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人界魔討伝〜三魔〜  作者: 人工サンマ
68/77

第六十三魚 人肉

 サンマーズ「超合体!!瞬・斬魔砲」

 チュードーーーーンンンン

 サンマーライオンデラックスカイザーデットリミックスビヨンド・オブ・リビング「ギョエエエエエエエエエエエエエエエ」

 サンマーズレッド「一件落着だ!」


 ナレーター「遂に宿敵、サンマーライオンデラックスカイザーデットリミックスビヨンド・オブ・リビングを倒したサンマーズ!!やったぞ!サンマーズ!!」

 ───続く

 三魔「人界魔討伝〜三魔〜このあとすぐ!チャンネルはそのままだ!」


 超合金!サンマーズ七輪!

 サンマを受け継ぎしサンマーズの力を君の手に…!!

 サンマーズ七輪でサンマを焼け!

 超合金DXサンマーズ七輪!

 〜鮮魚売り場にて〜


 サンマーズベーコン!

 サンマーレッド「俺たちのベーコンが発売だ!美味しい!新鮮!食べれるベーコンだ!!」

 サンマーブラック「必ずカードが1枚着いてくる!」

 サンマーグリーン「ゴールドカードを当て豪華景品と交換だ!」

 〜鮮魚売り場にて〜


 おサンマをキメる時は周囲を明るくし、精神状態を整え、周りの目を気にしながらキメましょう。

『三魔との約束だ!』


「僕の名前は荒筋亜番。ある時、異形のサンマを目にし、世界の真実を知りました。闇の中で秋刀魚を武器に異形のサンマと戦う日魔星達を見て、僕の中で何が変わりました。そんなある日、老日魔星が死にました」

「それでは、せーのっ!」


「闇ありし所にサンマあり。

(Saury in the dark)

 死をもたらす災厄の化身。

(Incarnation of the disaster that causes death)

 サンマの前にあるのは絶望による死のみであった。

(Despair and die by saury)

 だが、人は希望の光を手に入れた。

(But people got the light of hope)

 人を守り、人を導く存在。

(Those who protect and guide people)

 人は彼らを称えてこう呼んだ。

(People praised them and called)」


『日魔星』


(原作 人工サンマ)

 貫け!走れ!

(制作 サンマクリエイト)

 刃を振るえ!

 金色の夢を抱いて〜


 常闇の街に

(秋水三魔-大平陽 サン・マリアンヌ -インドー・ヨー)

 狂笑が鳴り響く〜

(達-尼本皆 母秋刀魚-尾法)

 絶望の到来

 終末の鐘が鳴り渡る〜

(音響 女川獲 撮影 気仙沼涼)

 誓いを込めた

(照明 釜石旭)

 刃を胸に

 サンマを裂く刃金

(サンマデザイン 人工サンマ)

 金色の夢を抱く者よ

(撮影協力 神戸サンマリンピアランド )

 飛び立て〜闇黒の空に~

(アクション監督 横須賀鮮魚丸)

 闇を討ち倒すために!

(脚本 人工サンマ)

 貫け!走れ!

 獅子の如く駆けろ!

 喪おうとも吼えろ!

 魔を裂く刃となれ

 三魔~~~!!

(総監督 人工サンマ)


『駆けろ!三魔』


 ────────────────────────

【サンマランド PM11:00】

 交わる光条。

 獰猛に、しかして軽やかに白銀の光条が躍る。

 刃を交えるは二人の武者。

 日魔星と日魔道士である。

 海を泳ぐさんまのように放たれる刃の寸劇、それはまさに死合舞台の様相。

 純然たる殺意の応酬、引く際は殺生以外あるまい。

 果たして舞台に残るものはどちらか。

 ────────────────────────

 人界魔討伝〜三魔〜を見逃した方はSC信者の集いへ〜

 ────────────────────────

 対敵を見据えただ命を奪う為に村正刀魚を振るう。

 幾千と繰り返してきた所作。サンマの血と共に刻み込まれた動作は今までそうであったように淀みない。

 だが、手元に返ってくるのは北海道のさんまの水揚げ量のような重さ。

 俺が放った一撃を万浄が成魚になったさんまが回遊の果てに産卵で戻ってくるように正確に斬り返し阻まれる。

 返す刃を警戒し弾かれた村正刀魚を引き戻し体勢を整える。

 果たして放たれた返す刃、弾いたまま上段より放たれた袈裟。

 構え直した村正刀魚で此方もお返しとばかりに斬り返す。

 (ベース)がさんまとはいえ、秋刀魚(やいば)は鋼の塊。刀でもそうであるように生半可な力で斬り返しては重さで押し込まれてしまうため容易なことではない。

 寒流に乗るさんまのように流麗な刃の軌道を見極め返す。

 かんっ、と耳を劈む音と確かな手応えを感じつつ力任せに振り抜く。

 弾いた刃が逆軌道を描くように宙を滑る。

 好機とばかりに踏み込みと同時に村正刀魚を振り落とす。

 だが、浅い。万浄が一足一歩引くだけで容易く躱されてしまう。

 互いに必殺の一手、されど及ばす。

 喉元に秋刀魚を突きつけあって紙一重の攻防を繰り返す。

 そして、一拍。

 冷凍さんまを肌に押し付けられているような冷たい感覚が走る中、五、六間の距離を隔てて対峙。

「認めようとも。お前は強い」

 刃を俺に向けたまま、万浄が嘯く。

「今まで戦ってきたサンマも日魔星もお前と比肩する者はいなかっただろう。……だからこそだ」

 万浄は己の懐に手を伸ばすと秋刀魚仮面を取り出す。

 さんまの顔を象った荘厳かつ威厳のある意匠の仮面。無論ただの装飾(アクセサリー)などではなく、人を魔人へと変える恐るべきサンマサセッチュー工学の代物である。

三魔堕天(さんまおろし)

 その一説と共に万浄が白銀の武者、サンマの力を纏った三魔人となる。

「さあ、狩りの時間だ」

 膨大すぎるサン魔力を纏った万浄に対して、村正刀魚を構えるだけの俺は丸腰と変わらない。

 自身と対敵の力の差を冷静に分析しつつ、肌には冷や汗が浮かぶ。

 対抗手段として懐にサンマスクドライバーを忍ばしてはいる。

 だが、無為。

 七輪でさんまを焼く時に発生する七臨界エネルギーを使い超常の力をその身に宿すサンマスクドライバーであるが、相次ぐさんまの不漁の波を受けさんまを持ち合わせていない。

 今のサンマスクドライバーはただの七輪、或いは盾や飛び道具として期待ができるがその程度。

 このまま激突すれば劣勢は目に見えている。

(何か……何か打開する術はないのか……!!)

 歯噛みしながら心打ちで呟く。

『秋刀正国!!HIGONOKUNSHAN!!』

 万浄が秋刀魚を引き抜き下地を蹴って駆ける。

 颶風となり迫る万浄。

(くそっ……何か術が!!)

「待ちな」

 二人の演者のみで繰り広げられていた死合舞台。

 割っているように声が響く。

 ────────────────────────

「三魔ライジング!!」

「お気に入りのサンマを集めて君だけのドリームチームを作り上げよう!」

「三魔ライジング第04弾 脈動篇」

 始めるなら今だ!

「鮮魚売り場で好評稼働中だ!」


「東京ホームに三魔がやってくる!?」

「三魔と愉快なサンマ達によるドリームショー!」

 三魔「東京ホームで俺と握手」

 ────────────────────────

 空中に身が投げ出され、重力に引かれるままに自由落下。

 水面に打ち付けられ衝撃で数瞬意識を奪われる。

 霧散した意識は痛みで引き戻され、沈みゆく体を震わせ藻掻く。

 痛い、痛い、痛い、ならば生きている。

 鈍重な思考は痛みを謳い縋る。

 これがある限り藻掻いていられる。

 風前の灯、或いは漁獲されたさんま。

 だが、生きている。

 痛みを根拠に生に手を伸ばし、やがて気づく。

 ああ、ついにか。

 不意に軽くなった体。

 もはや、痛みも水中での苦しさも感じない。


「まるで幽鬼だなおのれは」

 俺と同じ先を見つめ万浄が漏らす。

 視線の先に肩口に向け袈裟の傷痕を広げた達である。

 傷痕からは夥しい量の血液が流れ落ち、伴ってか血色の抜けた肌は白くとても生者の者とは思えない。

「幽鬼か。ふっ、サンマ共を狩る為ならばなんにだってなるさ」

 明らかな致命傷を負っていながら達は余裕すらも感じさせる笑みを浮かべる。

「……貴様、なんだその笑みは?貴様ごとき死に損ない一人増えたところでぽん酢一つの足しにもならん」

「死に損ない一人か。ああ、確かに一人増えたところで何も変わらなかっただろうさ」

「……?」

 意図がまるで読めない、と困惑する万浄。それと同じように俺のうちにも疑問が湧くのみ。

 あの達の余裕はなんだ?いっそ不気味さすらも感じさせられる。

 その場に広がる疑念を達は行動で応える。

「ぐわぁあぁぁあああぁあぁぁあぁぁあぁあぁぁ!!」

 静けさに木霊す絶叫。

「な、何をしているんだ達!!」

 目の前の光景に目を疑い声を荒らげる。

 達は傷痕に手を当て、あまつさえそれを広げると己の手を潜り込ませた。

「うぐわぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあああ!!」

 絶叫と凶行。

 己の腕を掻き回し内蔵を綯い交ぜに。

 そして、一際大きな絶叫と共に己の腹から無理やり肉を引きちぎって見せたのだ。

「……!!」

 サンマが海を泳ぐ方がまだ信憑性のあるような狂った光景。

 その意図を俺よりも早く万浄が察した。

「貴様……よもや」

 万浄の鋭い視線は余計に険しく達の一点を捉えていた。

 そこにあるのは傷痕より零れ出た達の腸。

「っ……!!」

 体の主の血で赤く光沢のある腸は異様に細く人間の腸と思えないほど真っ直ぐ伸びきっていた。……まさにそれはさんまの腸である。

「何故だ…何故、日魔星(サンマスター)の貴様がさんまに……!!」

「なぁ……に、この世に都合のいい力ってやつはないってことさ」

 万浄に返答する達、そして俺の方へ見やると手にした肉を投げ出した。

「受け取れ三魔!!新鮮なさんまだ!!」

 飛来する新鮮なさんま。俺はそれを、

「ああ、確かに受け取ったぜ」

 手にし七輪で焼く。

 驚愕はある。

 長年、刃を交え背中を預けてきた者がさんまになっている。

 動じないはずはない。が、今は隅へおいやる。

 今は、この瞬間は。

 友より授かったこの力で敵を討つことだけを。

「SET.Saury change!!」

 サンマスクドライバーで焼いたさんまを飲み込み叫ぶ。

「魚オオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 溢れ出るサン魔力。

 その膨張と共に俺は変身を遂げた。

「後は任せたぞ……三魔」

「直ぐに終わらせてやる」

 漲るサン魔力を集約し万浄へ吶喊。

 音を置き去りにし光速へ迫らんとする速度で一閃。

 放たれし一閃は同等の速度で返された万浄の刃と衝突、遅れてかんっと刃鳴り拮抗。

 奇しくも互いに変身したことで振り出しに戻ったのだ。

 なれば総身で押し切るのみ。

「──よもや振り出しに戻ったなど思っていないな?」

「……!?」

 万浄の問い、揺らぐ刃…否、押し切られる刃。

 同等の速度で打ち込まれ拮抗した二つの刃であったが、瞬きの間にその拮抗が破られ俺の喉元へ向けて趨勢が傾く。

「この秋刀魚仮面をこれまでのものと思ってくれるなよ。これは旬・秋刀魚仮面。これまでの物とは訳が違う!!」

『ナウシーズン・スラッシュ』

「日魔道士スラッシュ」

 刃を押し込むままの体勢のまま、万浄が秋刀魚にサン魔力を一点集中。

 空間が歪む錯覚すら覚えるサン魔力を纏った秋刀魚が振り下ろされる。

「くっ……!!」

 ほぼ直感、動物的本能で背後へと飛ぶ。

 果たして必殺の一撃を紙一重で躱す。

「上手く躱したな。だが次はない」

 冷淡に告げ万浄が構え直す。

 状況は明らかに劣勢。

 友の肉を喰らい力を得たというのにこれ程までも万浄と俺の間に差があるのか…!!

 ────────────────────────

 このあとはみんなとダンシング!


 サンマベーコン!

「サンマベーコン?普通のベーコンでしょ?(ぱくっ)」

「べーーーーーこん!!!!!!」

 驚くほどベーコン

 サンマベーコン発売中


 サンマのブッーク!

 超合金1/144スケールサンマ!!

 毎週着いてくるサンマパーツを集めてサンマを完成させよう!

 初回はサンマの胴体がついてくる!


 夕陽に縛られて

(秋水三魔-大平陽 サン・マリアンヌ-インドー・ヨー)

 広がるあなたの影

(達-尼本皆 母秋刀魚-尾法 )

 その影に縋りたくて

(駆けろ!三魔 歌-秋水三魔 作詞作曲-人工サンマ)

 あなたの傍を歩きたくて

(進め!日魔星! 歌-マリアンヌ 作詞作曲-人工サンマ)

 振り返らず

(撮影-気仙沼涼 音響-女川獲 照明-釜石旭)

「さよなら」は言わないで

(サンマデザイン-人工サンマ)

 夕闇に溶けた

(企画-旭川海 制作進行-田老丸)

 思い抱えて走るよ

(編集-七志権兵衛)

 いざ進め!私よ進め!

(シリーズ構成-トウキョウ・ワァン)

 恐れを振り払って

(音楽-オオサカ・ワァン)

 涙は要らない

(美術監督-瀬戸内獬 アクション監督-横須賀鮮魚丸)

 いざ進め!私よ進め!

(原作-人工サンマ)

 きっと いつの日か

(脚本-人工サンマ)

 たどり着くと

(総監督-人工サンマ)

 信じて───


『進め!日魔星』

 ────────────────────────

 この後、SC信者の集いでショート小説が公開!欠かさずチェック!


 ナレーター「次回の三魔は!?」

 次回予告。

 それはレモンと紅茶。

 まるでレモンティー。

 ナレーター「次回、未定。ポニーテールはいいぞ!三魔!!」


 この番組はご覧のスポンサーの提供でお送りしました。


 宗教法人三魔の会

 SANDAI

 三間建設

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