第五十六魚 回帰
サンマーズレッド「そんな…サンマーライオンデラックスガイザーがピンクの兄貴だったなんて…!!」
サンマーズピンク「…レッド。サンマーライオンデラックスガイザーは殺させない…!!」
サンマーライオンデラックスガイザー「やめろサンマーズピンク!!……もうよしてくれ…俺が人であるうちに殺してくれ…」
サンマーズレッド「……っ。魚オオオオオオオ!!」
サンマーズピンク「やめてええええええええ!!!」
ナレーター「突如明かされた真実。レッドの決断とは!?」
─────続く。
三魔「人界魔討伝〜三魔〜このあとすぐ!チャンネルはそのままだ!」
超合金!サンマーズ七輪!
サンマを受け継ぎしサンマーズの力を君の手に…!!
サンマーズ七輪でサンマを焼け!
超合金DXサンマーズ七輪!
〜鮮魚売り場にて〜
サンマーズベーコン!
サンマーレッド「俺たちのベーコンが発売だ!美味しい!新鮮!食べれるベーコンだ!!」
サンマーブラック「必ずカードが1枚着いてくる!」
サンマーグリーン「ゴールドカードを当て豪華景品と交換だ!」
〜鮮魚売り場にて〜
おサンマをキメる時は周囲を明るくし、精神状態を整え、周りの目を気にしながらキメましょう。
『三魔との約束だ!』
「僕の名前は荒筋亜番。ある時、異形のサンマを目にし、世界の真実を知りました。闇の中で秋刀魚を武器に異形のサンマと戦う日魔星達を見て、僕の中で何が変わりました。そんなある日、遂に昭和人界魔討伝シリーズは40周年を迎えました。長い間応援してくださったファンの皆さんに感謝を込めて…!!」
「それでは、せーのっ!」
「闇ありし所にサンマあり。
(Saury in the dark)
死をもたらす災厄の化身。
(Incarnation of the disaster that causes death)
サンマの前にあるのは絶望による死のみであった。
(Despair and die by saury)
だが、人は希望の光を手に入れた。
(But people got the light of hope)
人を守り、人を導く存在。
(Those who protect and guide people)
人は彼らを称えてこう呼んだ。
(People praised them and called)」
『日魔星』
(原作 人工サンマ)
貫け!走れ!
(制作 サンマクリエイト)
刃を振るえ!
金色の夢を抱いて〜
常闇の街に
(秋水三魔-大平陽 サン・マリアンヌ -インドー・ヨー)
狂笑が鳴り響く〜
(達-尼本皆 母秋刀魚-尾法)
絶望の到来
(日魔星ファースト・本里剛-松山久万)
終末の鐘が鳴り渡る〜
(音響 女川獲 撮影 気仙沼涼)
誓いを込めた
(照明 釜石旭)
刃を胸に
サンマを裂く刃金
(サンマデザイン 人工サンマ)
金色の夢を抱く者よ
(撮影協力 神戸サンマリンピアランド )
飛び立て〜闇黒の空に~
(アクション監督 横須賀鮮魚丸)
闇を討ち倒すために!
(脚本 人工サンマ)
貫け!走れ!
獅子の如く駆けろ!
喪おうとも吼えろ!
魔を裂く刃となれ
三魔~~~!!
(総監督 人工サンマ)
『駆けろ!三魔』
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「魚オオオオオオオ!!」
村正刀魚を振るいサンマを裂く。
「ギョェー!」
サンマは奇妙な鳴き声を上げ次々と襲いかかってくる。
「くっ…数が多い!!」
ボヤきながらも村正刀魚を振り回し、サンマを一体、また一体と骸に変えていく。
久方ぶりに巡回の任に付いて夜闇を歩いていれば悲鳴が聞こえ、駆けつけると多数のサンマと会敵した。
一人で巡回していたため、マリアンヌや達は傍におらず無情にも多勢に無勢。
刻々と骸を積み上げてゆくが、村正刀魚の切れ味は衰え、サン魔力の残量の底が見えてくる。
趨勢はサンマ側に傾きつつある。
「くっそっ…」
歯噛みし、状況を打開せねばと思考を巡らせる。
たが、残されしは僅かなサン魔力、対するは圧倒的物量。
単純明快で悲しいほどに打開の術など無かった。
「魚オオオオオオオオオオオオオオ!!」
せめてもの抗い。
例えここで朽ち果てようとも、目の前のサンマを一体でも多く討ち果たしたい。
日魔星としての意地である。
村正刀魚を振るう。
獲物に喰らいつく獅子のように獰猛に。
返り血で染まり、滑りそうになる村正刀魚を必死に掴み刃を走らせる。
「ギョェー!」「ギョェー!」「ギョェー!」
断末魔を上げ、サンマの骸が増えていく。
「魚オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
獣のように唸り、刃を振るい続ける。
そして。
「──中々やるな、若造」
老齢の低く重々しい声と共に、馬の蹄の音が鳴り響く。
「トォウ───!!」
蹄の音が止むと同時に六尺はあろうかという巨漢の男が俺の眼前に迫っていたサンマに飛びかかると殴り倒し着地した。
「お、お前は…!?」
驚嘆し、声を上げる。
飛びかかった勢いがあると言えど、サンマを素手て殴り倒すとはそれなりの、いや驚くべき使い手だと感じる。
「お前…か。いいか若造よく覚えておけ」
男は振り返ることなく腰に携えた秋刀魚に手をかける。
「目上の人間にお前なんて言葉を使うな。それと…」
秋刀魚を抜き放ち、切っ先をサンマに向ける。
「俺の名は本里剛。人は俺を呼ぶ、日魔星ファーストと!!」
本里剛と名乗る男は秋刀魚を抜き放つとサンマへ迫る。
「魚オオオオオオオ!!」
雄叫びを上げ一閃。
その姿はさながら鯱。
海を総べる王者の風格を纏いながらもその戦いぶりは獰猛。
両の腕で刃を受け止めようと構えたサンマをその腕ごと両断し、勢い落ちることなく次のサンマへと向かう。
──日魔星ファースト。
日魔星たるもの必ずは耳にする最強の男の名。
語り継がれる物語はある種の御伽話であり、その実在すら訝しまれる存在。
だが事実。
刃を振るうのみという一の合理にて剛強を鳴らす者は御伽噺の存在などではないのだ。
「「「「「「「ギョェー!」」」」」」」
刃を振るう度にサンマが断たれ、既に骸の山が出来上がっていた。
「お前で終わりだ」
「ギョェー!」
俺が再び戦いに出るまもなく全てのサンマが息絶え無惨に転がされた。
「他愛ないものだ」
伝説となった男、本里剛は秋刀魚を納め、俺の方を振り返った。
「若造、お前の名は?」
「…秋水三魔…です」
「ほう、秋水三魔か。その名は覚えておこうか。それではさらばだ!」
本里は俺にそう告げると、ここまで乗ってきただろう秋刀馬に跨ると夜闇に紛れて行った。
「…も、本里剛!?」
「でありますか!!」
日が昇り、朝食がてら達とマリアンヌに昨晩のことを話した。
多数のサンマと会敵し、数て押され窮地に陥った所、伝説の男の名を語る男に助けられたと。
「本里剛…一日にサンマを三十体倒したとか巨大サンマ組織サンッマーをほぼ一人で相手取ったとか…あの伝説の方でありますよね?…まさか実在していたとは…」
「サン魔界からやってきた地獄の死者、サンマモンを一人で討ち倒したなんて話もあったな?」
マリアンヌ、達共に昨夜の話を聞くと目の色を変え食いついてきた。
「実際に戦っているところを見たでありますよね?」
「ああ、噂通りいや、それ以上だと感じた。今の俺では一合撃ち合うことですらままならないかもしれない…」
「そ、それほどでありますか…!!」
「是非一度会ってみたいな。三魔、行先を聞いたりしてないのか?」
「いや。そもそも、名前を聞いたりその程度しか会話が出来なかった」
まさに疾風だったのだ。
風のように現れ、サンマを倒すと風のように去っていく…。
「そうか…残念だが、実際に会うのは難しそうだな」
「そうでもない…と思うぞ」
「どうしてだ?」
「あの方も俺達も日魔星だ。サンマを狩るうちに案外会えるもの…なのかもしれない」
「ふっ…それもそうだな。俺たちは今日も今日とてサンマを討ち倒せばいい」
サンマを討ち倒しているうちに再び会えるかもしれない。
自分で言っておきながら、そのような奇跡そうそうに起こらないだろうと冷めてしまっている自分もいる。
しかし、胸の内の熱は夜が明けても、達やマリアンヌと話しても収まることなく燃え続けていた。
夜の帳が降り、サンマ共の時間となる。
秋刀馬を走らせ、山道を駆ける。
「真っ暗でありますね」
後ろに乗ったマリアンヌが辺りを見渡し呟く。
「ああ、気を抜くなよ」
「はいであります!」
太陽が沈むと直ぐにサンマの出現を察知し、夜の山へと駆けつけた。
木々に月明かりが遮られ辺りはまるで深淵。
普段以上に気をつけねばならぬと気を引き締めた矢先だった。
「──っ!!??」
秋刀馬の手綱を無理やり引いて止める。
「な、何事でありますか!?」
「あれを見ろ…」
突然の急停止に驚くマリアンヌに前方を指す。
そこには巨大な蜘蛛の巣と、それにかかって身動きを取れなくなった人の姿があった。
「こ、これは…?」
「サン魔の仕業…他あるまいな」
「よくぞ見破ったな!!」
「───!?」
すかさず上空より声が降ってくる。
「何者だ!!」
「俺はサンマルゴミグモ!!」
名乗り上げる超えと共に手足が合わせて八本ある異形のサン魔が現れた。
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三魔チョコ!!
ガキバイヤー「今どきチョコ程度では売れませんよ」
ガキバイヤー「…っ!!このチョコは!!」
ナレーター「三魔チョコは!!しんせーん!!美味しいー!」
ガキバイヤー「しんせーん!!!」
カードもついてくる!
ガキバイヤー「採用ー!」
新発売、三魔チョコ鮮魚売り場で
三魔!!
ナレーター「さんまの力で三魔人に変身だ!」
サンマスクドライバー「Saury change!!」
ナレーター「さらに!さんまを食べて必殺技を放て!」
サンマスクドライバー「デストロイ・七輪!!」
DXサンマスクドライバー
鮮魚売り場にて
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「魚オオオオオオオ!!」
村正刀魚を振るうがサンマルゴミグモの糸に絡められ振り切れない。
「はぁっ!!」
サンマルゴミグモの鋭い足が迫る。
「くっ!」
身を捩り躱そうと試みるが、一瞬遅く腹部に鋭い痛みが走る。
腹部に突き刺さった足を切り離そうと村正刀魚を構えるが、痛みに気を取られ踏ん張るつもりの足を踏み外す。
「なっ!?」
そのままサンマルゴミグモ諸共山道から外れ転がり落ちる。
「三魔さん!」
頭上よりマリアンヌの声が降ってくる。
どうやら随分転げ落ちたようだ。
辺りを見渡すと開けた場所で月明かりで照らされている。
サンマルゴミグモは俺から八間程離れた場所に倒れていたが、すぐに立ち上がり構える。
それに合わせて村正刀魚を構え、吶喊する。
「魚オオオオオオオオオオオオオオ!!」
間合いまで詰め村正刀魚を振り落とす。
「ギョェー!」
しかし、振り落とす刃はまたもやサンマルゴミグモが放った糸に絡まり勢いを削がれ止められてしまう。
「無駄だ!!」
一太刀を止められ、隙が出来た俺へサンマルゴミグモの手足を振るう。
計六本、あらゆる角度より攻撃が迫り、躱すために後ろ足を引くが村正刀魚を掴まれ上手く飛びのけない。
「ぐわぁぁ!!」
サンマルゴミグモの攻撃が直撃し、地べたを転がり村正刀魚を手放してしまう。
「呆気ないな」
未だに体制を整えられない俺にサンマルゴミグモが迫る。
直ぐに体制を整え距離を取って変身したいところだが、相次ぐさんまの不漁でさんまを持っていない。
「終わりだ!!」
サンマルゴミグモが吼え立て構える。
───その時。
「そこまでだ!!」
頭上より老齢の低く重々しい声が響いた。
「何やつ!?」
「人は俺を呼ぶ、日魔星ファーストと!!」
その声は紛れもない伝説の男の声だった。
「本里剛、見参ッ!!トォウ────!!」
本里剛が遥か頭上から飛び降りる。
「ば、馬鹿な!!何メートルあるというのだ!!あの男!!」
サンマルゴミグモが驚嘆の声を上げる。
…だが。俺は、俺たちは知っている。
あの人の前に不可能などないのだと!!
~~♪(昔懐かしいイントロ)
「サン魔、サンマルゴミグモ!!貴様は俺が倒すッ!!」
着地と同時に本里剛が秋刀魚を構えて吼え立てる。
「だ、誰だか知らねぇがたかが人間が俺に勝てるわけないだろ!!」
「活きがいいな。おい、若造…三魔、戦えるか?」
「勿論です」
もはや痛みなど感じられなかった。
村正刀魚がなく、素手であるが構えサンマルゴミグモと対峙する。
「──行くぞ!!」
「はいっ!!」
本里剛が秋刀魚を下段に構え吶喊する。
(あれは誰だ〜?)
サンマルゴミグモがその姿を狙って糸を吐き出す。
それを一刀にて斬り捨てながら本里剛が進む。
(闇を裂く僕らのヒーロー!)
俺はその背を追い一歩遅れて距離を詰める。
「魚オオオオオオオ!!」
(日魔星パンチは百トン!)
本里剛が秋刀魚を斬りあげて逆袈裟に刃を振るう。
「ギョェー!」
(日魔星ダッシュはマッハ六!)
サンマルゴミグモの手が二本宙を舞う。
腕を飛ばされたサンマルゴミグモが痛みに呻きながら
後ずさりする。
(正義の鉄拳!)
その隙をついて村正刀魚を拾い上げ、一閃。
サンマルゴミグモの腕がまたもや二本宙を舞う。
(サンマを倒せー!)
「ギョェー!」
悲鳴を上げ大きく体制を崩すサンマルゴミグモ。
「終わりだ!!」
(僕らのヒーロー!)
その隙を逃すはずもなく、本里剛が秋刀魚を放つ。
「日魔星座失墜」
(日魔星ーー!!)
刹那の斬撃。
必殺の刃が放たれ、サンマルゴミグモを両断した。
「ムザーンーーー!!」
断末魔を上げサンマルゴミグモは爆発して死亡した。
「ありがとうございました!!」
村正刀魚を納め、本里剛に頭を下げる。
「礼には及ばないさ!俺は日魔星だからね」
訳もないと本里剛が笑い、そのまま俺に背を向けた。
「では、俺はもう行く」
「もう…ですか?」
「ああ。こうしてる間もサンマ共は爪を研ぎ、奸計を巡らせているのだ」
高らかにそう謳い歩き出す。
そこには日魔星としての、いや、彼自身の正義が垣間見得る。
「さらばだ!日魔星、秋水三魔よ!この街はお前が守るんだ!!」
最後に振り返るとそう言い残し伝説の男は去っていった。
その姿はまさに疾風であった。
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夕陽に縛られて
(秋水三魔-大平陽 サン・マリアンヌ-インドー・ヨー)
広がるあなたの影
(達-尼本皆 母秋刀魚-尾法 )
その影に縋りたくて
(駆けろ!三魔 歌-秋水三魔 作詞作曲-人工サンマ)
あなたの傍を歩きたくて
(進め!日魔星! 歌-マリアンヌ 作詞作曲-人工サンマ)
振り返らず
(撮影-気仙沼涼 音響-女川獲 照明-釜石旭)
「さよなら」は言わないで
(サンマデザイン-人工サンマ)
夕闇に溶けた
(企画-旭川海 制作進行-田老丸)
思い抱えて走るよ
(編集-七志権兵衛)
いざ進め!私よ進め!
(シリーズ構成-トウキョウ・ワァン)
恐れを振り払って
(音楽-オオサカ・ワァン)
涙は要らない
(美術監督-瀬戸内獬 アクション監督-横須賀鮮魚丸)
いざ進め!私よ進め!
(原作-人工サンマ)
きっと いつの日か
(脚本-人工サンマ)
たどり着くと
(総監督-人工サンマ)
信じて───
『進め!日魔星』
ナレーター「次回の三魔は!?」
次回予告。
それは希望と絶望。
意味は特にない。
ナレーター「次回、未定。ポニーテールはいいぞ!三魔!!」
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宗教法人三魔の会
SANDAI
三間建設




