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美波さんには絶対勝てない~低身長小動物男子が高身長女子たちに溺愛されている件  作者: UMA未確認党
4章 京極晃の自宅訪問編

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23話 京極晃の自宅訪問(中編)

 (晃視点)

 クソクソクソクソ!あのクソ姉貴が……今日はアルバイトがあるとか言ってただろ?何で今日に限って……


 俺は部屋の扉を開けると姉貴は玄関で靴を脱いでいる最中だった。俺は姉貴に声をかける。


 そして姉貴はこっちを振り向いた。


「晃、今日友達呼んでるの?」


「あ、まぁな……野球部の後輩だよ」


「ふぅん……まぁ片方の靴はそうなのかもね。それで……」


 姉貴は俺に靴を見せた。


「この小さい方の靴は誰のかな?もしかして……淳志君来てるの?」


 やらかしたよ俺。靴をしまうのを忘れていた。俺は観念してドアを開いた。

 そうすると姉貴が身を乗り出してくる。



 俺は本当は会わせたくなかったのだけど……だって俺の姉貴は。


 姉が思いっきりドアを開ける。そして放った第一声。


「か、可愛い~やはり近くで見ると本当に人形みたいなのね」


 姉貴はそのまま淳志に抱き着いたのである。


 俺の姉はドが付くほどのショタコンなのである……家にはどこかで買い付けた同人誌が積んである。この趣味はどうにかならないものであろうか。こんなんだから婚活失敗すんだよ。「条件は合法ショタです!」って言いやがって。まぁモノホンのショタに手を出せば流石に両手には手錠が付くだろう。


 でも淳志みたいなショタみたいな高校生ならギリギリセーフとか言う謎理論で弟の友人に手を出そうとするのは止めてほしいんだ……てかこれは後が怖いぞ……




 僕はドアが開いた途端女子に抱き着かれるというイベントに遭遇した。


「え?え?」


 僕は困惑しっぱなしである。俺の知り合いでここまで大胆不敵なことをする人は確か……晃のお姉さんだ。


「久しぶり。晃の姉の京極明日香です!」


 明日香さんは抱き着くのをやめると僕に自己紹介をした。


「え、あ、お久しぶりです。海城淳志です」


 僕は反射的に挨拶を返した。それにしても凄い美人さんだ。


「いや~まさか晃に姉ちゃんがいたとはな!」


 啓馬がそう言うが、正直僕も最初は知らなかったことなので困惑する。明日香さんは晃に振り返ると、晃はせこせことお茶を用意させられる。


「はぁ…明日香姉さん。俺の姉ちゃんだよ今は大学3年生……」


 晃はそう紹介する。


「好きな食べ物はスルメとビール……もごもご」


 明日香さんは何か言いかけた晃の口をふさいでしまった。


「好きな食べ物はカルボナーラです!でもちょっと太っちゃうのが悩みなんですけど♪」


 ゼッタイ嘘だ……先ほど晃が言いかけたのが正しいのだろうが表面上取り繕っているようにも見えなくもない……


「嘘つけ。年中それで婚活しっぱ、「はいはい愚弟は黙りましょーね」」


 明日香さんは晃を引きずって部屋を出て行った。何だったんだろう。




(晃視点)

「愚弟?あんなイケメンが同級生にいるのにどうしてお姉ちゃんに報告してくれなかったのかなぁ?」


 俺は姉貴に廊下で詰められる。


「いやぁ…いう必要はないかなと……て言うか姉貴は淳志一筋じゃねぇのかよ」


「何言ってんの晃!ショタとイケメンは別腹よ!」


「最悪の格言だそれ!」


 俺がそう止めるのも聞かず姉貴は戻っていった。





 明日香さんは戻ってきた。


「ごめんね♪少しお花を摘みに行ってきたのよ」


 この人弟と一緒にトイレに行ったのか?


「でもよ~明日香さんもいるなら文化祭来れば良かったのに」


「え?文化祭って……?」


 明日香さんがそう聞くので啓馬が説明する。


「ほら晃たち野球部が招待試合で相手ボコボコにしたやんけ。半分くらい俺と恵麻のおかげだけどさ」



 あぁあれ。凄かったなぁ明日香さんも見に来ればよかったのに。すると明日香さんは腕を組んで。


「いやね……アタシもいろいろ忙しかったわけよ。愚弟の活躍を見るために行くのもよかったけど……」


 ふむ、明日香さんは都合がつかなかったのか……それは残念だ。


「まぁ都合がつかないことなんていくらでもあるわな。じゃあ写真見せてやるよ」


 そう言って啓馬はスマホをいじりだすと、明日香さんもそれを覗く。


「これが……俺と梨奈とあっちゃんでやった脱出ゲームだろ?」


「ふ、ふむ……」


 明日香さんは釘付けになっている。しかし啓馬もいっぱい写真を撮ってるよね……何かマズい気もするけど。


 そして次に流れてきたのは僕の女装メイド写真だった。



「これはあっちゃんの女装だな」


「ちょ、啓馬恥ずかしいから止めて!」


「へぇ……これは可愛らしい。中性的だからピッタリね!」


 明日香さんはそう語るが、隣の晃は少し顔が青ざめている。風邪がぶり返したのかな?


 明日香さんは僕のことをちゃんと褒めてくれたけどこれちょっと僕の黒歴史になる気がする。



「まぁこれは可愛かったなぁ」


 すると明日香さんは鼻息を荒くして。


「萌え萌えキュンは?!萌え萌えキュンはやったの?!」


「まぁしましたけど……」


 僕は圧倒されながら答える。仕方ないので


「萌え…萌え…キュン♪」とポーズも付ける。明日香さんのスマホはそれを逃さなかった。


「あ~可愛い!これは永久保存版ね!」


 そう言って明日香さんはまたスマホをいじりながら晃を連れて部屋の外に出る。





(晃視点)

「こんのクソ愚弟が!何でそんな重要なイベントがあるのにアタシを呼ばないのよ!」


「だ、だってその日は大学の補講があるって」


「補講が何よ!あんなの一回休んだって大して影響出たりしないわ!」


「出てるから補講になったんでしょうが!」


 姉貴は俺に頭ぐりぐり攻撃をする。


「で、でも……アンタのおかげで貴重な生映像が撮れたわ」


「そ、それは良かったな……」




 明日香さんが戻ってくるとき丁度お茶を飲み終えた。


「あ、ありがとうございました。そろそろ帰りますね」


「おっそうだな。ありがとな晃!」


 二人が立ったところで明日香さんがあることを言う。


「あのぉ……連絡先を交換してくれないかしら」


 えぇ!何で……何で友達の姉の連絡先があるのさ……


「いいぜ!」


 啓馬は3秒で答えた。これでは流れで僕も教えざるを得ない。


「マルチ勧誘だけは止めてくださいね……」


「分かってるわよ。でも……」


 明日香さんはそう前置きすると。


「また遊びに来てね。待ってるから」


 明日香さんは可愛らしいポーズで僕と啓馬を見送っていったのだった。

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