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【完結】勇者殺しの元暗殺者。~無職のおっさんから始まるセカンドライフ~  作者: 岡本剛也
第7章

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番外編『ジェイドの道具屋繁盛記』 その82


 アルフィとエンペラのあまりよろしくない初対面がありつつ、兵士長に休暇の許可をもらってから、一度行きつけのバーへと移動してきた。

 この後すぐに移動をするため、酒を飲む予定はないが、落ち着ける場所がここしかなかったためやってきた。


「マスター! 今日はお酒を飲まないからね! 美味しいジュースがあればください!」

「アルフィとセルジが酒を飲まないとは珍しい。サボってきたんじゃないのか?」

「違う違う。今日は仕事の話で来たんだ。ちょっと場所を使わせてもらうぞ」

「仕事……? 二人にはあまりにも似つかわしくない言葉だな」


 マスターは怪訝そうな表情でそう言ってから、オレンジジュースを三つ用意してくれた。

 鞄の中にいたエンペラが匂いを嗅ぎつけ、物欲しそうな顔で見ているため、俺のジュースを渡してあげる。


「それじゃ早いところ決めましょう! まずは僕のイチオシから紹介しますね! 今回、僕が嗅ぎつけたお宝は、ドラゴナイトの情報です!」

「ドラゴナイト? 確か、長年生きたドラゴンの心臓から取れる宝石だったっけか?」

「さすがはジェイドさん! その通りです! そのドラゴナイトが眠るという谷があるみたいなんですよ!」


 ドラゴナイトは希少な宝石として有名で、暗殺者時代にドラゴナイトの運搬護衛依頼を行ったことがある。

 その時は結局偽物だったらしく、依頼主が依頼料を支払えないということで、クロがブチギレていたのを思い出した。


「ドラゴナイトは確かに気になる宝石だが、その情報筋は確かなのか?」

「断言まではできませんが、偽情報ではないと思います!」


 根拠はなさそうだけど、自信だけはある様子のアルフィ。

 不安しかないし、向かうならしっかりと情報の精査をしたいところだが……セルジの話を聞いてからでいいだろう。


「アルフィの提案は分かった。調べてくれてありがとう。それで、セルジのイチオシ情報はなんなんだ?」

「俺のイチオシはラックダックという魔物だな」

「ラックダック? 聞いたことがないな」


 ドラゴナイトと違い、一切聞き覚えのない名前。

 魔物ならば、ある程度は知っていると思っていたが……どんな魔物なんだろうか。


「セルジさんはラックダックを選んだんですか!? 博打すぎますって!」

「アルフィにだけは言われたくねぇ。ドラゴナイトの方が大博打だ」

「いやいや、ラックダックの方が博打ですって!」


 二人はお互いのイチオシのことを知っている様子。

 俺はラックダックのことを知らないため、まずは説明をしてもらいたい。


「口論の前に、俺にラックダックについて説明してくれ」

「あー、すまねぇ。ラックダックは西の湖畔にいて、逃げ足の早い鳥の魔物だ」

「空にも水の中にも逃げますし、足も速い逃げ足特化の魔物です!」

「そのラックダックがなんなんだ? 素材が高く売れるのか?」

「まぁそんなようなとこだな。ラックダックは極稀に、肝臓に宝石を生成するんだ。宝石の種類は多岐にわたり、どんな宝石も取れると言われている」


 どんな宝石も取れる……?

 正直、言っている意味が理解できない。


「宝石を生成するってことか?」

「そういうことになるな。銅や銀はもちろん、さっきアルフィが話していたドラゴナイトも生成するって噂もある」

「それは本当なのか?」

「本当といえば本当ですが、希少宝石は滅多に生成しませんからね! そもそも宝石を生成しているラックダックすら珍しいんですから!」

「真偽の分からない谷に行くよりは、確率は高いと思うがな」

「真偽は分かりませんが、谷にドラゴナイトはあります!」

「その根拠はなんなんだよ」

「僕の勘です!」

「それは根拠とは言わないんだよ」


 アルフィとセルジはお互いにお互いのイチオシを下げ合っているが……正直、目くそ鼻くそ。

 アルフィのイチオシはそもそもの根拠がなく、セルジのイチオシは運要素があまりにも強い。


 宝石を持っているラックダックが珍しい上、希少な宝石を持っている個体は更に珍しいみたいだからな。

 更に逃げ足も早く、ポンポンと討伐できないとなると、短期間で狙うのには向いていないと思う。


「それで、ジェイドさんはどちらがいいと思いましたか!?」

「どっちもよろしくはないが……強いて挙げるならアルフィの方かな」

「やったー! 僕の勝ちです!」

「くっそー。ジェイドがこの馬鹿の勘を信じるとはな」

「いや、信じてないぞ。街で情報の精査をして、賭けてもいいと思える情報が出た場合のみ向かうつもりだ」

「えー! 僕を信じてくださいよ!」

「信じられるわけないだろ。俺もアルフィのその言葉に何百回騙されてきたか」

「今回は本当ですって!」


 とにかく、ドラゴナイトが眠るという谷についてを調べて、可能性が高そうなら向かう。

 なさそうであれば、俺がこの場で調べて、別のお宝を狙いに行く予定だ。


 アルフィとセルジも良かれと思って調べてくれたわけだし、何も考えずに行ってあげたい気持ちはあるが……。

 次からは短い期間で入手可能なもの。

 そして、情報が確かであるもののみということを、しっかりと伝えておこう。



本作のコミック第4巻が発売しております!!!

コミカライズ版は内容もかなり違いますし、単純に漫画として完成度の高い作品となっています!

キクチ先生の画力が素晴らしく、小説版を読んだ方でも確実に面白いと自信を持って言える出来となっておりますので、どうか手に取って頂けると嬉しいです<(_ _)>ペコ

コミカライズ版も、何卒よろしくお願い致します<(_ _)>ペコ


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