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第四節:永劫なる奉公の終着驛
深夜、狂宴の怒號が一段落した頃、最下層の檻にはただ、重い機械の不快な吸引音と、五人の人形たちの掠れた呻き聲だけが殘されてゐた。
朝の點呼と容赦なき叩き、晝のガルシアらの破壞的暴走、夕方の高壓水流による過酷な洗滌、そして深夜の濡れた床での大の字の就寢。
衣服も與えられず、四肢を完全に固定されたまま、ただ男たちの欲望を處理し、ミルクを床の泥へ零されながら吸い上げられ續ける「每日」の變遷。
美波は、床の血溜まりとこぼれ狂う濁液の泥濘に顏を伏せながら、腫れ上がった瞼の奧で、アジト全體の統制が完全に「新ボスレベルの怪物たち」の日常へと固定された現實を自覺してゐた。
ボスが變わり、主人が變わり、世界が變わり續けようとも、自分たちに與えられた運命はただ一つの地獄――支配者たちの全能感を滿たすための生贄。
前ボスや新ボスを遙かに凌駕する壓倒的な力を持った囚人たちの下劣な歡聲と、機械の脈動音が響き渡る廣場の眞ん中で、顏も胸も尻も完全に潰された五人の人形たちは、明日からも永遠に續くこの新帝國の過酷な每日の奉公のルーティンを受け入れるように、二度と覺めることのない深い、深い絕對の暗闇の底へと、ただ靜かに、永劫に沈んでいくのであった。




