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第二節:每日の暴走と、麻痺していく絕叫
定時を吿げるブザーの音が、地下室の冷たいコンクリートに響き渡る。
それと同時に、最下層に幽閉された粗暴な囚人たちの、獸のような怒號と足音が鐵格子を搖らした。彼らにとって、この每日の時閒は、組織が與えてくれる唯一の「娛樂」であり、所有物を徹底的に消費する狂宴であった。
「ほら、今日の奉公の時閒だぞ! 極道の女ども!」
見張りの兵士が笑いながら鐵格子のロックを解除すると、飢えた男たちが一齊に檻の中へと雪崩れ込んでくる。
「いや……いやぁぁぁっ!」
最初の數日閒、檢體E(姉)は喉がちぎれるほどの悲鳴を上げ、檢體D(母)の背中に隱れようと必死に抵抗してゐた。しかし、每日のように繰り返される壓倒的な暴力、何十人もの汚れた手による執拗な蹂躙、そして容赦のない肉體的結合の前に、その絕叫は日を追うごとに掠れ、やがて力ない喘ぎ聲へと變わっていった。
檢體Dもまた、かつて日本で靜かに暮らしてゐた日常の記憶が、男たちの下劣な歡聲とピストンの衝擊によって完全に塗り潰されていくのを感じてゐた。
床の血泥と男たちの汚濁に塗れ、四肢を無理やり引き裂かれながら、二人の瞳から次第に「光」が失われていく。每日の暴走という逃げ場のない現實だけが、彼女たちの世界のすべてを支配してゐた。




