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066●違和感

どうもおかしいよね。スティーブと突入した時、感じたあの違和感。マフィアにしては、行動が組織的過ぎた。日本で予想以上の個体数と戦ったことも、何か不自然。いくらなんでも、あれだけの数を集めるなんて。今回の戦車も、終わってみれば数名の仕業という結末だけど。なんか引っかかるのよね。


俺のカンにさわるのは何だ?どうも見えない糸が、周りに絡まっているような、この嫌な感覚。どうもハッキリしないよな。モヤモヤする。こういう時は、何かあるんだよな。


「おはよう。」

「おはようございます。オオガミさん、今日の調子はいかがですか?」

「ココアの声を聞いたら、いつでも元気になるさ。」

「でも、何か浮かないかんじですね?どうかしましたか?」

「いや、何でもない。ジンは来てないのか?」

「調べ物がある、って言ってましたよ。遅れてくるから、と言付かっています。」

そうか。ジンと、ちょっと話したいんだけどな。

「あらっ、おはよう。」

エイミーの目が赤い。

「飲みすぎたのか?」

いや、違うな、アルコールの匂いはしないもんな。

「失礼ね。少し考え事したのよ。あまり眠れなかった。」

うーん、そこはおんなじか。視線が合う。

「アキラ、あなた、何か感じてる?」

「あんたも、か?」


「どうもおかしい、という感覚をあなたと共有するとは意外ね。いや、やっぱりね、というべきかしら?一部の悪党や研究者ができることって、限られてるよね。高度な知識や技術に裏打ちされた事件って、こんなに続くものなの?そりゃあ、定期的ってわけじゃないけど。」

「いや、そうなんだよな。俺も政治屋やら企業やらの不正を暴いたりしてきたが、こんなに大事が立て続けにあったわけじゃない。けどよ、このごろ、というか、この1年ぐらいの間に、表沙汰にはできねえ案件に、やたら首を突っ込んでるよな。」

「薬物の件が2つ続いたのは、同一人物が大元だったというのは、わかるよ。だけど、犯罪組織や一研究者が、あれほどの施設や人員を集められるっていうのは、へんだよね。」

「戦車だって、俺は実際の運用には今でも懐疑的だが、あんなにすんなり、俺達を狙うってお膳立て、あんだけの連中でできるのか?」

「そうよね。なんか、もっと・・・。」

「もっと、でっかいのが後ろにいる、ってことか・・・。」

まさか?!ふたりで顔を見合わせる。

「ラボ?!」

あのジンが、約束を破るわけがない・・・はずだよな・・・。


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