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朱美の百合ハーレム全ルート攻略記――選べないから、全員幸せに(攻略)します!――  作者: M・A・J・O
ハーレムならば当然のエンディング

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第51話 百合えっちしないと出られない部屋

「あの……美桜?」

「……うん。どうやらあの有名なやつらしいね」

「とはいえ、リアルでこうなるとは思いもしませんでしたわ」

「同感ね。あれはフィクション限定のシチュエーションだと思っていたわ」

「……それより、ボク達をまとめて誘拐できる〝誰か〟がいることに驚いてるよ」


 皆は口々に現在の状況について必死に整理しようとする。だが、わかったことと言えばこの部屋があの有名な『〇〇しないと出られない部屋』であることくらいだ。

 そしてその〇〇の部分が問題だった。何しろ『百合えっち』という言葉だったのだから。言葉の意味がわかってしまうから、なおさら恐怖でどうにかなりそうだった。


「百合えっちって……そういうことだよね」

「私たちでするしかないんじゃないかしら?」

「……やっぱり鍵開かないよ」


 沙橙がドア付近を調べていたようで、ガチャガチャとドアノブを動かしてそう報告する。やはりというかなんというか、物理的にこの部屋から脱出することは出来ないらしい。


「ま、こうなったら仕方ありませんわね」

「ほんとにするの……?」


 いち早く蒼衣が腹を決めたようだが、朱美は不安げな声をもらすことしかできない。

 何しろ、ここにいるみんなが朱美のことを好きだと知っているからだ。朱美もそんなみんなの想いに応えているし、みんなもそれでいいと納得している。つまりは朱美の百合ハーレム状態なのだ。

 そんなみんなが一斉に本気になったら……なんて想像すると恐ろしくなってしまうのも仕方なかった。


「……朱美ちゃんも覚悟決めて」

「沙橙……でも、無事で済むかな」

「……きっと大丈夫」


 そうやって勇気づけてくれるのはいつだって沙橙だ。だからこそ、朱美は沙橙にも告白されたとき、受け入れたのだ。

 今回も大丈夫。そう言い聞かせて朱美は覚悟を決める。それがいい方向に向くかどうかはわからないが。


「そうだね。これしか方法がないならやるしかないよね」

「朱美おねーちゃん、覚悟決まった? さっさとするよ」

「いや、ムード!」


 こういう時に空気をぶち壊すのはいつも美桜だ。しかし、ツッコミを入れたことで朱美の気持ちも落ち着いたので結果オーライといったところだろうか。

 そんなこんなで、みんなそれぞれ服を脱ぎ捨て下着姿になる。


 朱美は黒のシンプルなブラジャーとパンツ。

 沙橙はリボンとレースをあしらったピンクのフリル多めな可愛いらしいデザイン。

 蒼衣はレースで縁取られた紺のビスチェ。

 美桜は緑のスケスケシースルー素材のベビードール。

 紫音は純白で刺繍が丁寧に施されており、清楚ながらも色気が漂っている。


 それぞれ個性豊かな下着達は、どれもがその持ち主によく似合っていた。いつもなら制服で隠されている部分が露になり、意識しない方が難しいような状況である。

 体育の授業で着替えの時間があるとはいえ、その時はせいぜい下着をチラ見するくらいだ。こんなにまじまじと人の下着姿を見ることなんて皆無である。


「……やっぱり緊張してる?」

「うん。すごいドキドキしてる」

「……朱美ちゃん、可愛いね」

「ちょっ……沙橙!?」


 下着を見られるだけでも恥ずかしいのに、直接的に褒められると余計に顔が赤くなってしまう。さらに言えば今からそれを脱いでいくのだ。羞恥心もピークになってきているのがわかる。


「ふふっ、じゃあ私が先に脱ごうかしら?」

「えっ、紫音先輩!?」


 不意にそう言われ、驚きのあまり声が出てしまう。その間に紫音はするりと肩紐を外しブラを取り去る。美しい形をした胸が露になる。大きさ、張り、全てにおいて完璧な双丘だった。

 次にショーツに手をかけると、躊躇うことなく一気に引き下げてしまった。恥じらいなど感じさせない堂々とした姿だ。


 温泉や銭湯に行けばみんなの全裸を見る機会はあるかもしれないが、あいにくそんな経験などない。ないのだが、あまりにも紫音が堂々としていて裸を見たことがあるような気になってくる。

 無論ここにいる誰も……姉妹である朱美と美桜を除いて、それぞれがそれぞれに裸を見せるのは初めてだった。


「もう! いきなり過ぎますわよ!」

「そうですよ。びっくりしちゃいました」

「ごめんなさいね。でも、いつまでもこうしていても埒が明かないでしょう?」

「それは、まあ……そうかもしれないですけどぉ……」


 確かに彼女の言うことはもっともなのだが、だからといって唐突すぎるというものである。それでも何も反論できなかったのは、内心では全員同じことを考えていたからだろう。

 蒼衣と美桜が紫音の突然の行動に驚きの声をあげていたが、紫音の言葉を聞いてすぐに大人しくなった。


「さ、私だけじゃなくてあなたたちも早く脱いでしまいなさい。それとも……私に脱がしてほしいのかしら?」


 ニコニコと笑みを浮かべながら、ゆっくりと歩み寄ってくる紫音に思わず後退りしてしまう朱美。それは他の三人も同じようで、誰一人として彼女と目を合わせようとしなかった。

 しかしそれも長くは続かず、蒼衣も美桜も沙橙も観念したかのようにため息をつくと自らの下着を脱ぎ始めた。もちろん朱美も例外ではない。


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