009 問題だらけの入学試験 その5
アクション部門日間6位頂きました!
ありがとうございます!!
GW明けから若干更新ペース遅くなります、ご了承下さい。
ティナが所有する聖剣の名前を『ジュドゥバン』から『ラファール』に変更しました。
誠に勝手だとは思いますが良い作品にする為なので温かい目で見て頂けると幸いです。
なお、変更出来ていない箇所が有りましたらお知らせ下さい。
「お前ら仕事だぞ!!」
クラウスがそう叫ぶと何処か遠くから咆哮らしき声が聞こえた。
カイは咄嗟に尋ねる。
「何をしたんだ!」
「ははっ!仲間を呼んだのさ。俺自ら雑魚共の相手をする訳にも行かないしなぁ」
「何をっ!?」
カイが再び問い詰めようとしたその瞬間に、轟音と同時に天井の一部を何かが突き破った。
一時、修練場内に砂埃が充満し、視界を奪われる。
そして視界を取り戻す頃には全員が眼の前の脅威を認識し、絶望する。
「ぐおぉぉぉ……」
低い唸り声、ごつごつした体表にコウモリの様な翼を持つ生物―――それはワイバーンだ。
ワイバーンは討伐ランク『二等』に分類されるモンスターで、一度は空を飛んでいるところを見た事があるくらいそこまで珍しくも無いモンスターだ。
見た目は恐そうだが、それでもこちらから仕掛けない限りは殆ど何もして来ない。
そんな以外にも温厚なワイバーンが今眼の前に佇んでいる。
だが剣術学院は王国のほぼ中央に位置し、間違ってもワイバーンと遭遇したりする様な場所では無い。
つまり人を襲う為に調教されたワイバーン、そう言う結論に至る。
「これはお前のなのか……?」
カイがクラウスに問い詰める。
「あぁ、そうだぜ?おー怖い怖い、そんな顔するなよ。折角のかっこいい顔も台無しだぜ?」
「何故だ……何故こんな事をする!」
カイは呼吸を乱し、肩を震わせながら問い詰める。
「んーそうだな……じゃあこれを見たら分かるんじゃないか?」
クラウスがそう言うと、クラウスの体と剣を黒い何かが覆う。
それが晴れて中から、額に角を生やしたクラウスと禍々しい雰囲気を放つ漆黒の剣が現れた。
「お前、その姿とその剣……まさか!」
「ほぉ、何となくでも分かるのか……、じゃあ本当の自己紹介とでも行こうか。俺は魔王軍幹部の十柱が一人、ハイノ=ドレッセルだ。宜しく!」
「じゃあその剣は……」
「あぁそうだ、こいつは俺の相棒、魔剣【メルクーア】だ」
『魔剣』、それは聖剣に対を成す存在で、世界に10本しか無く、基本的には魔の手の者が用いる。
魔に堕ちた人間が使った使っていた伝承もある。
その内の1本である魔剣【メルクーア】。
それは見ているだけでその深淵に引きずり込まれそうなほど禍々しく、重い。
カイは来るハイノとの戦いに備えて身構える。
「俺達を潰しに来たのか……?」
「ご名答!若い芽は早めに摘んでおく必要が有るんだぜ?」
「……」
カイは言葉も出ず、ただ黙って聞いているだけしか出来なかった。
「さぁて!そろそろ始めるとしますか!」
唐突にハイノがそう宣言した途端、その姿は視認することが出来なくなっていた。
カイは目で追おうとするが当然追いつけない。
その隙きを突かれて背後を取られ、カイの首を刈り取るべくハイノは剣を振るった。
カイにはそれを止める術は無く、絶体絶命のピンチに陥った。
ブックマーク、評価をして頂いた方、そして読者の皆様、本当にありがとうございます!
これを励みに更新を続けていきたいと思います!
これからも私の拙作を宜しくお願いします!




