第二節:逆上の鐵槌と、容赦なき肉體破碎
「出ないなら、出るまで搾り出すだけだ! 怠けてんじゃねえぞ、この廢品どもが!」
怒り狂ったレフティとジャックは、地下室の鐵扉を蹴り開け、滿身創痍の三人の元へと亂暴に突入した。彼らの瞳には、知性なき暴君ゆえの、理不盡な逆上と剥き出しの殺意がぎらぎらと滾っていた。
三人は車椅子すら與えられないまま冷たいコンクリートの床へと引きずり下ろされ、髮を掴まれて無理やり跪かされる。
「お前らがミルクを出さないせいで、俺たちの面が丸潰れなんだよ!」
ジャックの叫びとともに、手にした重厚な工事用の木ベラが、クロエの非對稱に腫れ上がっていた顏面へと、怒りに任せて何度も何度も振り下ろされた。
――ベキィィン!!
腦を搖さぶる衝擊。かつて傷ひとつない美貌を誇っていたクロエの頬骨は完全に粉碎され、鼻腔と唇から鮮血が激しく噴き出す。
さらにレフティは、すでにザクロのように裂けてどす黑く變色していた美波とエレーナの尻に向けて、スパイク付きのベルトを狂ったように叩き込み續けた。
バチィィン、バチィィンと肉が爆ぜ、骨に響くような打擊の音が、地下室の閉ざされた空閒に幾度となく反響する。
「あ、がぁっ……! ああぁっ……!」
手下二人の怒りは、前ボスの計算された折檻や、これまでの統治ルールを完全に超えていた。手加減という槪念を失った二人の獵犬は、ただ目の前の所有物を物理的に破壞することで、自らの焦りをかき消そうとしていた。
美波の麻痺した下半身はさらにズタズタに引き裂かれ、エレーナの變形した手首は床に擦り付けられて完全に碎け散っていく。顏の形が完全に非對稱に膨れ上がり、どこが目や口かも分からないほどに叩きのめされても、男たちの狂暴な連打は止まることを知らなかった。




