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信心するなら強いのがいいから、最強の神を探し求めるおれの話をちょっと読んでけ  作者: naro_naro
第二章 マギソテラリス領――半エルフのディーミディと連れになる

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「だめだ、取り次ぎはできない」 番人はなだめてもすかしても首を縦に振らない。「紹介状もなしに何しに来たんだ?」

「紹介状? ここはボーニタス教会だろ? 商工会とかじゃないよな。じゃ、ここでもいい。ちょっとだけでも神官と話がしたい」 おれはいらだちを言葉に乗せないようにしたが、自分でも成功してるとは思えなかった。

「いい加減にしろ。おまえたちのような風まかせの放浪者と口をきく神官などいない」

「そういうんじゃない。信者になるために来た」 ディーミディはおれより感情を抑えるのが上手だった。

 番人は文字通りディーミディを見下した。

「嘘をつくな。エルフめ。デウセルフ様だろ? おまえらの神は」

「帝国人との半エルフだ。人間としての信心はできる」

「半分だけ? からかってるのか、おまえら。もういい、帰れ」 剣の柄頭を叩き、がちゃがちゃと脅しの音を立てた。

 野次馬の何人かがこっちを見ている。おれはディーミディの肩を叩き、首を振った。


「どうする?」

 いったんそこを離れ、店や宿が集まってる区画の広場に行くと、真ん中に生えてる木の根元に腰を下ろした。ここは混雑はしてないが、人通りが途絶えてしまうほど寂しくはない場所だった。目立たないように話をするにはもってこいだ。

「どうするって、あたしゃあきらめるよ。ここ以外にもボーニタス教会はあるし、別にボーニタス様だけが神様じゃない。どっちにせよ粘るだけ時間の無駄だ。とっとと移動するつもりだけど、あんたは?」

「よそへ行くってのは賛成だけど、あんな風に断られた理由は知っときたい。でないとほかの土地でもおなじ目に会いかねない。それと、訳を知れば対処法わかるかも」

「あたしの経験じゃ、あんな応対する奴らを調べたって時間を捨てるだけだよ」

「わかった。なら、ここでお別れだ。ちょっとの間だったけど話し相手ができて楽しかった。じゃ」

 手を上げて、うしろを向いた。広場を出るとき振り返ると、もうディーミディはいなかった。

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