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第十一章:手下二人はミルクが手に入らなくなって怒る 第一節:利權の枯渴と、支配者の焦燥
巨大國際シンジケートへと大組織化を遂げたレフティとジャックの帝國の繁榮は、あまりにもあっけなく終わりを迎えた。數年閒に及ぶ過酷な奉公、絕え閒ない折檻、そして機械による强制的な搾乳によって、美波、エレーナ、クロエの三人の肉體はすでに限界を遙かに超えていた。
ある朝、地下の搾乳工場に無機質な機械の驅動音だけが虛しく響き渡り、ボトリングされるべき液體が一滴も流れ出てこなくなった。
三人の肉體から、完全に母乳が枯渴したのだ。
「おい、どういうことだ!? なんで出ねえんだよ!」
ダークウェブを通じて世界中の裏大富豪やマフィアから數百萬ドル單位の前受金を受け取っていた手下二人は、この事態に直面して激しく狼狽した。ビジネスの根幹であり、自分たちを大ボスへと押し上げた「金のなる木」が突如として消え失せたのだ。供給の停止を知った海外の取引先からは、卽座に大組織への不信感と、無慈悲な脅迫の連絡が殺到し始める。
かつて首輪の外れた獵犬に過ぎなかった二人は、利權を失う恐怖と焦燥から、瞬く閒に狂氣的な「怒り」へと支配されていった。




