067●出会い
ふ〜ん、日本って聞いてたとおり、小綺麗よね。ゴミも落ちてないし。あらっ、でも犯罪の臭いって、やっぱりあるものよね。
「あなた、なにしてるのですか!」
日本語、まだ、うまくないのよね。
「おおっ、綺麗な外国人のお姉さん!よかったら、うちに来ませんか?」
「未成年の少女につきまとうのはダメね!」
「日本のオモテナシ!外国とちょっとちがう!スーパーエクセレントお!」
何いってんだか・・・。
「おい、やめとけよ。客引きは違法だ。」
うわっ、危ない感じの人が出てきた。警察関係者には見えないよね。やせっぽちだけど、迫力あるな。わたしより少し年上か。上背もあるね。なんか、いろんな悪いこと、してきたんだろうな。少女に何か強い調子で言ってる。
「あんなやつらに構っちゃダメだ!気をつけること!・・・あんた、ありがとう、すまなかったな。Please don’t think that all Japanese are like him.」
発音はジャパニーズ・イングリッシュね。でも、言いたいことはわかる。自分のグループのエリアを見回るヤクザ・・・じゃあ、なさそうね。よく見ると、人のよさそうな感じ、するかも?
セキュリティ・コアに行く前に、食事を堪能する。空港のお店でもよかったんだけど、調べたお店、来てみたかったんだ。ワオゥ、これが本場のシモフリね!
遅くなったかな?いや、約束時間、ちょうどのはず。う〜ん、なんてことないビルよね。高層建築でもないし。地方の役所ってとこかな?透明な自動ドアは当たり前に作動するよね。吹き抜けが明るい。1階は広場になっている。右手にあるのは、公的な出先機関かな?エレベーター、あった!
2人の男がいる。
「よく来たな、ミズ・サマーズ。時間どおりだ。」
よかった。間に合った。時間厳守はアメリカの美徳の1つだからね。
「はじめまして。タカミヤ トキヒデといいます。ジンと呼んでください。Could you say which language is better for you to talk here, English or Japanese? Should we use English? 」
あらっ?この人の英語、まあまあよね。
「日本語がよいです。わからなくなれば、尋ねます。翻訳機もあるけど、慣れないといけません。ローマではローマ人がするようにしなければ。」
バ〜ン!ってドアの音!だれ?乱暴な入り方!あっ、この人は!
「わるい、ジン!遅れちまったな。すまん!」
「アキラさん、あなたらしいですが、ドアを壊さないでくださいよ。」
「すみません。あなたがお偉いさんですね。大神 明です。あれっ?こっちの女性は今日、会ったなあ?」
ジン、いいバイトって、こういうことか?!まあ、「説明はいい、取り敢えずカネがほしい」って言ったのは俺だけど。非常勤公務員?国家安全保障局の分局での仕事?ラボじゃないのか?まあ、科学的なことより、やっかいごとのほうがオレには向いてる、ってのは確かだけどな。




