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*彼は湯気の立つ風呂から上がり、タオルで髪を拭きながら廊下に出た。レイラは昨夜たっぷり可愛がったせいで、まだベッドの中で幸せそうな寝息を立てている。毛布にくるまって丸くなっている姿は、魔王妃とは思えないほど無防備だった。*
*1階の食堂に降りると、リオンとカイがテーブルを挟んで楽しそうに話していた。*
リオン「いやだからさ、あの砂竜の群れ、ライダーキック3発で片付いたんだぜ? あのベルトやべぇよマジで。」
カイ「3発? 俺が東側掃討するのに15分かかったんだけど。」
リオン「ハッ、精霊神もまだまだだな。」
カイ「……お前、それ父さんの設計だからな? お前の実力じゃないからな?」
リオン「うるせぇ、使いこなすのも実力のうちだろうが。」
*2人がケラケラ笑っている。リオンがカイの肩を叩き、カイが苦笑しながらコーヒーを啜る。年齢は離れているが、まるで同年代の友人のようだった。*
シロウ「あ、おはよ。」
カイ「おはよう、父さん。早いね。」
リオン「おっす。レイラ様は?」
シロウ「まだ寝てる。」
リオン「……あー、なるほど。昨日の夜…。」
カイ「リオン。」
リオン「何も言ってねぇ。」
*カイの無言の圧力にリオンが即座に口を閉じた。彼は何食わぬ顔で椅子に座り、テーブルの上のパンを手に取った。砂月王国特有の平たいパンに、スパイスの効いたペーストが添えられている。*
カイ「父さん、明日の王との会談、準備は大丈夫?」
シロウ「ああ。報告する内容はまとまってる。」
*昨夜のB10の件は伏せたまま、彼はパンを齧った。スパイスが舌にピリッときて、異国情緒がある。悪くない味だ。*
リオン「つーか、今日休みなんだろ? せっかく砂漠の国に来たんだし、街でも見て回らねぇ? 市場にでけぇ肉が売ってたぞ。」
カイ「リオン、お前食べ歩きしたいだけだろ。」
リオン「何が悪い。休日に食べ歩きは基本だろうが。」
*そこへ階段からルーナが降りてきた。ユキを抱えたまま、まだ少し眠そうな顔をしている。*
ルーナ「おはよ……。」
ユキ「きゅい。」
ルーナ「パパ、今日どうする?」
*ルーナが彼の隣に座った。目が「昨日の件、進展は?」と訴えている。彼は小さく首を横に振り、「明日まで待て」と視線で返した。ルーナが微かに頷く。*
*その無言のやり取りを、カイが不思議そうに見ていた。*
カイ「……何、父さんとルーナ。アイコンタクト?」
シロウ「親子の絆だよ。」
カイ「俺も親子なんだけど。」
シロウ「食べ歩き行くか。」
リオン「マジっすか!? 陛下の奢り!?」
*リオンが椅子から勢いよく立ち上がった。目がキラキラ輝いている。やさぐれた顔が一瞬で子供のようになった。*
シロウ「まぁ、いいだろう。昨日リオンも頑張ってたみたいだし。」
リオン「よっしゃぁぁぁ! 砂月王国の市場、でっけぇ串焼きとか香辛料たっぷりの煮込みとか色々あったんすよ! あと謎のフルーツジュースが激うまで……」
カイ「お前、いつの間に下見してたんだ。」
リオン「昨日の掃討終わった後、ちょっとな。」
カイ「仕事早いな、そういう時だけ。」
ルーナ「あ、私も行きたい。砂漠の国のスイーツ気になる。」
ユキ「きゅいきゅい!」
*ユキが尻尾をぱたぱた振った。食べ物の話になると元気になるのは飼い主譲りだった。*
シロウ「じゃあ、他の連中も誘うか。」
カイ「ドルガンとカインは朝から鍛錬してる。アシュトンとヴァイスは宿で記録整理中。ゲオルグは……多分祈ってる。」
リオン「ルナは……まだ寝てる。あいつ朝弱ぇから。」
シロウ「行きたい奴だけでいい。集合は30分後、宿の前。」
*30分後。宿の前に集まったのは、彼、ルーナ、ユキ、リオン、カイ、ドルガン、アシュトンの6人と1匹だった。カインは「人混みは性に合わん」と辞退し、ヴァイスは記録に没頭中。ゲオルグは祈りの最中。ルナは起きてこなかった。*
ドルガン「砂漠の国の飯か。楽しみだな。」
アシュトン「異国の文化を記録する良い機会ですね。」
*砂月王国の首都は朝から活気に溢れていた。砂色の建物が並ぶ大通りには、色鮮やかな布を張った屋台がずらりと連なっている。香辛料と焼き肉の匂い、甘い果物の香り、異国の言葉が飛び交う喧騒。*
リオン「あれっすよ陛下! あのでっけぇ串焼き!」
*リオンが指さした先に、腕ほどの長さがある巨大な串焼きの屋台があった。砂漠産のラクダ肉を赤い香辛料で味付けし、炭火でじっくり焼き上げている。煙がもうもうと立ち昇り、食欲をそそる匂いが漂っていた。*
屋台の主人「おう、兄ちゃんたち! 1本銅貨3枚だよ! 朝から焼きたてだ!」
リオン「陛下、7本で!」
シロウ「お前が一番食うだろ。」
リオン「当然っす。」
*彼は苦笑しながら銅貨を取り出した。*
*彼は屋台を巡りながら、色とりどりのフルーツが並ぶ一角に足を止めた。砂漠特有の甘い香りが漂う中、見覚えのある果物が目に飛び込んできた。*
*その隣には……強烈な匂いを放つトゲだらけの果物。*
ルーナ「うっ……何この匂い……。」
屋台の主人「ああ、それは砂棘果だよ! 匂いは強烈だが、中身はクリーミーで甘いんだ! 好きな奴は病みつきになるぞ!」
シロウ『ドリアンじゃねぇか……。』
ルーナ『あ、確かに。形も匂いも完全にドリアン。名前が違うだけだね。』
*2人が日本語で小声で話す。周囲には聞き取れない言語だ。彼の目がその隣の果物に移った。鮮やかなピンク色の表皮に、緑色の鱗のような突起。切断面は白い果肉に黒い種がびっしり散らばっている。*
シロウ「あれ……ドラゴンフルーツじゃん……珍しい……。」
ルーナ「あ、ほんとだ。こっちにもあるんだ。」
リオン「は? ドラゴン? ドラゴンのフルーツ?」
*リオンが串焼きを咥えたまま振り返った。カイも手を止めて彼の方を見ている。*
カイ「ドラゴンフルーツ……? 竜から採れる果実があるの?」
リオン「マジっすか!? 竜を倒すとフルーツがドロップするとか、そういう……!?」
シロウ「いや、違う。見た目が竜の鱗っぽいからそう呼ばれてるだけだ。竜とは関係ない。」
リオン「なんだよ、紛らわしいな……。でも竜の鱗っぽいって言われると確かに……あ、ほんとだ。」
*リオンが果物を手に取り、しげしげと眺めた。ピンクの表皮の突起が確かに鱗を思わせる。*
カイ「父さん、この果物知ってるの? 俺は見たことないけど。」
シロウ「転移前……旅先で食べたことがある。さっぱりしてて美味いぞ。」
屋台の主人「おっ、兄さん目が利くね! それは竜鱗果って言ってな、砂漠のオアシスでしか採れない希少な果物だ! 1個銅貨5枚!」
ドルガン「竜鱗果か。確かにドラゴンの鱗みてぇだな。食えるのか、これ。」
アシュトン「珍しい。記録しておきましょう。」
*アシュトンが早速羊皮紙を取り出してスケッチを始めた。*
シロウ「全員分買うか。7個。」
屋台の主人「まいど! 銅貨35枚ね!」
*彼が銅貨を支払い、竜鱗果が配られた。リオンが豪快にかぶりつく。*
リオン「……お、うめぇ。さっぱりしてて、暑い日にぴったりだな。」
カイ「本当だ。見た目のインパクトに反して上品な味。」
ユキ「きゅい!」
*ユキがルーナの手から竜鱗果をひったくり、丸ごと咥えた。*
*彼は食べ歩きの途中、路地裏から聞こえる賑やかな声に足を止めた。角を曲がると、日よけの布の下に木製のテーブルが並び、男たちが小さな牌を手に取り、バチバチと卓に叩きつけていた。*
シロウ「これ……麻雀か?」
*テーブルの上には、見覚えのある形の牌。萬子、筒子、索子に相当する模様が刻まれている。数字の代わりに砂月王国特有の紋様が使われているが、配列や並べ方、捨て牌の河の作り方まで、紛れもなく麻雀だった。*
シロウ『……数千年前にこの世界に来た誰かが広めたのか……。』
*彼は腕を組んで観戦した。ルールは微妙に異なる。花牌の代わりに「砂嵐牌」と呼ばれる特殊牌があり、役の名前も現地語に置き換わっている。しかし基本的な流れは完全に麻雀そのものだ。*
リオン「なんすかこれ。カードゲーム?」
シロウ「牌を使った卓上遊戯だ。4人でやる。」
カイ「父さん、やけに詳しいね。」
シロウ「……まぁ、昔ちょっとな。」
ルーナ『パパ、これ完全に麻雀だよね。リーチとかあるのかな。』
シロウ『流石にリーチは無さそうだけど……ツモとロンに相当するルールはあるっぽいな。』
*卓の1人が牌を叩きつけ、勝ち誇った声を上げた。*
賭け師の男「"砂嵐和了"だ! 払え払え!」
対戦相手「くそっ……また負けかよ……!」
*銀貨がジャラジャラとテーブルの上を移動する。結構な額が動いている。*
ドルガン「おい、こりゃ相当賭けてるな。銀貨で遊ぶ連中か。」
アシュトン「砂月王国では賭博が合法なんですね。文化の違いは興味深い。」
*すると、勝った男がこちらに気付いた。日焼けした肌に金の装飾品をジャラジャラつけた、いかにも羽振りの良さそうな中年男だ。*
賭け師の男「おっ、そこの旅人さんたち! 見てるだけか? やるなら1席空いてるぜ? 最低賭け金は銀貨5枚からだ!」
リオン「陛下、目がヤバいっすよ。」
*彼の目が微かに輝いていた。前世で鍛えた麻雀の腕。ルールが多少違えど、牌の読みと場の支配力は通用するはずだ。*
ルーナ「パパの顔、完全に「やる気」の顔だ……。」
カイ「父さん、これ……できるの?」
シロウ「カイ。」
カイ「うん。」
シロウ「財布持っててくれ。銀貨50枚だけ抜いて。」
カイ「……本気だ。」
シロウ「俺に挑んだ事を後悔させてやる。」
*彼はゆっくりと席に座った。対面の賭け師の男がニヤリと笑う。残り2席には、ターバンを巻いた商人風の男と、傷だらけの腕をした傭兵風の女が座っていた。*
賭け師の男「へぇ、旅人さん。ルールは知ってるのかい?」
シロウ「大体は。違う部分があれば教えてくれ。」
賭け師の男「簡単さ。基本は4組の絵柄で数牌が9まで。字牌が7種。砂嵐牌が4枚。手牌は13枚、14枚目を引いて和了。ツモ和了が"砂拾い"、振り込みが"砂嵐"だ。」
シロウ『……ほぼ麻雀じゃねぇか。』
*牌が配られた。彼は神眼を極限まで抑え、自然な挙動で手牌を整理した。豪運スキルが静かに発動している。配牌の時点で、既に手が整い始めていた。*
*手牌を見た瞬間、彼は内心で笑った。*
シロウ『……これ、テンパってるんだが。』
*配牌でほぼ聴牌。あと1枚。神眼で卓上の全ての牌の位置が透けて見える。山に残っている和了牌は3枚。次のツモで確実に引ける。*
*彼は何食わぬ顔で1枚切った。*
ターバンの商人「ふむ、早い。」
傭兵の女「……。」
*1巡目。彼が山から牌を引いた。*
シロウ「"砂拾い"。」
*静かに牌を倒した。美しく整った手牌が卓上に並ぶ。*
賭け師の男「……は?」
ターバンの商人「1巡……?」
傭兵の女「……嘘だろ。」
*卓が凍りついた。周囲で観戦していた男たちもざわつく。1巡目での和了。砂月王国の賭場でも滅多に見られない光景だった。*
リオン「うっわ。1発っすか。」
カイ「……父さん、これ本当に運だけ?」
ルーナ「……パパ、手加減って言葉知ってる?」
*彼は涼しい顔で銀貨を回収した。賭け師の男の顔から笑みが消えている。*
賭け師の男「……もう1局だ。今のはまぐれだろう。」
シロウ「いいぞ。何局でも付き合う。」
*2局目。彼は今度は3巡で和了した。3局目は5巡。4局目はわざと泳がせてから、相手の大きな手を潰すように安手で和了った。完全な支配。神眼で全ての牌が見え、豪運で必要な牌が手元に来る。相手からすれば、何をやっても勝てない化け物だった。*
*10局終了時点。*
賭け師の男「……もう、やめだ。」
*男の顔は青白かった。テーブルの上には、彼の前に銀貨の山が積み上がっている。*
ドルガン「おい……あれ、いくらだ?」
アシュトン「数えました。銀貨427枚。金貨換算で42枚と銀貨7枚。」
リオン「食べ歩きの資金どころじゃねぇ……。」
*彼は銀貨の山をジャラジャラと袋に詰めながら、涼しい顔で立ち上がった。*
シロウ「ご馳走さま。」
賭け師の男「……あ…そ、そんな…馬鹿な…」
*賭け師の男が青い顔で席を立つと、入れ替わりに新たな人物が近づいてきた。長い外套を纏った痩身の男で、指先で器用にカードを弄んでいる。カードの絵柄は砂月王国風にアレンジされているが、4つのスートと数字の構成は紛れもなくトランプだった。*
挑戦者「噂を聞いてね。牌遊びで無敗の旅人がいると。」
*男はテーブルの向かいに座り、カードを扇状に広げてみせた。手つきが異常に滑らかだ。プロの賭博師だと一目でわかる。*
挑戦者「俺はザファル。この首都の賭場じゃ"砂漠の狐"と呼ばれてる。種目は"砂塵闘札"……お前たちの言葉で言えば、手札の強さを競う遊びだ。」
シロウ『……ポーカーだな、これ。』
*ルールは5枚配られた手札から交換し、役の強さを競う。ドローポーカーそのものだった。賭け金は銀貨10枚から。*
ザファル「賭け金の上限は無い。度胸があるなら、いくらでも積んでくれ。」
リオン「陛下、こいつ目がヤバいっすよ。本物の賭博師だ。」
カイ「……父さん、やるの?」
*彼はゆっくりと席に座った。口元に薄い笑みが浮かぶ。*
シロウ「やるに決まってるだろ。」
ルーナ「あーあ、始まった……。」
*1戦目。カードが配られた。神眼が静かに起動する。ザファルの手札5枚、山札の順番、全てが透けて見えた。更に豪運スキルが噛み合い、配られた5枚を見た瞬間、彼は交換なしを宣言した。*
シロウ「チェンジ無し。」
ザファル「ほう? 強気だな。俺は2枚交換。」
*ザファルが2枚を引き、手札を整えた。自信に満ちた表情で卓に銀貨を積む。*
ザファル「銀貨30枚。」
シロウ「乗った。更に50枚。」
ザファル「……面白い。受けよう。」
*手札が開かれた。*
ザファル「"砂嵐の四連"……フォーカードだ。」
*周囲がどよめいた。フォーカード。強い手だ。ザファルが勝ち誇った顔を浮かべかけた、その瞬間。*
シロウ「悪いな。」
*彼が手札を倒した。同じスートの連番5枚。ストレートフラッシュ。*
ザファル「……っ!?」
*賭場が静まり返った。ザファルの目が見開かれている。*
リオン「うっわぁ……えぐ。」
ドルガン「あいつ、本当に人間か?」
ルーナ「パパ、絶対楽しんでるよね……。」
*2戦目、3戦目と続けても結果は変わらなかった。ザファルの手がどれだけ強くても、彼の手がそれを上回る。神眼で全て見えている上に、豪運で引きたい札が来る。イカサマですらない。スキルという名の暴力だった。*
*5戦終了。ザファルの額に汗が滲んでいた。*
ザファル「……お前、何者だ。」
シロウ「ただの旅人だよ。」
ザファル「嘘をつけ。こんな勝ち方をする旅人がいてたまるか……。」
*彼がポーカーで荒稼ぎした銀貨の山を袋に詰めていると、視線を感じた。横を見ると、ルーナが上目遣いで、じーっとこちらを見つめていた。その手にはさっき食べ終えた竜鱗果の皮だけが握られている。ユキも同じように彼を見上げている。親子揃って「何か期待してます」という顔だった。*
シロウ「………。」
ルーナ「………。」
ユキ「………きゅい。」
シロウ「……俺、娘には甘々かもしれん。ほらお小遣いだ。」
*彼は袋から銀貨100枚を数え、ルーナに差し出した。金貨換算で10枚。日本円にして10万円相当。ルーナの目がぱぁっと輝いた。*
ルーナ「えっ、いいの!? やったぁ! パパ大好き!」
*ルーナが銀貨の入った袋を両手で抱きしめ、満面の笑みを浮かべた。25歳の冒険者とは思えない無邪気な喜びようだった。*
ユキ「きゅいきゅい!」
*ユキがルーナの肩の上で尻尾をぶんぶん振っている。*
リオン「……陛下、甘すぎません?」
カイ「いつものことだよ。父さん、ルーナには昔から甘いから。」
シロウ「うるせぇ、カイにも昔は同じくらいやってただろ。」
カイ「……まぁ、否定はしないけど。」
ドルガン「親父の財布は無限か。」
アシュトン「いえ、先ほどの賭博で稼いだ分ですから、実質元手ゼロですね。恐ろしい錬金術です。」
*ルーナが嬉しそうに袋を開け、中身を確認している。前世がOLだっただけに、臨時収入への反応がやたらリアルだった。*
ルーナ『パパ、これ10万円だよね。砂漠の国の物価だと結構使えるよね? アクセサリーとか見て回りたいな。あとユキ用のおやつも……。』
シロウ『好きに使え。ただし変なものは買うなよ。』
ルーナ『変なものって何。前世で同人誌に散財してた人に言われたくないんだけど。』
シロウ『……聞こえなかったことにする。』
*2人が日本語でボソボソ話しているのを、リオンが怪訝な顔で見ていた。*
リオン「……また2人だけの暗号会話してる。」
カイ「父さんとルーナの間には、僕たちには理解できない何かがあるんだよ。」
リオン「仲間外れ感ぱねぇ。」
*彼は苦笑しながら、残りの銀貨を袋にまとめた。麻雀とポーカーの合計で銀貨700枚以上。金貨70枚相当の臨時収入。食べ歩きの費用は完全に賄えた上に、大幅な黒字だった。*
シロウ「さて、まだ市場は続いてるだろ。次はどこ行く?」
リオン「肉! さっき見た煮込み料理の屋台!」
ドルガン「酒だ。砂漠の地酒を飲みてぇ。」
ルーナ「アクセサリー通りがあるって聞いたの。行きたい!」
カイ「……バラバラだね。」
アシュトン「ここで分かれて、昼に合流するのはどうでしょう。」
シロウ「それでいいか。」




