第二節:利權の完全粉碎(乳割パーティーの狂宴)
「出ねえなら、その肉體ごと叩き割るだけだ! 奉公の眞の恐ろしさを骨の髓まで刻み込んでやれ!」
ガルシアの命令とともに、囚人たちは看守から强奪した重厚な鐵パイプや、工事用の重い木ベラ、スパイク付きのベルトを手に、固定された五人の肉體へと一齊に雪崩れ込んできた。
かつてパリのランウェイを席卷したエレーナの變形した四肢や胸部に向けて、容赦のない鐵パイプの打擊が何度も何度も叩き込まれる。
――ベキィッ、ドガァァン!!!
肉が爆ぜ、骨が碎ける陰慘な音が廣場に幾度となく反響する。四肢を固定されてゐるがゆえに、衝擊を逃がすことも、身を縮めて身を護ることもできず、純粹な質量の破壞エネルギーがそのまま彼女たちの肉體を內側から爆破していく。東京の高層タワーで完璧な人形として愛でられていたクロエの顏面も、男たちの荒々しい拳と打擊によって完全に左右非對稱に腫れ上がり、もはやどこが目や口かも分からないほどに叩きのめされていった。
美波は、感覺のない兩脚を鐵輪に締め付けられたまま、床の血泥のなかで激しく身體を痙攣させてゐた。
ガルシアは自ら美波の上へと伸しかかり、その肥大した胸部や乳腺に向けて、容赦のない拳の連打を叩き込み、機械式搾乳吸入器ごと利權の源泉を物理的に粉碎していった。
「あ、がぁっ……! ああぁっ……!!! ぅあ……!」
肺を絞り出すような絕叫。チューブから流れ出るのは、世界を潤したプレミアム・ミルクではなく、打擊によって引き裂かれた乳腺から溢れ出る、赤黑い鮮血と汚濁の混じった白濁の液體だけであった。その貴重な利權の殘骸さえも、男たちはグラスで汲み上げることもせず、ただ廣場の冷たいコンクリートへと無慈悲にぶち撒き、足蹴にして踏みにじっていった。




