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026●パンチはどこから
お決まりの体育館の裏にくる。素直についてくるとは、いい度胸だ。けどよ、こんなやつのどこがいいんだ?おまけに年下だしな。
「おい、おまえ、美術部辞めろ。」
「よくわかりません。どういうことですか?」
「おまえが美術部にいると、不愉快なんだよ。」
「何か悪いことしましたっけ?」
時間がかかるやつだ。俺がこうしろ、と言えばそうすればいいんだ。
「あいつとベタベタするのが、目障りだ。」
「あいつ?あっ、先輩のことですか。なるほど。・・・絶対に!退部、しません!」
こいつ、なに言ってるのか、わかってんのか?
「俺の言うことを聞けないんだな。」
「はい、僕は先輩のこと大好きですから。」
カッと頭に血が上る。ええい!
顔面を殴る!ぐわっ、くそっ!やるな、コイツ!いいパンチをもらう。あれっ?両手をズボンのポケットに入れてるぞ。なんだ、その余裕のポーズは!もう、怒った、俺は本気だ!
何度もパンチを出すが、手痛い反撃を喰らう。
「シトウさん、何やってるんですか?自分で自分を殴るなんて。」
なに言ってる・・・?もう一発、ボディだ!ぐふっ・・・。
「すいません、僕、行きますよ。逃げた、と思ってもらっていいです。部活に出なくっちゃ。」
痛ってぇ・・・。どうなってる?わからん。いったい、パンチはどこから飛んで来るんだ???




