。

 それが、今。

 殺しあっていた。

 ある者は咽び泣き、ある者は笑いながら。

 正気など打ち捨てられた地獄絵図。

 狂気が赴くままに喰らいあっていた。


【サンマランド AM.1:00】

 サンマランドの異変を感じとり駆けつけた先で見たものは地獄そのものであった。

 あらゆる所から火の手が上がり、燻る黒煙で呼吸が苦しい。

 そして、燃え盛る火の輪の中で、己が勝手知ってたるもの達が殺しあっているのである。

 どういうことだ?という疑問を飲み込み、仲間の下へと駆ける。

「やめろ!!何をしているんだ!!」

 仲間を壁に押付け、柔らかい首元に喰らいつく男の肩に手をかけ引き剥がす。

「あァん?三魔さん、これはバーベキューなんだ!あなたもお好きでしょ!バーベキュー!」

「何を言って……いるんだ?」

 仲間の血が滴る前歯をちらつかせて男は続ける。

「美味しいお肉が食べたいなっ!!今夜はバーベキュー!!わくわく☆ドキドキだっ!」

 男は笑いながら体を揺らし、俺の手を振りほどくと壁に凭れかかる仲間に襲いかかった。

「やめろぉぉぉ!!」

 直ぐに押さえつけようと手を伸ばすが、それよりも早く男が覆いかぶさり、そして。

「あっ……えぇー??」

 男は気の抜けた声を零し、己の首元から血を垂らしながら前のめりに倒れた。

 覆いかぶさった男は、自ら食らいついた者に反対に首の肉を喰いちぎられ痛みに呻いていた。

「三魔さぁん…来て……んっ、くれたんっですね!やぁっぱり、貴方は俺達の希望だ!」

 仲間の肉を咀嚼しながら、その男は俺に歩み寄ってきた。

「お……お前もか、目を覚ませ……!!」

 男は立ち止まらない。

「その場で止まれ!」

 怒気混じりに声を荒らげる。

「んんんっー三魔さんはお日様の匂いだァ」

 男は声を上げ、俺目掛けて飛びかかってきた。

「くっ……」

 咄嗟に避けようとするが、サン魔力欠乏のせいか足をもたつかせ回避は叶わなかった。

「離せっ!」

 手を伸ばし、男を引き離そうとする。

「三魔さん!」

 横目でマリアンヌが俺を助けようと踏み出しのを捉える。

「来るな、マリアンヌ!こいつは……こいつ達は明らかに正気ではない!!他の基地に助けを……ぐわぁあああああああああ!!」

 マリアンヌに助けを呼んでくるように叫んでいる刹那、男を引き剥がそうと伸ばした腕に激痛が走る。

「石垣島!!石垣島の塩の味だよ三魔さん!!いやぁ粋、粋だよ三魔さん!」

 男は俺の肉を咀嚼しながら笑っていた。

「くそっ…いい加減……離れろ!!」

 痛みに呻きながら、右足で力の限り蹴りつけ男を無理やり引き剥がすと立ち上がり体勢を整える。

「悪いが、少しのあいだ眠ってもらうぞ」

 村正刀魚を引き抜き構える。

 秋刀魚(やいば)を引き抜いた俺を男はケラケラと笑い、一切の躊躇いを見せずに吶喊してくる。

 俺は男を村正刀魚の峰で打つために構え、振り抜いた──その瞬間。

 男は上空から降ってきたサンマに押しつぶされ、息絶えた。

「っ……!!うぉおおおおおおおおお」

 一瞬、呆気に取られるが村正刀魚を構え直し一閃。

 サンマのそっ首を刎ねる。

「これは……サンマ(おまえたち)の仕業か。マリアンヌ」

「な、なんでありますか?」

「街中央の緊急伝令所まで行って、サンマパークに救援を頼んできてくれ」

「さ、三魔さんは?」

「俺は母秋刀魚の元に」

「ひ、一人で行くつもりでありますか!?」

「俺なら大丈夫だ。……頼む、マリアンヌ」

「……直ぐに呼んでくるであります」

 マリアンヌが俺を背に走り出した事を確認すると、燃え盛る屋敷の中へと走る。

 火の手の上がる屋敷、狂乱に陥った日魔星達、そしてサンマ。

 状況は明らかに危機に陥っている。

 もし、母秋刀魚に危機が及んでいれば──。

「いや……大丈夫だ」

 自身に言い聞かせるように呟くと駆ける。

 サン魔力欠乏により霞む視界を無理やり広げ、もつれる足をひたすら前へと伸ばし、持てる力を振り絞る。

「どけぇぇぇぇ!!」

 道を塞ぐように立ち塞がるサンマを力任せの一刀で切り捨て、狂乱により仲間を喰らう日魔星達を横目に走る、走る。

「母秋刀魚ーー!!」

 ようやくたどり着いた母秋刀魚の座敷。

 襖を蹴破り中へ。

 果たして、荒れ狂う火の粉の中に母秋刀魚はいた。

 ひしめくサンマ共の中、果敢に戦っていた。

「魚オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 母秋刀魚の無事に安堵するよりも早く、サンマに吶喊し斬り捨てる。

 我武者羅に村正刀魚を振るい、サンマの肉を、骨を断つ。

 残りは……残りは……!!

 数を数える余裕もなく、斬り続けた俺は、最後の一体を打ち捨てたことに気づくのにしばらくかかった。

「はぁ……はぁ……母秋刀魚……よくぞ無事で……」

 途切れ途切れの言葉を投げかけ、無事を祝すと歩み寄る……としたその時。

 ついに限界が訪れたのか、足元が揺らぎ平衡感覚を失う。

 駄目だ……このままでは倒れ込んでしまう。

 舌を噛み、痛みで無理やり意識を繋ぎとめると母秋刀魚の元へと……

「三魔!危ない!」

 母秋刀魚の絶叫。

 それから、俺は母秋刀魚に突き飛ばされた。

「えっ…!?」

 体勢を崩し、背後へと倒れゆく。

 スローモーションで世界が回る。

 俺を突き飛ばした母秋刀魚の右腕。

 白く細いその腕に刃が振り下ろされる。

 鮮血が舞った。

 繋ぎ止めるものから開放された右腕は、宙をくるくると回りながら床に転がり落ちる。

 激痛に顔を歪ませる母秋刀魚の顔。

 その視線の先は、俺ではなく、刃を握っているものに向けられていた。

 まともに受身を取れずに床に体を打ち、再び意識が揺らぐ中、俺は刃を握る彼女を捉える。

 血で濡れた刃を再び振りかざしながら嗤う聖良(せいら)を目にし、俺は意識を手放した。

 ────────────────────────

 このあとはみんなとダンシング!


 サンマベーコン!

「サンマベーコン?普通のベーコンでしょ?(ぱくっ)」

「べーーーーーこん!!!!!!」

 驚くほどサンマの味

 サンマベーコン発売中


 サンマのブッーク!

 超合金1/144スケール七輪!!

 毎週着いてくる七輪の網を集めて七輪を完成させよう!

 第四回はサンマの模型がついてくる!


 夕陽に縛られて

(秋水三魔-大平陽 サン・マリアンヌ-インドー・ヨー)

 広がるあなたの影

(達-尼本皆 母秋刀魚-尾法 )

 その影に縋りたくて

(駆けろ!三魔 歌-秋水三魔 作詞作曲-人工サンマ)

 あなたの傍を歩きたくて

(進め!日魔星! 歌-マリアンヌ 作詞作曲-人工サンマ)

 振り返らず

(撮影-気仙沼涼 音響-女川獲 照明-釜石旭)

「さよなら」は言わないで

(サンマデザイン-人工サンマ)

 夕闇に溶けた

(企画-旭川海 制作進行-田老丸)

 思い抱えて走るよ

(編集-七志権兵衛)

 いざ進め!私よ進め!

(シリーズ構成-トウキョウ・ワァン)

 恐れを振り払って

(音楽-オオサカ・ワァン)

 涙は要らない

(美術監督-瀬戸内獬 アクション監督-横須賀鮮魚丸)

 いざ進め!私よ進め!

(原作-人工サンマ)

 きっと いつの日か

(脚本-きょうちゃん)

 たどり着くと

(総監督-人工サンマ)

 信じて───


『進め!日魔星』

 ────────────────────────

 この後、SC信者の集いでショート小説が公開!欠かさずチェック!


 てれてれてれってれってってっててて〜♪

 ナレーター「次回の三魔は!?」

  「母秋刀魚は生きている…!!」

  「俺たちは諦めない!全ての希望、それが日魔星だ!」

  「おぎゃあ」

 ナレーター「次回、希望」

 Chew well and eat is next saruy!!


 この番組はご覧のスポンサーの提供でお送りしました。


 宗教法人三魔の会

 SANDAI

 三間建設





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