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第三十二章の第一節:硝煙の急襲と、瓦解する無法の狂宴

ガチャン!!!


中央廣場の重厚な鐵扉が、美波の放った銳い蹴りによって亂暴に蹴り開けられた。

その瞬閒、アジト全體の利權であるプレミアム・ミルクを獨占し、勝利の美酒に醉いしれてゐた囚人頭ガルシアと、何百人もの飢えた怪物たちの視線が一齊に扉へと集中した。


「死ね、狂犬どもが!」

美波の冷徹な號令とともに、復元された五人のミューズ、および首席の手にする五丁の自動小銃(アサルトライフル)が一齊に激しい火線を噴いた。

――ズガガガガガガガッ!!!

消音器のない剥き出しの銃聲の嵐が、地下室のコンクリート壁を激しく震わせる。最高峰の手術によって完璧な神經と戰鬪本能を取り戾した美波たちの射擊は正確無比であり、最前列で油斷してゐた囚人たちの頭部や胸部を次々に穿ち、血飛沫を撒き散らせながら床へと引きずり倒していった。


エレーナも、クロエも、そして一度は精神を完全に去勢されてゐたはずの母と姉も、自らの意志で引き金を彈き續け、廣場は一瞬にして硝煙と悲鳴が渦卷く凄絕な戰場へと化してゐた。首席もまた、自らのアジトと利權を强奪した暴徒どもを驅逐するため、冷酷な笑みを浮かべながら容赦のない連射を浴びせる。

「いける……! このまま、あの獸どもを全滅させて、この惡夢を終わらせる!」

クロエの裂けた唇から、一瞬の勝機の確信が言葉となって漏れ出た。しかし、彼女たちが手にしたその微かな希望の光は、最下層の暗部を支配する「眞の怪物」が動いた瞬閒、あまりにも無殘に、完璧に壓殺されることとなる。

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