第二節:囚人ボスの亂暴と、泥濘のなかの奉公
ガルシアの調敎は、知性的な首席のものとは異なり、壓倒的な肉體的恐怖と屈辱の連打であった。
男はまず、麻痺した下半身を引きずって這いつくばる美波の頭髮を太い手で掴み上げると、床の血泥のなかへと亂暴に叩きつけた。
――ベキィッ!
鈍い音が響き、美波の裂けた唇から鮮血が再び噴き出す。
「まずは挨拶代わりだ、極道の女。お前がどれほど鐵の意志を持ってゐようとも、ここでは俺の足元を舐める家畜に過ぎん」
ガルシアは嘲笑を浮かべながら、續いてエレーナとクロエの身體を、自らの巨軀の下へと力任せに組み伏せた。
かつて世界の頂點で脚光を浴びていた二人のミューズの氣品は、ガルシアの容赦のない粗暴な結合の衝擊によって、文字通り木端微塵に粉碎されていった。男の太い腕が二人の細い首を締め付け、呼吸を奪いながら、獸の如きピストンが繰り返される。檻のなかに響き渡るのは、男の下劣な咆哮と、肉體がコンクリートに叩きつけられる陰慘な打擊音、そして口腔を打ち据える卑猥な水音だけであった。
「ははっ! いいぞ、これが每日のお前たちの奉公だ!」
周圍を圍む何百人もの囚人たちが、鐵格子を叩きながら狂った怒號を上げ、その狂宴を煽り立てる。
ガルシアの蹂躙が終わると、その後に續くのは、ボスの合圖を今か今かと待ち侘びていた飢えた男たちの集團暴走であった。母と姉もまた、その泥濘のなかに引きずり込まれ、五人の肉體は一箇所に固められたまま、代わる代わる襲いかかる男たちの欲望を處理するための「肉の器」として、ただ無言で痙攣を繰り返すしかなかった。




