第67話 リュートの苛立ち
先に謝っておきますがこの話は非常に読みづらいと思われる部分があります。
申し訳ありません。
~リュート視点~
ご主人様にこの場を任されたわたしはこの状況で最優先で着手しなければならない事案を処理するため、右腕にご主人様から預かった着替えをシワにならないよう『大事に』持ち、左手で赤髪エルフの首根っこを『適当に』引っ掴んでシクロエルや他のエルフたちから視線が切れる森の中へとやってきた。
赤髪エルフはと言えば、先ほどまでご主人様に偉そーに話したり、シクロエルに酷いことを言ったりしていた威勢は引っ込んで、しょぼくれた表情でメソメソ泣いていた。
「この辺りならいいかな~」
そう言いながらわたしは『ぽいっ』と赤髪エルフを放り捨てるとご主人様から預かった大事な着替えを、仮にこれがガラス細工だったとしても大丈夫なくらいに、丁寧に、そっと、赤髪エルフに両手で差し出した。
「いつまでそのままでいるの~?タダさんがこれくれたから早く着替えよう?」
そう言って着替えを赤髪エルフに更に差し出す。すると――
ぱしっ
乾いた音が鳴る。
続いて
「……………ふうぅぅぅぅぅぅッ」
わたしの深呼吸の音。
赤髪エルフは何やらわめいているけどわたしの耳にはぜんぜん入ってこない。
当然だけどわたしには何が起こったかはっきりとわかってる。
この赤髪エルフはご主人様がくださった着替えを乗せたわたしの腕を振り払おうとしたんだ。
もちろん避けることなんて簡単だし当たったところで痛みはもちろん衝撃すらほとんどないんだけど、わたしが下手に避けようとしてご主人様から預かった着替えにシワが寄ったら大変だしね。
それでも念のために着替えにシワが寄ったりホコリを被ったりしていないか念入りに確認するけど特に問題なさそうで一安心。
「……すぅーー……っ……ふぅーーーーーーーっ」
わたしは目をつぶってもう一度深呼吸をする。
これはご主人様に教わったアンガーマネジメントとか言う方法の中の一つだ。
そのために深呼吸をし、怒りの対象から意識をそらしつつ目を閉じ見ないようにしてたんだけど…。
なんだか赤髪エルフは相変わらず、いや、さっきよりもギャーギャー言ってるけど何言ってるか入ってこない。
でもいい加減うっとおしくなってちょっとお仕置きしてあげようかと目を開くと、やたらとおびえた様子の赤髪エルフが目に入る。
まあそれはさっきからそうなんだけど目に付くのはその横を一直線に貫いたような跡。
その跡は赤髪エルフの後ろにある木を貫いて草花を焼いて地面に跡を残していた。
森の木々を貫いてその部分を真っ黒にさせている。
どうもわたしはさっきの深呼吸の時にイライラしすぎてブレスも吐いちゃってたみたい。
失敗失敗と頭をかくとそこにはなんだか固い感触。
さすさすと触ってみるとどうやら今のわたしには本来の姿のような立派な角が生えているっぽい。
「いけないいけない」
そう口にし頭を振るとふっと頭から角が消えたのがわかり、思考もわたしのものに戻ったみたいだ。
たぶんだけど怒りのあまり本来の姿に戻りかけて思考もそれに寄っちゃってたみたいだなぁ。
それもこれもこの赤髪エルフがご主人様の用意してくださった着替えを振り払おうとしたからだ。
それを思い返すと怒りがぶり返してくる。
それをなんとか抑えながら今度は呆けた様子の赤髪エルフにやさ~しく声をかけてあげる。
「ごめんね~、ついうっかり。そんなことよりこれに着替えなよ…さっきより汚れちゃったみたいだし」
乙女の情けで深くは言及しないがさっきよりも汚れてしまった衣服を着続けるのも気持ち悪いだろうというのは本心でもある。
そうして着替えをそっと差し出すけど相変わらず呆けた様子で腰を抜かしたままぶつぶつ言うばかりで着替えを受け取る様子はない。
「…下等生物ごときが…我が主の御厚意を無下にするか!」
思わず口をついて元の姿の思考が出ちゃったけどこれもしょうがないかな。
呆けてた赤髪エルフも流石に気を取り戻したのかこちらを見て慌てた様子を見せてる。
あと『タダさん』じゃなくて『主』とか言っちゃったけどこれももういっか。わたしとご主人様が主従関係って言うのはわかってるみたいだし。
シクロエルとの主従関係は隠してるっぽいからそこだけ気をつければいいよね?
わたしは両手に大切に持った着替えをもう一度左手で抱えると、右手を本来の姿のような鋭い爪を持ったものに変化、と言うか元の姿に近づける。
それを見て前にご主人様がリュウトに対して傷をつけるためにふるった爪を思い出す。
そう考えるとお揃いみたいでうれしくなってちょっとは機嫌も戻ってきたかな?
その変化に赤髪エルフが絶望した様子でこっちを見てるけど、いくら機嫌がよくなったとはいえもう歩み寄る猶予は過ぎちゃってるんだよね。
その代わりにこうして実際に歩み寄ってるわけだけど。
「もうあんまり時間もかけてられないし…ごめんね?」
そう一応謝った私は赤髪エルフに右腕を振り下ろした。
前書きで述べた通り非常に読みづらかったと思います。
筆者も書くのが大変でした( ̄▽ ̄;)
プロットではちょっと元の意識がちらつくぐらいだったのに思い付きでこんな事初めて自分で自分の首を絞めただけなんですがね。
これで面白くなければ誰も幸せじゃないのでご意見あればお願いします。




