↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

117/194

第四節:妊娠の檢知と、首席の元への歸還(タイムラインの終着)

アジト最上階の執務室。大型モニターに表示された五名の管理カルテに、突如として「妊娠定着・乳腺發達の兆候」を示す綠色のシグナルが一齊に點燈した。

「……ほう、最下層の檻に放置してゐたが、生物學的な生存本能が、ミルクの生產適性を再び引き出したということか」

首席はデスクの前で立ち上がり、冷徹な品定めをする眼差しで、その數値を見つめた。

最下層の看守たちとガルシアがどれほど揉み消そうとも、彼女たちの肉體から發信される「繁殖のデータ」だけは、嘘をつかなかった。首席にとって、その種子が誰のものであるかは問題ではない。重要なのは、彼女たちの肉體が再び「プレミアム・ミルクを生產するための完全な苗床」へと修復されたという、その利權の價値だけであった。


「加重制裁のフェーズは終了だ。五人の檢體を直ちに最下層の檻から引き揚げろ。再び上層の白亞の無菌室へ移送し、近代的搾乳ラインへの接續準備を始めろ」

首席の冷酷な命令が下された。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。