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第二節:首席の私室における蹂虙
首席は美波の頭髮を細い指で强く掴み、自らの衣服を寬げると、容赦なくその傲慢な欲望を彼女の口腔へと突き入れた。
「ん、ぐぅ……! ぅあ……!」
美波の割れた唇から、拒絕と苦痛の混じった悲鳴が漏れる。しかし、首席の動きは、かつての男たちのような單なる衝動的な暴力を超え、美波の呼吸を完璧にコントロールし、じわじわと窒息の手前まで追い詰めるやうな、計算された執拗さを持ってゐた。
「どうした、國家のスパイだったのだろう。この程度の奉公で、喉を鳴らすな」
冷酷な嘲笑とともに、さらに深く、口腔の奧底まで獸の如き欲望が突き立てられる。
吐き氣を催すほどの蹂虙のなかで、美波の腫れ上がった瞼の奧から、ドロリとした大粒の淚が溢れ出し、首席の太腿を濡らしていく。スパイとして培った鐵の意志も、この洗練された、しかし本質的には底知れぬほど狂暴な最高權力者のアジト首席の前では、ただの無力な「肉の器」へと完全に調敎されていくしかなかった。
その凄慘な光景を、エレーナとクロエは鄰のベッドで、ただ身體を震わせて見つめるしかなかった。
かつて世界を魅了したトップモデルたちのプライドは、すでに前章で粉碎されてゐたが、この新しいアジト首席の冷徹な手際の前に、殘されたわずかな精神の據り所さえも、音を立てて消え去ろうとしてゐた。




