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人界魔討伝〜三魔〜  作者: 人工サンマ
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第五十七魚 告発

 サンマーズピンク「レッドォォ!!私はお前を許さない!!」

 サンマーズレッド「落ち着くんだピンク、あれは君の兄貴なんかじゃなくて怪人だったんだ!!」

 サンマーズピンク「レッド…あなた何も知らないのね…」

 サンマーズブルー「よせ!ピンク!その話は!!」

 サンマーズレッド「な、何だって言うんだ!何か隠しているのか?」

 サンマーズピンク「ふふっ、お馬鹿なレッド。私のお兄ちゃんが怪人だった?ええそうよ、お兄ちゃんら怪人よ。私やレッド達と同じようにね!!」

 サンマーズレッド「な………なんだって…?」

 ナレーター「サンマーズは怪人だった!?どいうことなんだピンク!!」

 ────続く


 三魔「人界魔討伝〜三魔〜このあとすぐ!チャンネルはそのままだ!」


 超合金!サンマーズ七輪!

 サンマを受け継ぎしサンマーズの力を君の手に…!!

 サンマーズ七輪でサンマを焼け!

 超合金DXサンマーズ七輪!

 〜鮮魚売り場にて〜


 サンマーズベーコン!

 サンマーレッド「俺たちのベーコンが発売だ!美味しい!新鮮!食べれるベーコンだ!!」

 サンマーブラック「必ずカードが1枚着いてくる!」

 サンマーグリーン「ゴールドカードを当て豪華景品と交換だ!」

 〜鮮魚売り場にて〜


 おサンマをキメる時は周囲を明るくし、精神状態を整え、周りの目を気にしながらキメましょう。

『三魔との約束だ!』


「僕の名前は荒筋亜番。ある時、異形のサンマを目にし、世界の真実を知りました。闇の中で秋刀魚を武器に異形のサンマと戦う日魔星達を見て、僕の中で何が変わりました。そんなある日、遂に昭和人界魔討伝シリーズは40周年を迎えました。長い間応援してくださったファンの皆さんに感謝を込めて…!!」

「それでは、せーのっ!」


「闇ありし所にサンマあり。

(Saury in the dark)

 死をもたらす災厄の化身。

(Incarnation of the disaster that causes death)

 サンマの前にあるのは絶望による死のみであった。

(Despair and die by saury)

 だが、人は希望の光を手に入れた。

(But people got the light of hope)

 人を守り、人を導く存在。

(Those who protect and guide people)

 人は彼らを称えてこう呼んだ。

(People praised them and called)」


『日魔星』


(原作 人工サンマ)

 貫け!走れ!

(制作 サンマクリエイト)

 刃を振るえ!

 金色の夢を抱いて〜


 常闇の街に

(秋水三魔-大平陽 サン・マリアンヌ -インドー・ヨー)

 狂笑が鳴り響く〜

(達-尼本皆 母秋刀魚-尾法)

 絶望の到来

(日魔星ファースト・本里剛-松山久万)

 終末の鐘が鳴り渡る〜

(音響 女川獲 撮影 気仙沼涼)

 誓いを込めた

(照明 釜石旭)

 刃を胸に

 サンマを裂く刃金

(サンマデザイン 人工サンマ)

 金色の夢を抱く者よ

(撮影協力 神戸サンマリンピアランド )

 飛び立て〜闇黒の空に~

(アクション監督 横須賀鮮魚丸)

 闇を討ち倒すために!

(脚本 人工サンマ)

 貫け!走れ!

 獅子の如く駆けろ!

 喪おうとも吼えろ!

 魔を裂く刃となれ

 三魔~~~!!

(総監督 人工サンマ)


『駆けろ!三魔』


 ────────────────────────

「それじゃ、また来るでありますよ」

 聖良に別れを告げ立ち上がる。

「別に来なくていいし」

 仏頂面で返してくる聖良だが、拒絶されている訳では無いと感じる。

 サンマシラとの戦いで三魔さんが深手を負ったのはもう数週間前。

 傷は完治しており、戦闘に何ら支障はない。のだが、やはり聖良を野放しにする訳にはいかず以前軟禁状態にある。

 それが良いことなのか一概には言えないのだが、拘束は緩くなり、こうして接触を許されるようになった。

 聖良の態度も柔らかくなり、あちら側から話しかけてくる機会も出来てきたが、心の内は覗けないままだ。

 聖良の部屋を出た足で母秋刀魚の元に向かう。

 元々は、母秋刀魚に状態報告をするという体で接触を許されているのだ。

「失礼するであります」

 部屋の前で声をかけ、

「マリアンヌちゃん?いらっしゃい」

 と返事を受けてから中に入る。

「聖良ちゃんのことかしら?」

 私を招き入れると母秋刀魚が問いかけてくる。

「調子はどうかしら?」

「悪くなさそうでありますよ」

「何か不便をしていないかしら…」

「とても退屈だと訴えているでありますよ」

 ほぼ形式上とはいえ軟禁している相手が不便をしていないか心配する母秋刀魚こマイペース差に可笑しさが込み上げてくる。

「あらあらマリアンヌちゃん。何か可笑しなことを言ったかしら?もし聖良ちゃんが風邪を引いたり怪我をしたら大変でしょう?」

 首を傾げ、不思議そうに問いかけてくる。

「お、思い出し笑いでありますよ」

「あらそう?」

 サンマランドの最高責任者という立場である母秋刀魚。だが、その物腰の柔らかさは偉い責任者というよりも、母親のようだと思う時がある。

「ともかく今、聖良ちゃんが困ってるのは退屈かしら。マリアンヌちゃん、相手してあげてね」

「はい、であります」

 短い状況報告を終え、座敷を後にした。


 そこは無駄なものが排され、塵一つすら見当たらぬほど整えられた一室。

 ここでいう無駄なものとは人の営み。

 部屋の主が障害を費やして集めてきた収集物や使い込んできた家具一式は遠に打ち捨てられ、残されたのはただの空間のみである。

 必要ないのだ。サン魔には。

 人に仇なそうと奸智を巡らすサン魔には、人の営みなどただ憎々しいものであり、己の心を癒すものなどではない。

「正直に言って…不満なのです」

 その空間で口を開いたのはサンマヌーバであった。

「と、言いますと?」

 サンマヌーバに対峙するサン魔が聞き返す。

「一言で言うにはあまりにも多すぎるのですが…ともかく、言い表すのであれば最近の日魔星達による暴虐と言ったところでしょうか」

 サンマヌーバは許すまじとばかりに恨み妬みを吐き出す。

 怨嗟の声はとどめなく溢れ、日魔星達を呪う言葉として響く。

「なるほど。それは許せるものではありませんね」

「はい、決して許されるものではありません。…だからこそあなた方を呼んだのです」

「それは光栄です。どうぞ、任せてください。日魔星達の暴虐は今日今宵のみで終わりを告げるでしょう」

「期待していますよ」

 サンマヌーバは悪意を隠すことも無く口元を歪め笑った。

 ────────────────────────

 神速!

 七輪七輪七輪!誰よりも熱く!

 七輪七輪七輪!誰よりも熱く!

 炭で差をつけろ!

 神速七輪ニューモデル


 父親「ムシャムシャムシャムシャ」

 娘「パクパクパクパク」

 父娘「おかわり!!」

 母親「はーいどうぞ〜!」

 サン魔力・全・開!!

 母親「我が家はやっぱりDX七輪!」

 〜サンマの源〜

 ────────────────────────

 夜になり、サンマの出現を察知し駆ける。

 秋刀馬の蹄が地を叩き、子気味良い音を立て景色が流れていく。

 走っている場所は街中であり、揺れは少ない。だが、後方に跨っているマリアンヌは振り落とされないように手を回して体をくっつけている。

 マリアンヌと出撃する際はいつもこの形で慣れたきたような気もするが、気恥しさは一応ある。

 なるべくマリアンヌに意識を向けないように前方へ目をやる。

 そして、目線の先に魚影を捉えた。

「見つけた!」

 マリアンヌに声をかけ、秋刀馬の手綱を引いて止める。

「行くぞ」

 飛び降りて村正刀魚を抜刀すると切っ先を向け駆け出す。

 相手は普通のサンマではなく妖色サンマ。

 通常種のサンマに比べで俊敏な動きと仲間と連携が取れる程度は知識を持つ妖しきサンマである。

 だが、数は一。

 俊敏な動きで連携を取られてら驚異であるが、一体であればその驚異も薄い。

 村正刀魚を振り上げたまま一気に間合いを詰める。

 妖色サンマは俺を一瞥するがその場で微動だにしないい。

 迎え撃つつもりか?

 一瞬疑問が過ぎるが、勢いを落とすことなく吶喊し村正刀魚を振り落とす。

「魚オオオオオオオ!!」

 …妖色サンマは動かない。

 構えることもしない。

 迫る刃の前に一切の動きを見せず、まるで斬られることが目的とばかりに刃で裂かれた。

 鮮血が舞い、妖色サンマは抵抗することなく地に倒れる。

「どういう…事だ?」

 疑問を口にする。

 その瞬間。

 目を刺すような強烈な光が一瞬走る。と、共に、

「秋水三魔さんですね」

 と、光の元より声が投げかけられた。

 そこには、カメラを持ったサン魔とマイクを持ったサン魔、計二体が立っていた。

「何者だ!」

「私達は視聴者の皆様に真実を伝える報道番組、サンマスコミです!!」

 マイクを持ったサン魔が高らかに告げる。

「あなたは今、無抵抗のサンマを斬り殺しましたね!!」

「サンマだからな。お前たちと同じ…」

 血払いのため、一度村正刀魚を振るうとそのまま切っ先を向ける。

「遺族の方に申し訳ないと思わないのですか!?」

「お前たちサンマにかける情けなどない」

 下段に構え、マイクを持ったサン魔に吶喊する。

 間合いまで迫り、後は村正刀魚を振り下ろすだけ…と思った刹那である。

 気づくと俺はサンマスコミから二十間以上離れた位置でパイプ椅子に座らされていた。

 目の前には長机と俺の名前が書いてある立て札。

 さらに、俺の横にはマリアンヌも同様に座らされていた。

「な、なんだ!?」

「あなた方には謝罪会見をして頂きます!!拒否権はありません!!世間のサンマ達はそれを求めている!!」

 マイクを持ったサンマスコミが声を荒らげ主張する。

「知るか!!」

 一蹴し、立ち上がろうとする。

 しかし、体が鉛のように重く上手く動かせない。

「あなた方はもう既に私たちの術中。謝罪会見をするよりほかはないのです!!」

「な、なんてサン魔だ!!」

「さ、三魔さん…ここは大人しく謝っておくべきでは…」

「くっ……この度は無抵抗のサンマを斬り殺して大変申し訳ありませんでした!!」

 不本意極まりないが、サンマスコミに対して頭を下げる。

「誠意が足りない!」

「………この事態を重く受け止め再発防止を心がけて」

「聞こえないぞ!!」

「この度は大変申し訳ありませんでした!!」

 声を張り上げる。

 ともかく、謝罪はした。

 直ぐにでもこのふざけたサン魔を討ち倒してやると意気込んで村正刀魚に手を伸ばすも、届かない。

「まだ謝ることがあるだろう!」

 野次が飛ぶ。

 頭を上げると、先程まで一体しかいなかったカメラを持つサン魔が三体に増えている。

「あなたはここ最近の自身の行動を振り返って悪いと思わないのですか!?」

「な、何の話だ!!」

「あなたは!!罪もないサンマを斬り殺し!ポニーテール粒子などというふざけた粒子を生み出した他!!EDや機能しない次回予告に加え!!CMや本編に登場しないのにあたかもメインキャラ風にあらすじを言う謎のキャラクター、果には戦隊モノを始め、昭和人界魔討伝シリーズなど訳の分からないものを生み出したのです!!」

 サンマスコミがこれ怒髪天とのごとく声を荒らげ追求する。

「罪のないサンマを殺害し、大変申し訳ありませんでした!!」

 納得がいくわけではないのだが、頭を下げもう一度詫びる。

「申し訳ありませんでした!!であります!!」

 合わせてマリアンヌも頭を下げ、そのまま硬直する。

「本当に申し訳と思っているのですか!!」

「「はい!!」」

「これからそれらを慎んで、設定を大切に日魔星をしますか!!」

「その所存です!!」

 もはや、何が何だか分からないがサンマスコミに言われるがままに頷く。

「それでは、本日の謝罪会見は以上になります」

 サンマスコミが口にすると同時にふと体が軽くなる。

 自由を取り戻したのだと、村正刀魚を抜き放ちサンマスコミ方へ向き直る。

 しかし、既にサンマスコミはその場から消え去っていた。

「な、なんてサン魔だ…!!」

「恐ろしい敵でありましたね…」

 マリアンヌと顔を突合せ、ため息をつく。

 戦闘がなかったに等しいが、いつも以上の疲れを感じ、引きずるように秋刀馬の元まで行くと屋敷に向け走らせた。

 ────────────────────────

 夕陽に縛られて

(秋水三魔-大平陽 サン・マリアンヌ-インドー・ヨー)

 広がるあなたの影

(達-尼本皆 母秋刀魚-尾法 )

 その影に縋りたくて

(駆けろ!三魔 歌-秋水三魔 作詞作曲-人工サンマ)

 あなたの傍を歩きたくて

(進め!日魔星! 歌-マリアンヌ 作詞作曲-人工サンマ)

 振り返らず

(撮影-気仙沼涼 音響-女川獲 照明-釜石旭)

「さよなら」は言わないで

(サンマデザイン-人工サンマ)

 夕闇に溶けた

(企画-旭川海 制作進行-田老丸)

 思い抱えて走るよ

(編集-七志権兵衛)

 いざ進め!私よ進め!

(シリーズ構成-トウキョウ・ワァン)

 恐れを振り払って

(音楽-オオサカ・ワァン)

 涙は要らない

(美術監督-瀬戸内獬 アクション監督-横須賀鮮魚丸)

 いざ進め!私よ進め!

(原作-人工サンマ)

 きっと いつの日か

(脚本-人工サンマ)

 たどり着くと

(総監督-人工サンマ)

 信じて───


『進め!日魔星』


 ナレーター「次回の三魔は!?」

 次回予告。

 それは未来と過去。

 意味は特にない。

 ナレーター「次回、未定。ポニーテールはいいぞ!三魔!!」


 この番組はご覧のスポンサーの提供でお送りしました。


 宗教法人三魔の会

 SANDAI

 三間建設

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