第十六章:盗まれた告白
二週間は、夢のように過ぎ去った。
毎日、俺とナスチャは一緒に新しい場所を開拓した。俺はもう、人混みの中で静かに歩く孤独な男ではなかった。もう寂しくなかった。彼女がいたから。
あの朝、いつもよりずっと冷え込んでいた。冬の風が通りを吹き抜け、凍えるような湿気を運んできた。俺とナスチャは公園を散歩していた。楓の木はすっかり葉を落とし、枯れ枝だけが残っていた。
ナスチャは俺の隣を歩きながら、両手を何度もこすり合わせていた。彼女の吐息は、小さな白い煙となって消えていく。彼女は手のひらに息を吹きかけ、またこすり、また吹きかけた。
「寒い。」彼女は震える声で言った。
俺は彼女を見た。寒さで頬が赤くなっていた。唇は少し青ざめていた。そして、その小さな両手は、絶え間なくこすり合わされていた。
俺は彼女の手を握りたかった。温めてやりたかった。でも、どう言えばいいのかわからなかった。
そして、俺は深く息を吸って、言った。
「ナスチャ。」
「うん?」
「手、貸して。」
彼女は俺の方を向き、目を大きく見開いた。
「手……? どうして?」
「温めてあげる。」
彼女の顔が赤くなった。寒さのせいじゃない。照れているのだ。
「い、いいよ。」彼女は首を振ったが、声は弱々しかった。
「貸して。」俺はもっと強い口調で言った。
彼女はしばらく迷った後、ゆっくりと両手を差し出した。俺はそれを握った。彼女の手は冷たく、小さく、わずかに震えていた。
俺はその両手を、自分のコートのポケットの中に入れた。
「ちょ、ちょっと――」彼女はぎょっとした。
「こうしてれば、手をつないでるうちに入らないだろ。」俺は平静を装って言った。「ただ温めてるだけだ。」
彼女は黙った。でも、彼女の指が俺のポケットの中でわずかに丸くなるのを感じた。そして、彼女の耳が真っ赤になっているのが見えた。
俺たちはそうやって並んで歩いた。何も言わず。ただ、歩いた。そしてその間ずっと、俺の心臓は、彼女に聞こえてしまうのではないかと思うほど速く打っていた。
午後、俺たちは道端の小さなアイスクリーム屋に立ち寄った。
「こんなに寒いのにアイス食べるのか?」俺は尋ねた。
「うん!」ナスチャは笑った。「アイスは冬が一番美味しいんだよ。」
彼女は大きなバニラアイスを注文した。俺はチョコを頼んだ。俺たちは店の外の石のベンチに座り、食べながら話した。
ナスチャは美味しそうに食べたが、食べ方は上手くなかった。アイスが彼女の口の周りにべったりついていた。白いアイスのかけらが、口の端に残っていた。
俺は彼女を見た。彼女はちょうど何かの話をして笑っていた。そして、そのアイスのかけらが、彼女の唇に残ったままだった。
俺は何も考えなかった。ただ手を伸ばした。
俺の親指が、そっと彼女の口の端を撫でた。アイスが俺の指先についた。彼女は固まり、目を大きく見開き、顔を真っ赤にした。
「な、何してるの?」彼女はどもった。
「アイスがついてた。」俺は何事もなかったかのように言った。でも、心臓は激しく打っていた。
彼女は手で口を覆い、顔はトマトのように赤くなった。
「そ、そんなことしなくていいのに。」
「大丈夫。」俺は言って、自分の指を舐めた。「甘い。」
彼女はさらに顔を赤らめた。彼女は顔をそむけたが、笑っているのがわかった。
別の日、俺たちは川沿いの道を散歩していた。
風が強く吹いた。ナスチャの栗色の髪が激しく舞った。彼女は慌てて手で押さえようとしたが、髪が顔にかかり続けた。
「俺がやるよ。」俺は言った。
俺は手を伸ばし、彼女の耳の後ろに乱れた髪をそっとかき上げた。俺の指先が、彼女の耳の縁に触れた。彼女はわずかに震えた。
「よし。」俺は言った。
彼女は俺を見た。その目は潤んでいた。唇は何か言いたそうに開かれ、でも、すぐに閉じられた。
「あ、ありがとう。」彼女は小さく言った。
俺たちは歩き続けた。肩を並べて。そして、彼女の手が俺の手にそっと触れるのを感じた。握るのではなかった。ただ、触れるだけ。それでも、俺の心は温かくなった。
その二週間、俺たちは本当のカップルのようだった。
俺は彼女を、街を見下ろす丘に連れて行った。俺たちは芝生に座り、夕日が沈むのを眺めた。彼女は俺の肩に頭を寄せた。彼女の髪から、ジャスミンの香りがした。
俺は彼女を、修道院の裏の秘密の庭に連れて行った。冬にもかかわらず、野生の花が咲き乱れていた。彼女は一輪を摘み、髪に飾り、似合うかと尋ねた。俺は似合うと言った。彼女は笑った。そして俺は、自分が世界で一番幸せな人間だと感じた。
俺は彼女を、狭い路地の小さなカフェに連れて行った。俺たちは何時間も座って、ただとりとめのない話をした。彼女は自分の夢を語った。俺は自分が通ってきた場所を語った。彼女は世界中を旅したいと言った。俺は連れて行くと答えた。
「本当に?」彼女は尋ねた。
「本当だ。」俺は答えた。「一番綺麗な場所に連れて行く。君が見たことのない場所に。君を守る。誰にも傷つけさせない。」
彼女は俺を見た。その目は潤んでいた。そして、俺は知った。彼女も俺に想いを寄せているのだと。
俺たちは言葉にはしなかった。でも、二人ともわかっていた。
俺は計画を立てていた。
あと二日。旅立たなければならない最後の日に、俺は彼女に告白するつもりだった。
彼女を湖のほとりに連れて行く。そこは俺たちがかつて座った場所だ。花束を用意する。そして、自分の気持ちをすべて伝える。
でも、神様は俺にその機会を与えなかった。
その日の午後、俺がナスチャへの贈り物を買いに出かけている時、ダリウスが現れた。
彼は歩いてこなかった。屋根の上から飛び降り、俺の目の前に着地した。その顔は、かつてないほど真剣だった。
「行くぞ。」
俺は呆然とした。
「行く? どこに?」
「ここを出る。今すぐだ。」
「無理です!」俺は抗議した。「ナスチャに会わなきゃいけない。彼女に大事な話があるんです。」
「時間がない。」ダリウスは低い声で言った。「二人の追手が俺たちを追っている。お前が思っているより強い。今すぐ行かなければ、俺たちは死ぬ。」
俺は彼を見た。そして、通りの向こうを見た。ナスチャが待っている場所を。
行けない。彼女を置いていけない。何も言わずに消えるなんてできない。
でも、ダリウスが冗談を言っていないこともわかっていた。彼は生死に関して冗談を言ったことがない。
「急げ。駅に行くぞ。」
俺は駅まで走った。
ダリウスはすでに切符を買っていた。街を出る最終列車は、あと十五分で出発する。
ナスチャに会う時間はなかった。別れを告げる時間もなかった。書くしかなかった。
俺は駅の中の小さな郵便局に駆け込んだ。紙と封筒を買った。手が震えた。
「ナスチャ。
ごめん。俺は行かなきゃいけない。今すぐに。説明する時間がない。
でも、一つだけ言わなきゃいけないことがある。明日、君に言うつもりだった。湖のほとりで。でも、神様は俺にその機会を与えなかった。
君のことが好きだ。
いや。好きだけじゃない。愛してる。
君の笑顔が好きだ。君の声が好きだ。枯れ葉の上を跳ねる君が好きだ。湖のほとりで俺の肩に頭を寄せる君が好きだ。俺が手を握った時に赤くなる君が好きだ。君のすべてが好きだ。
こんなの不公平だってわかってる。説明もなく君を置いていくってわかってる。でも誓う。必ず戻る。必ず君を迎えに行く。
もし君も俺に想いがあるなら、返事をくれ。この国の上の、ラサン国の首都、モラスの郵便局に手紙を送ってくれ。俺はそこに行く。君の手紙を待つ。
もし君が望まないなら……返事は要らない。俺は理解する。
どちらにしても、ありがとう。人生で一番幸せな二週間をくれて、ありがとう。
アルベール。」
俺は手紙を折り、封筒に入れ、郵便局員に渡した。
「この住所に送ってください。できるだけ早く。」
局員は頷き、スタンプを押し、手紙を袋に放り込んだ。
俺はその手紙を最後に一度見た。それから振り返り、駅の改札へと走った。ダリウスが待っていた。
列車は出発した。俺は車両に座り、窓の外に遠ざかる街を見ていた。
俺の手には、もう一つの手紙が握られていた。コピーだ。俺はコピーを取っておいた。
待つ。一生待っても、待つ。
翌朝、配達員がナスチャの家に来た。
彼は中年の男で、疲れ果て、擦り切れた革の鞄を持っていた。彼はナスチャの家のドアをノックしたが、誰も出なかった。彼女は早朝から出かけ、アルベールを探していたのだ。
配達員は肩をすくめ、手紙をドアの隙間に押し込んだ。でも、そのドアはナスチャの家のものではなかった。
それは隣人の家だった。
一人暮らしの老人で、手紙など気にしたこともない。彼は手紙を拾い上げ、一瞥し、それから棚に置いた。「後で届けよう」とつぶやいたが、そのまま忘れてしまった。
その手紙は、アルベールのすべての想いが込められ、一つの未来が込められていた。
ナスチャは決して知ることはなかった。
ナスチャは夕暮れ時に家に帰った。
彼女はアルベールをあちこち探し回っていた。ホテル。公園。湖のほとり。二人で行ったすべての場所。でも、誰もいなかった。
彼女は家の前に座り、両手で膝を抱え、静かな通りを見つめていた。
「彼、行っちゃった。」
彼女はつぶやいた。
「彼、私を置いて行っちゃった。」
一滴の涙が頬を伝った。そしてもう一滴。そして彼女は声を上げて泣いた。
彼女は、初めての友達を見つけたと信じていた。初めての恋人。信頼できる人。
でも、彼は消えてしまった。別れの言葉もなく。
彼女は知らなかった。アルベールが彼女に心からの言葉を書いたことを。彼もまた心を痛めていることを。
彼女はただ、彼が行ってしまったことだけを知っていた。そして、彼女は一人で残された。
かつてそうだったように。




