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020●ミカン水
今日もジン君と帰る。部室は暑かった。駅までも遠いなあ。
「先輩、いつものミカン水、どう?」
「いいね!」
角を曲がると、牛乳屋さん。顔なじみのおばさんがいる。
「すいませーん、ミカン水、まだありますか?」ジン君、あいかわらず丁寧だな。
「あるよ。あと2本!」
ラッキー!安くておいしいのよね。栓抜きであけてもらう。あれっ、ジン君、ワリカンだよ?
「今日は僕のおごりです。」
「えっ~、でも~。」
「今日は筆がすすんだんで、ささやかなお祝い!」
「あっりがとぉ!」
冷たくておいしい。幸せだね。




