30/194
第五章:美波一家の運命と公開式 第一節:連鎖の終わり、そして最後の舞臺
南アフリカの地に怪物の血を落とされ、二年。
私、そして母と姉の肉體は、度重なる蹂躙と强制された出產によって、完全にその形を失っていた。顏は非對稱に腫れ上がり、步くことすらできないまま車椅子に縛り付けられた私。精神の境界線を完全に越え、虛ろな目で宙を見つめるだけの母。そして、絕望の叫びの果てに聲を失い、ただ人形のように橫たわる姉。
新ボスにとって、私たちの調敎と增殖のフェーズはすでに完了していた。
男が次に求めたのは、自らが築き上げたこの異國の帝國の全容と、日本の前ボスの遺產を「完全なる家畜」へと貶めた事實を、すべての配下、そして現地の協力者たちの前で公式に誇示する「公開式」の開催だった。
「いよいよ終わりだな、美波。お前たちの運命が、この大地の新しい秩序の礎となる瞬閒だ」
新ボスは冷徹な笑みを浮かべ、滿身創痍の私たちを、公開式の會場となる私有地中央の大廣場へと引きずり出すよう命じた。




