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006 問題だらけの入学試験 その2


日間9位頂きました!

これも偏に読んでくださっている皆様のおかげです!ありがとうございます!!

これからも『世界を救う少年は孤独の英雄となる〜玩具剣士の〈木の枝〉無双〜を宜しくお願いします!






「で・す・か・ら!武器の登録をお願いします!」


「だから俺の武器はこれですって」


数分に渡る受付の女性とカイの攻防は熾烈を極めていた。


「どこの世界にこれ(〈木の枝〉)を武器にする人が居るんですか!」


「ここに居ますよ」


澄ました顔でカイはそう答える。


カイとしてはここで認めて貰わないと剣を使うしかなくなってしまう。それだけは避けなくてはならない最重要事項だ。


「はぁ……本当に良いんですね?記念受験とかじゃ無いですよね?」


「大丈夫ですってさっきから言ってるじゃないですか」


「はぁ……分かりました、良い結果を期待しています……」


先に受付の女性が折れて、〈木の枝〉で武器登録をする事になった。


〈木の枝〉を受け取り、会場の内部へ繋がる長い廊下を緊張した面持ちで進んでいく。


僅かに暗い廊下の先には白く淡い光が差し込んでいた。そこに向かって歩を進めていたが、突如として視界が暗転する。


そこから数歩歩いて、カイは()()な何かにぶつかった。


初めは分からなかったが、それが徐々に人だという事をカイは認識し始めた。


「悪いな」


カイの身長は170cm程あるが、それでも見上げる様な高さから野太い声が降って来た。


恐る恐る見上げると身長は2m近くは有りそうな、筋骨隆々とした大柄の男が立っていた。


その男が放つ覇気は凄まじいもので、カイの体は思わず萎縮するが、気合いでそれを解く。


「あぁ、こっちもぶつかって悪かった」


その後カイと男は数秒、互いを観察し、満足したのか無言で二人はすれ違った。


(誰だあれは……同世代のある程度実力のある奴は覚えてつもりだったんだが……受験生じゃないのか?)


そんな様々な考えがカイの中を巡るが、考えても答えは出ないので今するべきことに対し集中し直す。




長い廊下を抜けた先は大きなドーム形の修練場があった。


そこには既に多くの受験生が待機しており、開始の瞬間を各々が違った心持ちで構えていた。


「今から『剣術学院入学試験』を開始する!」


そんな、試験官の高らかな宣言で今年の入学試験が始まった。




 ◇◇


試験官が試験の内容についての書類を読み上げた。


それを端的に纏めると、試験方法は受験者同士の模擬戦、勝敗は審判が止めるか戦闘不能と見なした場合にのみ限る。


そして『属性』攻撃の使用は認められている。


『属性』―――それは人間一人一人が宿す色の事、赤なら炎、青なら水、緑なら風、黄なら光、黒なら闇のように分類される。


自分の属性は出生時に特殊な炎に髪の毛を1本入れると色が変化して『属性』が分かる仕組みとなっている。


だがそれぞれが『属性』を持っていても、それが発現しているとは限らない。


才能と努力によって左右される。だから『属性』攻撃を使えるかどうかも採点基準になってくる。


ちなみにカイの『属性』は不明、検査はしたがその炎は白くなったと言う。


それについては学者の中で様々な説が飛び交ったが定説に至るまでの有力な説は出なかった。


視点を戻し、第一試合は【炎】と【未発現】の対戦カードだった。


その結果は明白で【炎】の勝利。


この試合を見てカイは嘆息を漏らした。


(俺に『属性』が発現していたらな……)


有るかも怪しい才能を嘆いている間にも試験は着々と行われていく。


そして【所有者】ティナ=キストの順番となった。





ブックマーク、評価をして頂いた方、そして読者の皆様、本当にありがとうございます!


これを励みに更新を続けていきたいと思います!


これからも私の拙作を宜しくお願いします!



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